漢方・鍼灸で不妊治療! 大阪からの妊娠ブログ日記です(20090305)

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漢方・鍼灸で不妊治療! 大阪からの妊娠ブログ日記です(20090305)

2009-03-13

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今日は”啓蟄” 暖かくなって冬眠していた虫が起きだしてくる頃です。
虫にとっても、私たち人間にとっても嬉しい春ですね!

お祝いの席には欠かせない、春が旬の魚が今日のテーマです。
メデ”タイ”ですね!
(オヤジギャグですいません)
ひな祭りで鯛を食べられた方もいらっしゃるでしょうか。
現在は養殖も増えて安くなりましたが、昔から「百魚の王」とも、
「腐っても鯛」とも言われるご馳走のお魚です。
このタイ、とっても優れた魚なんですよ。

ひと言でタイといってもタイ科のマダイを指すことが多いのですが、
他にもクロダイ(ちぬ)、キダイ(レンコダイ)、なんていうのもいます。
タイと名乗っていてもアマダイやキンメダイなどはちょっと違う分類になります。
今では天然ものより養殖ものの方が多く、年間を通じて手に入ります。
産卵を終えると味が落ちるので、産卵期の早春が一番おいしいとされていますが、
南北に長い日本ですから、獲れる場所によっていつも脂の乗ったタイが出回ります。
「腐っても鯛」といいますが、そもそもタイは鮮度が落ちるのが遅い魚で、
日にちが経ってもけっこうおいしくいただけるからなんですね。
もちろん、価値の高いものは古くなっても価値がある、という意味で使われる言葉ですけれども。
鮮度のいいものは目の上が青っぽく紫色に光っているそうなので、
ちょっと注意してみてくださいね。
ちなみに天然ものに比べて養殖ものは体の色が黒っぽく、ずんぐりしています。

さて、日本ではかなり昔から食用にされていて、縄文人も食べていたそうですよ。
江戸時代になってからずっと魚の王者の座をキープしています。
名前の由来はいくつか説があり、えびす様が釣る魚なので「めでたい」からきた説、
平安時代に呼ばれた「平魚(たいらうお)」=体型が平らなところから、という説など。
えびを好んで食べるのでその色素から赤い色になるんですが、
]そのために日本ではおめでたい魚とされてきた歴史もあり、「めでタイ」説を推したいところです。

さて、栄養面ですが、青魚に比べて脂質が少ないのですが、グルタミン酸などの
アミノ産が豊富で、ビタミンB1、B2、タウリン、ナイアシン、EPA、DHAなども含まれます。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに転化するときに必要で、生命維持に欠かせません。
B2は口内炎や眼の充血などにもいいですね。
ナイアシンというのは糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助け、血行をよくし、
アセトアルデヒド(二日酔いの原因)を分解します。

高価な魚ですが、アラだけを安く売っていることがあります。
目の下にある肉はコラーゲンが豊富で、一番おいしいところですので、
女性のみなさんにはゼッタイおすすめですよ!

次に漢方的に見ていきましょう。
性質は平、つまり寒熱の偏りがありません。
潤す働きがあり、臓腑では胃や脾に入ります。
効能としては補脾健胃、つまり胃腸を助け、消化吸収力を高めます。
利尿消腫といって、むくみを取ります。
すべての体質の方に食べていただいてよい魚で、
とくに虚弱体質で、胃腸が弱い方、老人や妊婦さん、子どもさんにもOKです。
ただ、補う力がとても強い魚ですから、普段から食べすぎの方には余りよくない
かもしれませんね。

古くから「五臓を補い、気血を益(ま)す」とされ、眼にもよいといわれています。
煮ても焼いても、お腹を温め、気力を充実させ、むくみを取る、とたいへんもてはやされています。
ですが、ちょっと待ってください。
天然ものと養殖ものを比較すると、養殖もののほうが全体的に栄養素の含有量が多く、
特に脂質やビタミンEが多いので、消化しにくくなり、バランスが悪くなっています。
ですから、昔から身体の弱った病人や老人にも最適と言われてきましたが、
これは天然ものに限ったことだと言えるでしょう。
一般的な養殖ものは、やっぱり食べすぎないほうがよさそうです。

さて、食べ方ですが、新鮮な刺身やお寿司は最高のご馳走です。
他にもシンプルな塩焼き、鯛めしやアラ汁、煮付け、酒蒸し、洋風でも中華風でもいけます。
タイは捨てるところがないと言われます。
頭も中骨も、白子も、余すところなくさまざまなお料理に使えますよ!
私は中華風のお刺身が大好きです。
白髪ネギなどたっぷりの野菜も添えて、ゴマ油風味のドレッシングでサラダ感覚で
いただきます。
砕いたピーナツや入りゴマをたっぷりトッピングするとさらに美味♪

はい、食べたくなってきたところで今日はおしまいです。
次回は春の食材はちょっと一休みして、不妊の方がよく摂られているサプリ、
マカについてのお話です。
どうぞお楽しみに!

それでは、また次回お会いしましょう。



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