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【食養生で妊娠力アップ!】冬~春の味覚-せり(20120112)

2012-01-13 [記事URL]

こんにちは。
すでに十日戎も終わりましたが、今年初といいうことで
新年明けましておめでとうございます。
ベビ待ちのみなさまに有益な情報をお届けするため、
今年もがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、既にお正月気分はすっかり抜けてしまった頃ですが、
身体のほうはまだ抜け切ってない方も多いのではないでしょうか。
というのも、年末年始からのご馳走続き&不規則な暮らしは
想像以上に身体に影響を及ぼしているはずなのです。
とくに胃腸はかなりお疲れ。
お肉やお餅やお菓子や、といった濃い食べ物の消化でフル回転だったお腹は、
元の健康な状態に戻るまで数週間かかるものなのです。
しっかり休ませてあげてくださいね!
七草粥は1月7日人日の節句に食べますが、しばらくは粗食を心がけるのが◎です。

今日は春の七草とトップバッター(?)の【芹(セリ)】を取り上げてみましょう。
近年では余り馴染みがなくなってしまっている菜モノですね。
独特のクセや香りが苦手という方も多いのでは?

実は我が家のすぐ近くの川のちょっと上流に行くと、
春になるとセリが水辺にビッシリと生えます。
野生のセリですね。
嬉々として出かけていってレジ袋いっぱいに収穫してきます。
さっとゆがいてゴマ和えにしていただくと、香気がすばらしい春の味です。
どんな田舎かと思われるかもしれませんが、そうでもないんですよ。
六甲山系の清い水が流れる川は都会にも自然の恵みをもたらしてくれます。

セリは野菜というより野草です。
知らなければ川べりに自生していても食べれるとは普通思わないですね。
七草粥の具として透明のパックにちょろっと入ってる緑の野菜としてしか
ご存知ない方も多いのでしょうか。

実は漢方生薬としても利用されます。
「水芹(すいきん)」と言い、子どもの解熱剤として有名なんですよ。
日本では古来より栽培されてきた歴史があります。
日本原産という説もあるくらいです。
なんで最近は食べられなくなってしまったんでしょうね。

セリは生えているところを見たら納得できると思いますが、
密集して生え姿が”競りあってる”ように見えるので【セリ】だそうです。
ほんとかな?www

栄養成分としては、ベータカロチン、ビタミンC、鉄分、食物繊維が豊富です。
他にもカルシウムやカリウムなどミネラル類も含まれています。
独特の香りはミリスチンやカンフェンという精油成分で、
発汗・解熱作用があります。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は涼性、降作用があります。
臓腑では肝と腎に入り、
五味は甘・辛です。

東洋医学的な効能としては、
清熱利湿、体内にこもった余分な熱を収め、水分代謝をよくします。
利尿効果が期待できます。

体質としては余分な熱がこもりやすい方や高血圧の方に特に向きます。
冷え症の方、胃腸が弱い虚弱体質の方は控えめに。
利尿作用があるため、陰虚体質の方もご注意ください。

他にも止血作用や健胃作用などもあります。

小児の発熱には新鮮なしぼり汁がよいとされていますが、
果たしてあの匂いと味・・・果たして飲んでくれるでしょうか?!
血圧が高い方は青汁として飲んでいただけるといいかと思います。
肝機能の改善にも役立つと思われます。
それから黄疸やリューマチにもよいとされていますよ。

妊活中の方で、身体が熱っぽい方にお勧めします。
そして、鉄分や葉酸も豊富なので、貧血対策としてもいいですね。
食べ過ぎるほど売っていませんので、少しであればどなたもOK、
春先からぜひお召し上がりください。

私はゴマ和えが好きですが、おひたし、お粥、鍋、てんぷらなどもいけます。
昔から鴨鍋には芹と決まっています。
一度試してみてください。
生でも食べれますので、野菜サラダに混ぜてみてもいいですね。
野生のものはアクが強いので、下ゆでをしたほうがいいかもしれませんが、
歯ざわりが大事なので、火の通り具合にはご注意くださいね。

菊菜やクレソン、ハーブ類が苦手という方はハードル高いかもしれません。
でもあの独特の香りが、春の毒出しにピッタリなんですよね。
私はまた川辺りに茂るのを楽しみにしています♪

いかがでしたでしょうか。
それでは、次回は岡井先生の【身体づくりで妊娠力アップ】です。
どうぞお楽しみに!


