秋の味覚-サンマ(20080911)
2009-01-26
こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
さあ、今日はニッポンの秋の味覚の代表格【サンマ】です。
おいしいですよねぇ~~♪
サバとともに秋が旬の青背の魚です。
秋になると脂肪分が多く、それがおいしさの秘密です。
新サンマの塩焼きに大根おろしを添えて、スダチを絞って、お醤油かけて・・・。
ん~ 最高ですねっ!
でもサンマが一般家庭の食卓に上がるようになったのは江戸時代の後期からです。
比較的沖合に回遊しているので、漁法がなかったのですね。
産地というか、漁獲高は北海道が多いそうです。
脂ののったサンマは口の先が黄色っぽいそうですよ。
大きくて、口先が黄色いものを選びましょう。
最近ではサンマの調理法もさまざまですが、やっぱり塩焼きが基本です。
でも、焦げた皮の部分には発ガン性物質が含まれますので注意が必要です。
それがなんと! 大根おろしにその発ガン物質を分解する成分がありますので、
とっても理にかなった組み合わせなんですよ。
できたらたっぷり大根おろしを添えていただきたいですね。
もう少し詳しく栄養素を見てみると、青背の魚特有のIPA(EPA)や
DHAがあります。どちらも脂肪の部分に含まれています。
IPA(EPA)は不飽和脂肪酸の一種で、血栓症を予防します。
また悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを増加させます。
DHAも、血漿中の中性脂肪を減少させ、動脈硬化を防止、
さらに脳の発育と働きを活性化する作用があるそうです。
とくに脳神経組織によいそうですよ。
東洋医学的に見ると、
性質は「平」ですので、寒熱のかたよりはありませんが、
脂が多いので食べ過ぎると下痢しやすく、
胃の負担になるのでもともと消化不良ぎみの方は控えめにお願いします。
鮮度が命ですので、買ってきたらその日のうちに調理して食べましょう。
新鮮なものはお刺身や寿司だねにもなります。
臭みが気になるようでしたら、ショウガを一緒にいただきましょう。
実は焼くと皮下に豊富な脂やコラーゲンが落ちてしまうので、
生でいただくのも賢い食べ方です。
また、煮魚にしてもDHAを効率よく摂れます。
ちょっと酢を入れるといいそうですよ!
さあ、食べたくなってきましたね!
スーパーに買いにいきましょうか。
海に囲まれた日本ならではの、安くて新鮮な魚をもっと食卓に登場させましょう。
特に寒い地方で獲れる魚は、低い水温のなかを生きているわけですから、
脂だって低温でも凍らず、サラサラした脂です。
だから血栓を防止し、サラサラ血をつくるのですね。
さて来週は漢方薬のお話です。
どうぞお楽しみに。
それでは、また次号でお会いしましょう!