夏の味覚-とまと(20090723)
2009-07-25
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
学校も夏休みに入り、通勤電車もすいてきました。
いよいよ本格的な夏ですね。
今日は、夏が旬のナス科の野菜、トマトを取り上げます。
真っ赤に熟れた採れたてのトマト、夢中でかぶりついた子どもの頃を思い出します。
今では世界中で食べられているトマトですが、原産地は南米ペルーあたりの
高原地帯です。
16世紀にメキシコ経由でヨーロッパに伝わりました。
最初は毒があると考えられていたんですよ。
日本での歴史もまだ余り長くはありません。
江戸時代に伝わってきたのですが、最初は観賞用でした。
食用になるのは明治以降、ポピュラーになったのは昭和に入ってからです。
トマトの赤い色はリコピンという色素です。
少し前に取り上げたスイカにも含まれていましたね。
とても強い抗酸化作用、抗ガン作用があるそうです。
胃癌の原因となるピロリ菌の増殖を抑制するので、胃癌の予防となります。
生より煮たり炒めたほうが吸収しやすいようです。
老化を防ぎ、お肌や皮膚を若々しく保つ美容効果も期待できますよ!
完熟するほど多くなりますから、できるだけ真っ赤に熟れたものを選びましょう。
ビタミンC、B1、B2、B6、P、カリウム、鉄分、リン、カルシウム
なども豊富です。
ビタミンCを摂るときは食べ合わせが大事なんですよ。
きゅうりや生の人参にはビタミンCを分解する酵素が含まれているので、
一緒に食べないほうがいいですね。
ビタミンB6は脂肪の代謝をよくしてくれます。
ビタミンPというのは余り聞かないかもしれません。
これはビタミンCを助け、コラーゲンの合成や毛細血管を丈夫にする、
などの働きがあります。血のめぐりが悪い方におすすめですね。
止血作用もありまして、このビタミンPは野菜の中ではトマトが一番多いんです。
カリウムは血液中の塩分を排出して高血圧を予防してくれます。
利尿作用がありますね。
他にも水溶性食物繊維のペクチンが含まれていますので、便秘の改善や
生活習慣病の予防に効果的です。
うまみ成分のグルタミン酸も多く、お料理の味をよくしてくれるだけでなく、
大脳の働きを活発にしてくれるんだそうですよ。
それでは東洋医学的に見ていきましょう。
性質は、微寒性、潤、降作用があります。
臓腑では胃に入り、五味は甘、酸、です。
効能は、生津止渇、水分を補給し、渇きを止めます。
健胃消食、食欲を高め、消化を促進します。
解暑清熱、身体にこもった余分な熱をさましてくれます。
体質的には、”陰虚”体質の方が一番ベストです。
そして、高血圧の方や、夏バテぎみの方。
逆に、胃腸が弱い方や冷え症の方は控えめにしましょう。
暑さにやられて食欲がない、という方は、
トマトジュースやスイカがいいですね。
歯茎から血が出る方や口内炎には生のトマトがいいですよ。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがヨーロッパには
あるそうです。
栄養満点な緑黄色野菜、旬で一番栄養素が充実している時期に
しっかり食べたいですね。
品種改良がすすみ、いろんな大きさや色のトマトが出回っています。
果物のように甘いものも増えました。
私は幼い頃に田舎で食べた、畑で採れたばかりのトマトの酸っぱさ、
青臭さが忘れられません。
ごつごつと巨大に成長し、中にははじけたものもあるトマトでしたが、
いくらでも食べれました(^^)
さて次回は、トロピカル・フルーツ。
マンゴーを取り上げてみましょう。
私の大好物、なんですねぇ。
どうぞお楽しみに!
また次回お会いしましょう。