【妊娠力アップのためのライフスタイル】肩凝りにご注意を!(20111229)

2011-12-29 [記事URL]

こんにちは。鍼灸師の石原幸です。
今年の春以来、久々の登場です。
以前は経絡ヨガをテーマにお送りしていました。
今回からは新しく「妊娠力アップのためのライフスタイル」
と題してメルマガをお届けしたいと思います。

妊娠に関する様々な情報が手に入りやすい時代ですから
日々余念なく努力されている事は沢山あると思います。
そこにプラスアルファとして私の鍼灸師やアロマセラピストとしての経験や
自分自身の妊娠・出産を通して感じた事を役立つ情報として
お伝えできたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、寒い冬。いかがお過ごしでしょうか。
いきなりですが、肩凝ってませんか?
肩凝りの原因の多くは姿勢不良や加重などによる筋肉の疲労
運動不足や冷えによる血行不良など。
この時期は冷えや運動不足、厚着などによって増長されがちですね。
誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?

その他にもかみ合わせや眼精疲労、内臓疾患、婦人科疾患
ストレスなどなど・・・ 実に様々な原因があります。

基本的な対策として、正しい姿勢や充分な運動
長時間の同姿勢や冷えの解消が考えられます。
それでも改善しない様でしたら
その他の原因を探っていくというパターンをたどる事と
思います。筋肉・血行へのアプローチとして鍼灸治療も王道ですね。

前置きが長くなりましたが
当院は東洋医学をベースとした不妊専門治療院です。
肩凝りが主訴としていらっしゃる方はいらっしゃいませんが
未妊の方で肩凝りの訴えがある方は結構いらっしゃいます。
そしてもちろん肩凝りの治療もしていますが、東洋医学的に
もっと掘り下げてその原因を見ていく必要のある方が大勢いるのです。
(肩凝りの原因となる器質的な婦人科疾患ー子宮や卵巣の病気
のケースは除いてお話させていただきます)

東洋医学的に診ると、血や血に含まれる水の不足、
腎臓の弱りといった原因が考えられます。
血や腎臓は妊娠にとって、とても重要な要素です。
そこに問題があると未妊の原因にもなりうるのです。

血の不足は血色の悪さや肌荒れなどに表れ
腎の弱りは眩暈や火照り、だるさや腰痛などにも表れます。

また、意外と多いのが「食滞」からくる肩凝りです。
食滞とは食べたものが上手く消化吸収出来ずに
溜まっている状態のことで、暴飲暴食や不規則な食生活、
胃に負担の大きい脂っこい物などの摂取に
よって起こります。大便が硬かったり
逆に下痢気味になったりと便通にトラブルが見られがちです。

一見妊娠とは無関係に思われますが
食物を消化吸収して栄養に変えていく大切な部分に
滞りがあっては、体質改善が期待できないのです。
東洋思想の五行説(木火土金水)で
消化にあたる胃や脾臓は五臓六腑の中では「土」に当ります。
万物を養い育てる「土」の部分が脆弱だと
他の臓器を養うことはできません。
未妊の治療においてもまずは身体の土台である消化の部分を
しっかり調えることからはじめるケースも多いです。

妊娠とは何の関わりもなさそうに思える肩凝りですが
身体全体を診てみると深く関わっていて
切り離せない事も多々もあるのです。
当院でも「妊娠のための体質改善に通っていたら、いつの間にか
肩凝りがなくなっていた」という方は本当によくいらっしゃいます。
逆に肩凝りの解消が体質改善につながるという事も言えますね。

みんなが持っている症状だからとタカをくくらずに
是非改善を目指してみましょう。
妊活中の皆さんにとってそれは決して面倒で遠回りな事ではありません。
べビ待ちの期間を楽に快適に過ごす事も大切です。

ご自分では判断がつかずお悩みの方は一度専門家に相談してみることをお薦めします。

次回は近藤琉水先生が食養生についてお届けします。
どうぞお楽しみに!


【不妊カウンセリング】心のブレーキ(20111215)

2011-12-16 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
いよいよ年の瀬ですね。
慌てず、落ちついていきたいところです。

年末が近づくにつれて慌しく、気持ちもザワザワしてきますよね。
ベビ待ちのみなさんにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。
ひょっとしたら「今年も妊娠できずに終ってしまう・・・」なんて
悲しくなって落ち込んではいらっしゃいませんか?

