【季節の養生法】秋到来編(20121004)
2012-10-05
こんにちは。
はりきゅう師の池田由芽です(^^)
もう夏の空気はそれほど感じられなくなりました。
見渡す限り、鮮やかな緑でいっぱいの新緑の夏もパワフルで
エネルギーに満ち溢れている感じがしてステキでした(^v^)
みているだけで、パワーをもらえそうな気がしますよね。
なので、これから道がどんどん落ち葉でいっぱいになっていくと思うと
少し寂しい気持ちにもなります。
ですが、これからは緑の他にも赤や黄色やまたはこれらの色のミックスなど
色んな色の葉が楽しめますね。
山の景色もどんどん変わっていくのが楽しみです(*^_^*)
さて、今回は東洋医学的でいう五臓六腑の中でもとくに妊娠に大事な蔵を
守るための、今の季節の養生についてお話したいと思います。
最近、朝晩と日中の気温の差が一段と激しいですよね。
季節の変わり目ということで体調不良の方が増えています。
◆中には風邪を引いてしまったなんて方もいらっしゃいますね。
正気(免疫力)が十分あれば少し風邪を引いたくらいではへこたれず、
すぐに回復に向かいます。
そして1~2日後くらいにはすっかり回復し、いつもの元気な状態に戻れます。
みなさん、こんな感じで順調に回復に向かってくれればいいのですが、
なかなかそうはいかないことが多いですよね(^^;)
夏のお食事の不摂生や、冷房での冷え、夜更かしなど不規則な生活リズムといった
日々の生活習慣からくるお身体の弱りは、
こういったときに浮き彫りになってあらわれます。
そして私たちの身体に良くない影響をあたえるのです。
東洋医学的には風邪の状態というのは
身体の表面のところに風邪(ふうじゃ)が侵襲した状態をいいます。
悪寒、発熱、頭痛、項部の強ばり、汗が出る、風にあたるのを嫌う
といった症状が表れます。
このときに風邪(ふうじゃ)を追い出すための正気がしっかりしていれば、
すぐに風邪(ふうじゃ)を追い出すことができます。
しかし普段から生活の不摂生があると、
正気のが足りず、なかなか風邪(ふうじゃ)を
身体から追い出すことができません。
そして、この風邪の状態が長引くと腎臓にまで影響してしまいます。
こうなると、腰痛、寝汗、顔や手足のほてり、下痢、寒がり
などの症状が表れます。
腎臓は妊娠に大切な蔵です。
風邪の状態をこじらせてダラダラ続くと腎臓をも弱らせて、
生殖機能の弱りにもつながります((+_+))
腎臓を弱らせない(風邪をこじらせない)ためにも
夜は1時間でも早く寝るようにしたり、食べ過ぎに注意するなど
少しずつでも気を付けていきましょうね!
◆また、他にも妊娠に大事な蔵として肝臓があります。
肝臓は血を蓄え、身体の血量を調節する働きをしています。
怒り過ぎたり、イライラすると肝臓の機能は正常に働かなくなります。
また肝臓の経絡(ツボの道筋)は骨盤内を通るので
ここの血の流れが悪くなってしまうと冷え性や
オケツ(ドロドロ血、古血、滞った血)が表れます。
このオケツの状態が進むと月経不順、月経痛、頭痛、肩こり、
月経前のイライラ、めまい、足の冷え、皮膚の乾燥、
髪につやがない、目の下のクマなどが症状としてみられます。
ひどくなると、筋腫やガンという形で出てきます。
今の時期、朝晩は冷えますよね。
行き帰りの道中で冷えたり、寝冷えをしたりと
ふとしたときに冷えることも多いと思いますが、
こういった冷えもオケツのもとになります。
オケツも未妊の原因になります。
上着、ストール、腹巻、レギンス、靴下2枚履き、レッグウォ-マー
などで、冷え対策は万全にしていきましょうね。
◆他にも五臓六腑の中の脾臓というところも妊娠に関係します。
脾臓は胃腸と表裏一体の関係です。
脾臓は食べたものを身体に吸収できるような形に変える
胃腸の働きを助けます。
そしてそれを全身に送ります。
また、脾臓は水分代謝にも関係してるんですよ。
食べ過ぎなどで脾臓は弱ってしまいます。
脾臓が弱ると、不正出血、甘いものが食べたくなる、食後の眠気、
食欲不振、倦怠感、お腹が張る、めまい、泥状便、下痢、
手足の冷え、むくみ、内臓下垂などの症状が表れます。
また、食べ過ぎなどで脾臓に負担がかかると腎臓も弱めてしまいます。
これから、食べ物がおいしい食欲の秋です。
ついつい、食べ過ぎちゃう!(~o~)
季節だと思いますが、旬のものはばっちりいただいて
腹八分目でいきましょう!♪
あてはまる症状はありましたか?
みなさん、症状は表れていても気付いていない方が意外と多いです!
自覚はないけど足が冷えている方はたくさんいらっしゃいます。
みなさんのお身体に表れている症状は、みなさんの今のお身体の
状況を知るための大切なサインです。
日々違った症状が出ていることも多いです。
そういったことにいつも敏感でいると、もし何かお身体に不調があった時に
早い段階でその不調に気付くことができるはずですよ(^^)
季節の変わり目ですが、冷えや食べ過ぎに気を付けて、
そして気持ちはいつも穏やかに、体調には充分気を付けていきましょうね。
次回は近藤先生の担当です。
どうぞお楽しみに!