秋の味覚-しいたけ(20091001)

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秋の味覚-しいたけ(20091001)

2009-10-02

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
ちょっとぐずついたお天気が続いています。お元気でしょうか?

今日は涼しくなると食べたくなるきのこのお話です。
メジャーな椎茸(しいたけ)を取り上げてみましょう。

しいたけは日本で最も栽培量の多いきのこです。
食用にされ始めたのは室町時代にさかのぼります。
でも、しいたけって意外と苦手な人が多いですよね。
干ししいたけは確かに匂いがけっこう強いですが、生しいたけはそうでもないですよね。
きのこ類は低カロリーで、ミネラルや食物繊維も豊富ですから、
ぜひとも頻繁に食卓にあがってほしい食材です。

食物繊維が豊富ということは、整腸作用があり、便秘症の方にはピッタリです。
他にも血圧降下作用や、コレステロール値を下げる働きもあります。
普段から脂っこい食事が多い方は、意識して食べるようにしてくださいね。

レンチナンという成分は、抗ガン作用があるそうです。
そしてエルゴステリンという物質はビタミンDと同じ働きをしてくれるのですが、
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれます。
骨粗しょう症の予防に効果大ですので、毎日少しずつでも食べましょう。

しいたけを干すとエルゴステロールという物質が紫外線にあたって
ビタミンDに変化します。
ですので、生しいたけを買ってきたら、料理する前に天日に少しだけでも
干すんです。
カサの裏を上にしてザルに並べ、数十分でけっこうですので、
日あたりのいいところに置いておきましょう。
それだけでビタミンDたっぷりになりますよ。

干ししいたけを買うと高いですよね。
それに、たいがいの市販品は電気乾燥です。
天日干しのものがいいので、できたらそう記載されているものを求めましょう。
それでも、時間が経つと元に戻ってしまうらしく、
使う前に再度干したほうがよさそうです。
安い生しいたけを買ってきて、自分で干ししいたけにするのが
賢いですよね!

干ししいたけにすると旨味も凝縮され味や香りもよくなります。
戻し汁はいい出汁になりますし、戻したしいたけは煮物には欠かせません。
そうめんのつゆや具にもいいですよね!

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は平(涼)性、降作用があります。
臓腑では、肝、脾、肺に入ります。
五味は甘味になります。

東洋医学的効能は、
清暑熱、つまり夏の暑さを解消し、身体にこもった余分な熱をおさめます。
補脾益気、つまり胃腸の働きを助け、元気をつけてくれます。

体質的に一番向いているのはのぼせやすかったり、高血圧だったりする方。
そして”陰虚”体質の方にもいいですね。
反対に、冷え症の方には余り向きませんので、多食は避けましょう。
胃腸が弱い方も、食物繊維が多いので、食べ過ぎると負担が大きくなって
よくないですね。
少しずつでけっこうですので、不足しがちなカルシウムの吸収を助けるつもりで
食べるようにしてください。

ダイエットが必要な方は多めに、そうではなくて冷え症の方は少なめに。
それぞれの体質に合わせてどうぞ。

おいしい食べ方ですが、お鍋、炒め物や煮物にはもちろん、
カサの形状を利用して、ミンチをのせてハンバーグやミートボールにすると
肉の量が少なくてすみますし、ヘルシーです。

スープや、スパゲティなど、洋風メニューにもいけますよ。

小さいサイズのものは、自分で佃煮を作っておけば、保存もききますし、
お弁当やおにぎりの具に重宝します。
ぜひ挑戦してみてくださいね。

さて次回は、出しつながりで、昆布を取り上げてみましょう。
海の野菜と呼ばれる昆布、はたして、どう身体にいいのでしょう?
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。



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