今日はそんな悲しい気持ちへの処方箋をお届けしましょう。

新年に「今年こそは!」と決意された方も多かったのでは。
お誕生日に「○×歳中には!」と願いをかける方も。

妊娠したい、赤ちゃんがほしい、この胸に抱きたい、
という夢や希望はとってもプラスな気持ち、願いです。

そんな願いがかなって授かった命は、それはそれは可愛く、
愛しい我が子となるでしょう。

最初は誰だって「ほしい」と思って”子づくり”をしたらすぐにできるものだと
考えていますね。

でも、子どもは授かりもの。
すぐに来てくれることも、なかなかなことも、あるのです。

思っていたよりも長く妊娠しない期間が続くと、誰でも不安になるものです。
だんだんその不安は大きくなり、病院で検査を受けます。
そして何かしらの原因を告げられ、衝撃を受けます。

「私は不妊なんだ・・・」

赤ちゃんがほしいというプラスな気持ちは身体をよい方向へと導きます。
車のアクセルのように、身体をどんどん妊娠に向けて押し出してくれます。
かわいい赤ちゃんの姿を想像したり、抱っこしているところをイメージすると
さらにアクセルをふかせることができます。

ところが、「私は不妊なのかも」「私は不妊症」と考えたとたん、
それは心のブレーキとなります。
ブレーキのせいで身体は緊張し、血管は収縮し、ホルモン分泌も乱れ、
悪いほうへ、悪いほうへと身体を導いてしまいます。
東洋医学的に言えば、気血のめぐりがどんどん悪くなるのです。

さらに「私は一生子どもを産めない」なんて考えようものなら、
ほんとうにそのような結論へと身体を向かわせてしまうのです。

方や、「妊娠したい」とアクセルを踏みながらも、
「できない(かも)」とブレーキを強く踏み込んでいたら、
いったい車(=あなたの身体)は前に進むのでしょうか?

マイナスな考えにとらわれることは、想像以上にダメージを与えます。
不安になること自体が、もうダメージなのですね。

たとえば体外受精で胚移植をしたときでも同じです。
「今度こそ!」と願いながらも「今回もダメかも」って不安がよぎりますよね。
もちろん、それは成功しなかったときの落胆を避けようとする守りの
気持ちが働くからでもあります。
ただ、「ダメかも」と思ったとたん、それは卵ちゃん、
あなたの赤ちゃんとなる卵ちゃんを”攻撃”しているものと考えてください。

不安な気持ちは毒となります。
お母さんは、どんなときも、最後まで、子どもの味方であるもの。
「今回もうまくいかなかったらどうしよう」なんて考えは封印して、
ひたすらに卵ちゃんのがんばりを応援してください。
たとえ何があっても、です。

いつでもアクセルだけを踏んでいてほしいのです。

今日はちょっと手荒な処方箋かもしれません。
ですが、いざというとき、噴出してくる「不安な気持ち」を一旦棚上げしたり
とにかく忘れるとか打ち消すとかして、ブレーキから足をはずすことが
大事なこともあるのですよ。

心と身体は一体です。
心のブレーキがあなたを追い込まないように、
あなた自身で守ってほしいのです。

どうしても悪いほうに考えてしまう方、
無理矢理にでも笑いましょう。
漫才でもコントでも、コメディ映画でもかまいません。
とにかく笑えば身体の緊張もほどけ、心があったまってきますよ。
どうぞ心の冷え症にもご用心!

いかがでしょう。
明るい気持ちで年の瀬をお過ごしくださいね。

それでは、次回はなんと石原幸先生がカムバックです。
どうぞお楽しみに!!!


【身体づくりで妊娠力アップ】家でできるトレーニング(20111201)

2011-12-03 [記事URL]

こんにちは、今回担当の岡井志帆です。
べビ待ちさんに身体を動かしながらの身体作りをおススメしていきたいと思います。
12月に入りました。
お昼間はまだそれほど寒さを感じませんが、朝晩の冷え込みがきつくなりましたね。

冬は、夏のように激しい運動をしたり大量の汗をかくことはせず、
身体のパワーをためていく季節です。
だからといって、お家でおコタに入ってジーとしているのは駄目ですよ。
「冬は汗たくさんかいちゃ駄目なんですよね。だから走ったりは駄目ですよね。
(ニヤリ)」とゲストから質問を頂きました。
残念! 答えは「NO!」です。
この季節だからこそ、軽いジョギングをしても大量に汗をかくこともないのです。
もちろん個人の普段の生活、体力の差はありますが。
試しにお家のまわりを軽く一周走ってみてください。
身体がポカポカ温まり、うっすら肌が汗ばむくらいの運動量がめやすです。
ウォーキングだと、少し汗ばむくらい歩こうと思ったら
夏より長い時間歩く必要があるかもしれませんね。

