肝経のポーズ(20100527)

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肝経のポーズ(20100527)

2010-05-28

みなさん、こんにちは! 鍼灸師の石原幸です。

この春は寒さが長びき、雨の日も多かったですが、ようやく上着なしでも過ごせる
陽気になってきましたね。
梅雨までのつかの間、新緑の季節を満喫したいですね!

春は何かにチャレンジしたり、新しく物事が始まる季節でもあります。
なかには忙しくてストレスがたまっている! なんて方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか? 

もちろんイライラばかりがストレスではありません。
過度の緊張、時間に追われる生活、不規則な日々、運動不足など・・・
知らないうちにそれは体に溜まり、影響を及ぼしていきます。

東洋医学的にみると、ストレスと関係深いのが五臓六腑のなかの『肝臓』。
この肝は気や血液の循環をつかさどり、怒りの感情と関係しています。
“木”の性質にたとえられ、上下にのびのびと伸びゆくもの、発散しようとする性質が
あるのですが、ストレスを受けて気の流れが滞ると、これに関連したさまざまな症状が
でてきます。

最近何だか怒りっぽいという方、精神抑鬱や胸苦しさ、目のかすみや頭痛などの症状に
心あたりはありませんか?

ちなみに肝の経絡は足の親指の内側からスタートして→ふくらはぎ・太ももの内側
→生殖器→脇腹・胸→喉→目→頭頂部に達します。

生殖器に関連するため、肝の気が滞ると男女ともに性機能への影響が考えられ、
不妊の原因の1つにもあげられます。
もちろん鍼灸においても重要な治療ポイントです。

さて、そこでご自宅で簡単にできる、経絡ヨガのご紹介です。
血液や気の流れを潤滑にして、イライラを解消しましょう!
ポイントは肝の経絡の流れに沿ってストレッチを取り入れること。

『合せき前屈(がっせきぜんくつ)』のポーズ
座ったままで結構です。
1.両足の裏を合わせて股関節を開く。
  両足の重みで自然に膝が床につくように。
  かかとは手を使って、なるべく体に引き寄せてくださいね。
 →ポイント:内ももと足の付け根の伸びを感じること。

2.息を吸って背筋を伸ばす。
 →ポイント:胸の伸びを感じる。

3.息を吐きながら前屈をする。
 →ポイント:内ももに十分な刺激を感じる。

これを数回、深い呼吸とともに繰り返します。
1.のポーズだけでも気持ちを落ち着かせるのに効果的です。

下半身が中心のこのポーズは月経不順や月経前症候群などにも効果的です。
ぜひ生活に取り入れて、チャレンジしてみてくださいね。

来週は川上ひでと先生です。お楽しみに!



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