秋の味覚-くるみ(2011/11/03)

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秋の味覚-くるみ(2011/11/03)

2011-11-04

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今日は祝日、暖かくてよい天気が続いていますね♪
地域によっては紅葉も楽しめる季節になってきました。
関西ではまだもうちょっと早いかなぁ?

実りの秋ですね。
自然界でも、この時期木の実が冬ごもりする動物たちの栄養源となります。
栄養価が高く、しかもおいしいナッツは人間だって大好きです♪
今日はお菓子にもよく使われるナッツ、クルミ(胡桃)を取り上げてみましょう。

クルミの原産はヨーロッパ説やアジア説などいろいろありますが、
温帯地方にかなり古くから分布しているようです。
世界最古の食用木の実なんだそうです。
日本でも縄文時代の遺跡から出土されていますよ。

クルミの樹木は落葉高木で、とても背の高い木なんですね。
木材としても人気で、高級家具に使われます。
実は非常に硬い殻に覆われていますので、専用のクラッカーで割る必要があります。
殻付きよりも中身だけを包装したものを求めることが多いですね。
現在、生産国はアメリカや中国が多く、日本では長野県産が最も多いそうです。
カリフォルニア・ウォルナッツといってよく売られてますねぇ。

クルミの実を殻からきれいに取り出すと、脳の形とそっくりですよね。
そこで、中国では古来脳の働きをよくすると考えられてきたのですが、
現代になって実際成分を分析してみると、その効果が証明されたそうです!

クルミは”植物性の卵”と呼ばれるそうなんです。
滋養に富む、高エネルギー食品です。
確かに脂質が多いのですが、脂質といってもリノール酸やリノレン酸など、
浮飽和脂肪酸が多く含まれ、血中のコレステロール値を下げ、心臓病や動脈硬化、
ガンなども予防する働きがあります。

リノール酸は血液サラサラ効果、抗酸化作用が注目されていますね。
脂質を取ると太ってしまうのでは? と思ってしまいますが、
実は逆にメタボの予防にもなるんだそうです。
ただ、酸化しやすいので、できるだけ新しいものを求めましょう。
殻の色が薄いほど新しいそうですよ。
保存するときは、できれば殻付きのままがいいですね。

良質のたんぱく質も豊富で、トリプトファンという必須アミノ酸が多いのです。
これは精神安定や安眠などにも欠かせないものです。

他にも、カルシウム、鉄分などのミネラル、ビタミンB1、ビタミンE、
そして食物繊維もバランスよく含まれていて、女性にとってはアンチエージングや
美肌効果も期待できる優れた食材なんです。
中国ではその昔、西太后も愛用していた”貴族の美容食”だそうです!

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は熱(温)性、潤作用があります。
臓腑では腎と肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
補腎固精、身体を補強、強精作用があります。
温肺定喘、肺機能を高め、喘息に効きます。
潤腸、つまり腸を潤し、便秘を解消します。

体質的には、熱性が強いので高血圧の方や陰虚体質の方には向きません。
下痢傾向の方も控えたほうがよさそうです。
それ以外の方でしたら大丈夫です。
とくに陽虚で冷え症の方向きですね。
食べすぎには注意すれば病み上がりや虚弱体質の方にもOKです。
息切れしたり、慢性の咳や喘息の方にもおすすめです。

少しずつでけっこうですので、常食すればとても効果が期待できる食材です。
私は自宅でつくるパンに必ず入れるようにしていますし、
市販のパンも、クルミ入りを選ぶようにしています。
香ばしく、口辺りも楽しく、毎日無理なく食べれますよ。
サラダやスープのトッピングにするのもよし、
炒め物もよし、和え物もよし。
簡単なところでは、砕いたクルミを納豆に混ぜるというのもいけます。
また、甘いお菓子の代わりにクルミやアーモンドなどのナッツ類をつまむと
とってもヘルシーなおやつになりますね。

腎臓によいクルミは妊娠力アップに効果が期待できます。
EDにもよいそうですので、ぜひご夫婦でお召し上がりください。

それでは、次回はみなさんからよくいただくご質問にお答えしますね。
どうぞお楽しみに。
ご質問はいつでもお受けしますので、メールでお問い合わせください。
アドレスは下記にありますよ~!



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