寒くなると、外へ出てウォーキングするのも気が重い! ともよく聞きます。
なので、お家でできるトレーニングをご紹介しますね。

脚を鍛えるトレーニングです。脚には大きな筋肉が沢山あります。

筋肉は血液中のブドウ糖を取り込んで血糖を調整する働きがあります。
体温のための熱を産み、骨粗しょう症の予防やむくみ減少の効果があります。
べビ待ちさんに多い、冷えを解消するのに大事ですね。
運動による筋肉の破壊再生が行われると、大人になって分泌が減少した成長ホルモンが
盛んに出されます。若さを保つ重要なホルモンですね。
筋肉がある人が若く見えるのはこのせいなのでしょうか?
筋肉をしっかり増やすと身体の代謝もアップします。
それだけでカロリーを減らすことができます。
冬に食べすぎた分のカロリーを減らせますね。

では、トレーニング方法についてです。
脚を鍛えるトレーニングの代表「スクワット」です。
みなさんは、「正しいスクワットの仕方」があるのをご存知でしょうか?
実は、間違ったスクワットをすると腰や膝を痛めてしまうことがあります。
お家の壁の前に立ってみてください。
足を肩幅に開き、壁から5センチほど離れてつま先は真っ直ぐに、顔を壁に向けて立つ。
そのまましゃがんでみると、どうでしょう?
膝が壁に当たってしゃがめませんね。
この「膝がつま先より前に出る動き」が膝に負担をかけてしまいます。
なので、膝が前にいかないように「後ろの椅子に座るイメージ」で
オシリを後ろに引くようにしてしゃがんでください。
顔は壁と平行に、真っ直ぐ下がっていきます。
そのためには、姿勢は正しく胸をはって。
腰を弓なりにそっていくとキレイにオシリが引いていきます。
腰にも負担がかかりません。
ゆっくり息を吐きながら、膝が床と90℃になるくらいまで下がります。
立ち上がるときもゆっくりです。このとき、膝がピンと伸びるまで立たず
少し角度があるところで止まります。
そして、またゆっくりしゃがむのを繰り返します。
膝が前に出ない動きができるようになると、壁の前に立つ必要はありません。
しっかり腰を引いてしゃがんでくださいね。もちろん頭も前に倒れちゃ駄目ですよ。
腕は、頭の後ろでも腰に当てても大丈夫です。
最初は5回、次は10回。10回を2セット。それを一日3回と
身体と相談しながら数を増やしていてくださいね。

いかがでしたか? お家の中でできるトレーニングです。
身体を動かして、気と血をしっかりめぐらせましょう。
美ママになったご自身をイメージしながら続けてくださいね。

次回は近藤先生の担当です。
どうぞお楽しみに!


【FAQ】素朴な質問(20111117)

2011-11-18 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
急に冷え込んできました。
いよいよ紅葉も見頃を迎えますね。
自然界の季節は晩秋から冬へと移っていきます。

今日は日頃いただく、ちょっとしたご質問を集めてみました。
お一人からでもご質問いただくということは、もっとたくさんの方が疑問に思って
いらっしゃるということですから。

まず”鍼(はり)”について。

初めての方からの鍼について一番多い質問は「痛い?」ということなんですが(^_^;)
それ以外でいうと、鍼は「神経を刺激してるんですか?」という点。

確かに、物理的には身体の末端の神経を刺激していますね。
「何かがあたった」「痛い」「うわっなにこれ?」なんて反応があるのですから。

でも、そもそも鍼は東洋医学をベースとしており、西洋医学的な身体の神経系統とは
別の次元で捉えたほうがいいですね。

確かに、鍼灸の専門学校では「○○というツボは運動神経は××、知覚神経は△△」と
覚えるんですが、純粋な東洋医学に基づいた臨床をしている鍼灸師であれば、
そんなことよりもツボの性格や働き、「●●経(絡)」ということのほうが重要です。

ですので、神経に何か命令を送るために鍼を打つわけではありません。

鍼灸師の意識は身体を走る経絡という”気の通り道”やツボの位置・深さにあります。
治療中は、身体が発している声を聴き取るために五感を鋭く働かせていて、
まるで、そんな身体の声と心のなかで対話するかのようなんですよ。
ツボは生きていますからね!

