春の味覚-あすぱらがす(20090521)

不妊鍼灸.net へようこそ

春の味覚-あすぱらがす(20090521)

2009-05-22

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
ここ茨木市でも発症している新型インフルエンザ感染を予防するために、
マスク着用、うがい・手洗いの励行をお願いします!

さて、今日はユリ科の植物、アスパラガスです。
原産は地中海、日本には江戸時代に入ってきましたが、鑑賞用でした。
食用になったのは明治時代で、最初はホワイト・アスパラガスでした。
今ではメジャーになったグリーン・アスパラガスは昭和40年代以降です。
意外と新顔な野菜ですね。

遮光栽培したものが白アスパラで、ヨーロッパでは春を告げる味覚として
たいへん珍重されているそうですよ。

名前のもとになっているのが栄養素のアスパラギン酸。
アミノ酸の一種で、新陳代謝を活性化し、たんぱく質合成を高めます。
滋養強壮、疲労回復に効果があります。

カロチン(ビタミンA)やビタミンC、Eも多く、抗酸化作用、つまり老化防止や
美容にもいいってことですね。
穂先にはルチンという成分があり、これは血管を丈夫にして、
高血圧や動脈硬化の予防になります。

そして、貧血の方にはうれしい葉酸が豊富に含まれていますので、
不妊治療中のみなさんや妊婦さんにもぜひおすすめしたい食材です。
野菜のなかで最も葉酸の含有率が高いそうですよ。

といってアスパラをたくさん食べるとおしっこが臭くなることがあります。
これは体質によるそうなんですが、男性に多いそうです。
これはアスパラにふくまれる代謝物質のせいですが、健康に害はありませんので
ご安心ください。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は温性、潤作用があります。
臓腑では肝、心に入ります。
五味では苦・辛味です。
東洋医学的な効能は、
止咳、つまりセキを止めます。
生津止渇、つまり唾液などの分泌を促し、のどの渇きを止めます。
痒みを止める作用もありますね。

体質的には、万能選手です。
もちろん食べすぎはよくありませんが、どのような体質の方にもOKです。
優秀ですね!

西洋・東洋を問わず優れもののアスパラ。
調理が簡単で火も通りやすく、彩りもきれいですから、
これからの季節もっともっと摂り入れていきたいですね。
サラダやパスタが定番ですが、炒め物や、お肉で巻いて焼いたり、
てんぷらなどの揚げ物にもいいですよ。
和風であれば、ごま和えや焼き浸しがとってもおいしいです。

選ぶときは、穂先が開いてないものにしましょう。
根元の部分は硬いので、切り取ってくださいね。
水分が多い野菜ですから、保管するときはシナシナにならないよう、
ラップなどにくるんでおくほうがいいですよ。

色や姿は個性的だけど、クセがなくて何にでも合う万能野菜。
栄養価もバツグンです。
おいしくいただきましょう!

さて次回はさくらんぼを取り上げてみましょう。
可愛らしい果物ですよね。
どうぞお楽しみに!

また次回お会いしましょう。



PAGE TOP




MENU

CONTACT
HOME