初夏の味覚-びわ No.2(20100617)
2010-06-17
こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
梅雨ですね。でも毎日降らないのでちょっと助かりますよね。
今週はビワの2回目、びわの葉についてお伝えしていきましょう。
ビワは古くから果実だけでなく葉(枇杷葉)も薬として利用されていました。
枇杷の葉には、「タンニン」、「ビタミンB17(アミグダリン/レートリル)」が含まれ、
咳止めやガン予防に効果があるといわれています。
タンニンは細菌の繁殖を抑制するので皮膚疾患やかぶれなどにも有効です。
奈良時代には”枇杷の葉療法”が伝来したそうです。
中国では古来から枇杷の葉を使ってさまざまな病気を治していました。
葉の効能として、
潤肺止咳。
和胃止嘔、つまり胃の機能を回復して嘔吐を止めます。
抗菌作用が強く、血糖値を下げてインシュリンの分泌を促進する働き、
去痰作用、皮膚炎、かぶれや湿疹、リウマチや神経痛にも効くとか。
鎮咳作用ですが、熱性の咳や痰にも、乾性の咳痰にもよいとされています。
でも寒性の咳痰には向きませんよ。
葉は煎じて飲むのが一般的ですが、貼るだけでもいいのです。
葉の裏表を軽く火であぶってこすりあわせ、ちょっと冷めたら痛いところや、
腫れてるところ、痒いところに貼ります。
テープなどでとめておきましょう。
細かく切った葉を煮だしてエキスを抽出し、その液をお風呂に入れて
枇杷温泉もいいですね!
葉を陰干しし、細かく刻んでお茶にすることもできます。
疲労回復、整腸、ガンの予防、ぜんそく、肩こりの緩和などに効果があります。
湿布やうがい薬、消毒などにも使えますよ。
焼酎やホワイトリカーに漬け込んで枇杷酒にしてもいいですね。
化粧水や入浴剤にも利用できます。
葉を患部にあて、お灸を乗せたり棒灸をあてたりする方法もあります。
ただ患部に貼るだけでも体温で枇杷の葉の成分が浸透するのですが、
お灸の熱でよりいっそう患部に浸透して痛みなどの症状が緩和されます。
末期ガンの痛みも軽減できることもあるそうです。
私も学生のとき、鍼灸学校の周りの枇杷の葉をみんなで摘んできて、
枇杷の葉温灸をしたり、お酒に漬け込んで湿布にしたり、
けっこういろいろと実験をしたものです(^^)
お酒に漬け込むときは、冬の一番寒い”大寒”の日に摘んだ葉が
一番生命力が旺盛でよいとされていますよ!
いかがだったでしょうか。
枇杷の葉パワーには驚かされますね。
次回は石原幸先生の経絡ヨガです。
どうぞお楽しみに!