というわけで、鍼は神経ではなく、ツボを刺激しているのです!

では”お灸(きゅう)”について。

「我慢せずに熱くなったら取っていいって聞きましたが、夫から
お灸って熱ぅ~くないとだめなんじゃないかと言われたんですけど?」と
先日尋ねられました。

確かに、熱い熱いお灸もアリです。
わざと大火傷させるようなタイプ(?!)のお灸もあります。
昔からそのようなお灸がメジャーだった地域もありますよね。
背中や腰にケロイド状になった痕がたくさん見られるお年寄りも多いです。

最近ではそういう熱すぎるお灸は人気がなくなり(あたりまえですね)、
ソフトというかマイルドなお灸が主になってきています。
糸のように細いモグサで一瞬「チッ!」と熱い刺激をすることもありますが、
「熱いっ!」って言い終わる間もなく終わります。
「ア!」くらいでしょうか(^_^;)
たいがいは「あったかい」ぐらいの熱を加えて効果を出すようにします。
ほんわりあったかくて気持ちがいいものです。
当然、痕は残りません。

それでもちゃんと効きますよ!
ご自宅でも、くれぐれも火傷するくらい我慢しないようにしてくださいね。

最後に鍼をしたときに「今日はすごく痛い! けど何故?!」というご質問。
確かに、同じ方でも日によって全然感触が違うことがあります。
また、全部のツボが同じではなく、ツボによって差があるのが普通です。

ツボには”吹き溜まり”のように悪いものが溜まることがあります。
たとえば身体に悪いものをたくさん食べてしまったときや、
風邪をひいたときなどです。
そんなときは、鍼を刺すといつもは感じない痛みが出ることがありますよ。

ですので、今日はなんだかいつもと違う! という日は、
なにかしら身体(というより、その特定のツボ)に異常があるということです。
ちょっと生活や身体のことを振り返ってみてもいいかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?
次回は岡井先生の担当で【身体づくりで妊娠力アップ】をお送りします。
どうぞお楽しみに!


秋の味覚-くるみ(2011/11/03)

2011-11-04 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今日は祝日、暖かくてよい天気が続いていますね♪
地域によっては紅葉も楽しめる季節になってきました。
関西ではまだもうちょっと早いかなぁ?

実りの秋ですね。
自然界でも、この時期木の実が冬ごもりする動物たちの栄養源となります。
栄養価が高く、しかもおいしいナッツは人間だって大好きです♪
今日はお菓子にもよく使われるナッツ、クルミ(胡桃)を取り上げてみましょう。

クルミの原産はヨーロッパ説やアジア説などいろいろありますが、
温帯地方にかなり古くから分布しているようです。
世界最古の食用木の実なんだそうです。
日本でも縄文時代の遺跡から出土されていますよ。

クルミの樹木は落葉高木で、とても背の高い木なんですね。
木材としても人気で、高級家具に使われます。
実は非常に硬い殻に覆われていますので、専用のクラッカーで割る必要があります。
殻付きよりも中身だけを包装したものを求めることが多いですね。
現在、生産国はアメリカや中国が多く、日本では長野県産が最も多いそうです。
カリフォルニア・ウォルナッツといってよく売られてますねぇ。

クルミの実を殻からきれいに取り出すと、脳の形とそっくりですよね。
そこで、中国では古来脳の働きをよくすると考えられてきたのですが、
現代になって実際成分を分析してみると、その効果が証明されたそうです!

クルミは”植物性の卵”と呼ばれるそうなんです。
滋養に富む、高エネルギー食品です。
確かに脂質が多いのですが、脂質といってもリノール酸やリノレン酸など、
浮飽和脂肪酸が多く含まれ、血中のコレステロール値を下げ、心臓病や動脈硬化、
ガンなども予防する働きがあります。

リノール酸は血液サラサラ効果、抗酸化作用が注目されていますね。
脂質を取ると太ってしまうのでは? と思ってしまいますが、
実は逆にメタボの予防にもなるんだそうです。
ただ、酸化しやすいので、できるだけ新しいものを求めましょう。
殻の色が薄いほど新しいそうですよ。
保存するときは、できれば殻付きのままがいいですね。

良質のたんぱく質も豊富で、トリプトファンという必須アミノ酸が多いのです。
これは精神安定や安眠などにも欠かせないものです。

他にも、カルシウム、鉄分などのミネラル、ビタミンB1、ビタミンE、
そして食物繊維もバランスよく含まれていて、女性にとってはアンチエージングや
美肌効果も期待できる優れた食材なんです。
中国ではその昔、西太后も愛用していた”貴族の美容食”だそうです!

