冬の味覚-ニンジン(20090129)
2009-02-22
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
1月26日は旧正月でしたね。
旧暦です。中国では春節といいますよね。
東洋医学の世界では、旧暦というものがけっこう重要なんですよ。
暦のうえではまだ冬、「大寒」です。
一年で一番寒い時期ですから、どうぞお気をつけくださいね。
それでは、冬の野菜シリーズ第二弾、今日はニンジンを取り上げます。
ニンジンって一年中ありますから旬がわからなくなってしまいますが、
実は秋・冬の野菜です。
緑黄色野菜の代表格ですね!
小学校で習ったカロチンもキャロットから来ているというくらい、ベータ・カロチンが多いのです。
このベータ・カロチン、身体の中でビタミンAに変化します。
目の働きを助け、皮膚や粘膜を潤し、美肌効果があります。
特にニンジンの皮の部分に多く含まれますので、皮はむかずにいきましょう。
また、葉っぱにも非常に多いので、利用してみましょう。
なかなか葉付きのものは売っていませんが、見かけたら一度試してください。
カルシウムや鉄分も豊富なんですよ!
ただし、ベータ・カロチンは油溶性なので、生食ではなく
油で炒めたり、煮るときに油を加えると吸収率がアップします。
逆に酢はせっかくのカロチンを破壊しますので、注意しましょう。
お正月の頃に出回る金時人参、普通の西洋人参とは色合いが違います。
あの色はリコピンという色素で、抗ガン作用があると言われています。
もともと人参の原産はインドらしいのですが、
日本に古くからある人参は16世紀頃に中国経由で伝わってきたもの。
今出回っている西洋系のものはもっと後世になってからイラン経由で
ヨーロッパに伝わったものらしいですよ。
このベータ・カロチン、女性にとって嬉しい成分がいっぱいです。
抗酸化作用、老化防止作用です。
ダイエットのために「油抜き」をせず、取り入れていただきたいものです。
生食する場合は、血糖値を下げる作用があるとのことです。
不妊症で血糖の数値が高い方は少しずつ生で常食するといいですね。
血圧が高い方も生ジュースを飲まれるといいです。
実際食べてみると甘い味がしますが、漢方的にみると「甘」と「辛」の両方です。
ちょっとクセがあるので苦手な方もいらっしゃいますよね。
臓腑でいうと肺、脾、肝に入ります。
効能は、健脾化滞といって、胃腸の働きを活発にし、食べ物の停滞を除きます。
気のめぐりもよくする働きがありますよ。
いわゆる鳥目や、ドライアイ、目を酷使して疲れている方は、
人参の炒め物を積極的に食べるようにしましょう。
レバーと一緒に調理すると、より効果的ですよ。
なますなどの酢の物にすると効果がなくなりますので、おすすめはできません。
次回は冬のお野菜シリーズ第三弾、蓮根です。
キンピラやてんぷら、煮物にも大活躍ですよね。
どうぞお楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。