漢方・鍼灸で不妊治療! 大阪からの妊娠ブログ日記です(20090326)
2009-03-27
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
花冷えの日が続いていますが、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
まだまだ冬物は手放せませんね。
さて、あなたは”プラセンタ”というのは聞いたことがありませんか?
美容のためのサプリとして、エキスをカプセル剤で服用したり、
時には注射で注入したりすることもあります。
“プラセンタ”とは、実は胎盤のことなんです。
胎盤はご存知ですね。
お母さんのお腹にいるとき、胎児に酸素や栄養分を送り、臓器の働きの代わりもします。
赤ちゃんの発育のために必要なことはすべて胎盤が行っているのです。
赤ちゃんが無事に育って産まれると、もう必要でなくなった胎盤も外に排出されます。
野生動物は、お産の後、この胎盤を食べてしまいます。
お産によって弱った母体にとって非常に貴重な栄養となるのです。
その驚くべきパワーから、美容目的で使用されるようになりました。
美白効果、たるみやしわの改善、若返り、ホルモンバランスを整える、疲労改善、
痩身、そして欝症状の緩和やストレス耐性を向上させるため、などの目的で
広く支持されています。
健康食品や化粧品にも”プラセンタ”を謳っている商品も多いですね。
比較的新しいイメージがあるかもしれません。
でも、実はこの”プラセンタ”=胎盤 は漢方生薬として昔から利用されてきたんです。
生薬のテキストである『和語本草綱目』を見ると、「人胞」として掲載されています。
一名を”紫河車(しかしゃ)”といい、
「虚損を補い、心を安らかにし、気を益(ま)し、腎を滋し、てんかん失心を治す」とあります。
この生薬、腎を補うために非常に有効です。
西洋医学の現場でも更年期障害の方の治療に使われていることからも
その有効性は証明されています。
不妊治療をされている方で、若年性の更年期障害が出ておられる方や、
慢性病や大病によって身体が弱っておられる方にはおすすめできる天然由来のお薬です。
現代では昔ながらの製法の紫河車は手に入りにくいので、
“プラセンタ”として販売されているエキス剤を利用します。
安全性や有効性が信頼できる製品を選びたいですね。
クリニックでFSHの値が高いと言われた方、あきらめる前に一度試してみられては
いかがでしょうか。
ただし、かなり高価なものです。
そして、1回飲んだからといって劇的な変化が期待できるわけでもありません。
しばらく続けていただかないといけないのですね。
ですから、よくよく考えて決めてくださいね。
というわけで、当院でも、特に腎臓の弱りがきつい方にはおすすめしています。
かなり有効ですよ(^^)
それでは、次回はもう4月。
春ならではの食材に戻りましょう。
春といえば、潮干狩り。
次回は貝をとりあげますよ。
どうぞお楽しみに!
また次回お会いしましょう。