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は熱(温)性、潤作用があります。
臓腑では腎と肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
補腎固精、身体を補強、強精作用があります。
温肺定喘、肺機能を高め、喘息に効きます。
潤腸、つまり腸を潤し、便秘を解消します。

体質的には、熱性が強いので高血圧の方や陰虚体質の方には向きません。
下痢傾向の方も控えたほうがよさそうです。
それ以外の方でしたら大丈夫です。
とくに陽虚で冷え症の方向きですね。
食べすぎには注意すれば病み上がりや虚弱体質の方にもOKです。
息切れしたり、慢性の咳や喘息の方にもおすすめです。

少しずつでけっこうですので、常食すればとても効果が期待できる食材です。
私は自宅でつくるパンに必ず入れるようにしていますし、
市販のパンも、クルミ入りを選ぶようにしています。
香ばしく、口辺りも楽しく、毎日無理なく食べれますよ。
サラダやスープのトッピングにするのもよし、
炒め物もよし、和え物もよし。
簡単なところでは、砕いたクルミを納豆に混ぜるというのもいけます。
また、甘いお菓子の代わりにクルミやアーモンドなどのナッツ類をつまむと
とってもヘルシーなおやつになりますね。

腎臓によいクルミは妊娠力アップに効果が期待できます。
EDにもよいそうですので、ぜひご夫婦でお召し上がりください。

それでは、次回はみなさんからよくいただくご質問にお答えしますね。
どうぞお楽しみに。
ご質問はいつでもお受けしますので、メールでお問い合わせください。
アドレスは下記にありますよ~!


【不妊カウンセリング】不安の2タイプ

2011-10-21 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
むしろ暑いくらいの秋となっています。
とはいえ短い周期でお天気が入れ替わるので、いつ急に寒くなるかわかりません。
引き続き注意していきましょう。

さて、今日はベビ待ちのみなさんが抱える不安から自由になるための方法を
一緒に考えていきましょう。

さまざまな不安や恐れに囚われてしまう方には2つのグループがあるようです。

1つは、他の誰かと比べて自分にダメ出しをしてしまう方。
もう1つは、未来や外的な環境などを心配して自己完結的にダメ出ししてしまう方。

1つ目のグループの方たちは、どうしても他の人から見て自分はどうなのか?
が気になります。
「この歳で、あるいは結婚して○年経つのに子どもがいないと、詮索の目で見られる」
「長男の嫁なので、義両親からのプレッシャーを感じる」
「友人や同僚はみんな簡単にできてるのに、私だけできない」
「マンションの同世代はみんな子育てしてるのに、うちだけいない」
「お子さんは? と訊かれるのがすごく辛い」

こういった声をよく聞きます。
基準が外にあるので、どうしても1つ1つ細かいことに過剰に反応してしまいます。
だいたい何歳くらいで結婚して、何年後に第一子が生まれて、仕事はこうして、
子どもが小学校に入る頃には一軒家を建てて・・・というレールがあるかのようです。
それを世間一般の常識として受け止めているとしたら、
そこから少しでもズレると、それは困ったことになりますよね。

こうしたタイプの方は、子どもの頃からしっかり教育を受け、エリートの王道を
歩いて来られた方が多いです。
もちろん楽して、という意味ではなく、努力してこられた結果です。
ですが、自分の努力だけではかなわない”不妊”という現実をつきつけられて、
かなり大きな挫折感を感じておられるのです。
もともと、妊娠自体が奇跡なのですから、思い通りにはいかないこともあります。

でも自分だけ道をはずれているようで、不安で不安で仕方ない、
なんとか自分も”人並みに””普通に”妊娠できて、家族をつくり、幸せな人生を
送りたい、との思いがすごく伝わってきます。

このタイプの方にお願いしたいことは、【自分軸】をもつことです。
周りがどうであれ、自分は自分。
人が何と思おうと、「私はこれで行く」という覚悟も必要ではないかと思います。
あなたが思うほど世間一般の正しいレールというものは確立されていません。
端から見ていて人生バラ色に見えても、みんなそれぞれ悩みどころはあるものですね。
あなたが考える常識からはずれた人だって、幸せに暮らしているかもしれません。
だったらあなただって、思い描いていた道からちょっと脱線しても、
幸せになれないなんてことはないのですから。

未妊の期間は、ひょっとしたらそんなことをあなたに教えてくれてるのかもしれません。

あなたがあなた自身を取り戻す、自信をもつチャンスです。

治療期間が長くなって高齢出産となったとしても、あなたが納得していれば
自信をもって子育てしていけますよ。
世間に引け目を感じる必要はまったくないのです。
また、できることすべてやった結果としてお子さんを授からなかったとしても、
その努力の過程で得たものを糧に、お二人の人生を歩んでいけるはずです。
他人の目を気にせず、自分軸さえ強く持っていれば。
お二人の絆もあなたの人生をサポートしてくれるはずです。

いっぽう、もう1つのタイプの方は他人の目は気になりません。
何が気になるかというと、放射線の影響や、環境悪化、高齢化社会、犯罪率の高さ、
いろいろな病気、はたまたモンスターペアレントだったり、児童虐待だったり、
さまざまな社会問題、地球規模からローカルなレベルまで、いろんなことに
不安を感じています。
「~~だったらどうしよう?」「~~になったらどうしよう?」と
まだ起こっていない将来のことで頭がいっぱいになってしまいます。
どんどん想像力が高まってエスカレートしていくので、自分の首を絞めてしまいます。

「わが子がいじめに遭ったら、あるいは学級崩壊になったらどうしよう?」
「食の安全が崩れて、何を食べたらいいんだろう?」
「日本の経済はこれからどうなっちゃうんだろう?」
「こんな環境で子育てしていけるのか?」
「わが子の将来は? 健康に、幸せに暮らせるのだろうか?」
そんな不安でいっぱいになっているのです。
その不安があなたの妊娠力を落としている原因かもしれません。

将来に不安を感じるのは、歴史を振り返ればどんな世でもあったはずですね。
それでも人々は歴史を重ねてきました。
それは一生懸命未来を切り開いてきた証拠です。
どんな状況になっても、前に進まないといけないのですから。

だから、案ずることはないのです。
もちろん何も考えずに生きているだけでいいということではありません。
その時々で最良の選択をして、努力していくしかないのでは? と思います。
悪いほうにばかり考えていくと、そういう結果を引き寄せてしまいます。
引き寄せの法則ですね。
「ぜったい、うまくいく」と信じて、どうしたらうまくいくのかを考えるほうが
建設的なのですよね。

自分を信じること、そして人を信じること、両方必要なのではないでしょうか。
そして、ある程度「なるようになる」と割り切るのも。
先読みし過ぎると疲れます!

それより、楽しいことを考えて過ごしたほうがよっぽど身体にいいです。
自分自身を楽しませてあげましょう。
ワクワクするようなことを計画して、実行しましょう。
せっかくこの世に生まれてきたのですから、人生を楽しみましょう♪
赤ちゃんが来てくれるのも、楽しみに待ちましょう。
もちろん子育てに大小のトラブルはつきものですが、
絶対うまくいきますから。自信をもっていきましょう。
あなたならクリヤできますから!

2つのタイプの不安を乗り越える方法をお話しました。
参考にしていただけるでしょうか。
もちろん、みなさんどちらの不安も複合的にお持ちだと思います。
不安に負けないで、大地の上にすっくと立てる自信をもってくださいね。

どうしても地に膝をついてしまうときは、助けを求めてください。
自分ひとりで不安と戦うことはありませんよ。
乗り越えるためのサポートをさせていただきます。

さて次回は、食養生のお話です。
どうぞお楽しみに!


【身体づくりで妊娠力アップ】冷えたい策に便利なグッズ(20111013)

2011-10-14 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の岡井 志帆です。
メルマガの配信が一週間遅れまして、申し訳ありませんでした。

台風が過ぎ去ってから、空気も秋模様となりました。
お昼間の日差しはチリチリ痛いのに、吹く風が冷たくて。
秋の到来を感じます。

家の中でいると、昼間は温かく。
ついつい裸足にタンクトップ、半そでTシャツで過してしまいます。
夕方から急にに冷えてきて、慌てて長袖を着たり。
そんなときは、決まって足先が冷たくなってしまっています。
また、お風呂上りが暑くて半袖のまま眠ってしまい、朝寒くて震えながら寝ていたり。
この時期は、体温調節が難しいですね。

これからの冷え対策として、足先・足首を冷やさないこと。
お腹、お尻を冷やさないこと。これが一番。
五本指靴下をはいて、指を一本一本つつんで温めてあげたり。
レッグウォーマーで足首やスネを温めたり。
腹巻は、夏でも「汗取り腹巻」があったりして、みなさんのなかにも
「お腹冷やしたら駄目」という意識が浸透してきたようでうれしいです。
オシャレなアイテムも多いですし、秋のファッションに取り入れて楽しんでくださいね。

また、最近は温めグッズも豊富に出てきています。
近年エコブームとともに見直されているのが、「湯たんぽ」。
お湯を入れてしっかり蓋をしたら、タオルに包んで使用します。
お腹で抱えても、足を置いても、ホカホカ。幸せです。
また、レンジでチンする湯たんぽもたくさん種類が出ていますね。
大きさも豊富で、なにより形が自在に変わることが特徴ですね。
柔らかいので、顔や肩に乗せて使用すればお仕事で疲れた目や肩の凝りもほぐれそうです。

目に使用するものといえば、治療院でも導入している「ホットアイマスク」が
人気のようですね。最近、ドラックストアでもよく見かけます。
アロマの香りが楽しめるように種類もあるようですので。
癒しの効果もあっておススメです。

下腹部をダイレクトに温めるものとして、「温座パット」も注目ですね。
ナプキンやオリモノシートのように下着につけて使用するタイプです。
寒いところに出かけるときには、つけて出かけるとお腹の底から温かくて
よさそうですね。

そして、寒い日の定番といえば「カイロ」です。
外国でも大人気だそうですよ。
ポケットに忍ばせて手を温めたり、貼り付けるタイプで腰やお腹を温める。
カイロが無い冬は考えられません。
充電式カイロもあって、USBでつなげばパソコンからも充電できる便利なものもあります。

このように、沢山たくさん温めるグッズがありますが。
ご注意いただきたいことがあります。
特に「カイロ」の使い方なんですが。
「カイロ」を同じ場所に置いていると汗をかいてしまったことはありませんか?
張るタイプであると動かないから良いのですが、そこだけ温まりすぎて
身体の表面にじっとり汗をかいてしまうんです。
その汗がくせ者です。
せっかく温まったと思っても汗で表面の熱が飛んでいきます。
「結局冷えてしまった」なんてことになれば、どうしようもありません。
色々な種類の温めグッズがあるなかでも、「カイロ」は比較的高温が続くこと、
中の素材が金属であることから、汗をかきやすくなるのです。

冬は手放せない「カイロ」ですが、くれぐれも上手に使用してくださいね。

そこで、「カイロ」の暖かさを持ちながら汗をかきにくいグッズとして
昔ながらの「小豆袋」なんていかがでしょうか?

手ぬぐいやタオルで袋を縫って、そのなかに小豆をいれるだけ。
レンジでチンして、温度調節のためタオルで包んで使用します。
何度でも使えるのでエコですよ。
今年の秋冬は、手作り「小豆袋」なんていかがでしょうか?

また、TVで紹介されていて「いいなぁ」と思ったのが
「オーガニック小麦ウォーマー」です。
かわいい動物の形をしていて、なかにオーガニックの小麦が入っています。
これもレンジでチンして使用します。小麦が乾いてきた感じがしたら、水分を含ませると
しっとり蒸される感じが復活するそうです。

金属の熱で温めるより、自然の植物に含まれる湿気で温められるのがいいですよね。
「冷え対策は何がいいですか?」と
寒さに敏感なベビ待ちゲストの方によく質問されるのですが、
今年はこれをおススメしようかと思っています。
もちろん、運動をして筋肉をつけ身体の熱産生を助けるのがいいですが、
温めグッズも上手に取り入れて冷え対策したいですね。
これからくる冬にむかって、身体作りをしていきましょう。

次回は近藤琉水先生の担当です。どうぞお楽しみに!


【FAQ】クリニックにかかる時期(20110922)

2011-09-24 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
彼岸の入りとともに、涼しくなりました。
が、去年は10月まで暑かったですからね。
どうなりますやら。台風シーズンが続きます。
早く爽やかな秋晴れがやってきてくれるよう祈っています。

さて、今日はみなさまの質問にお答えするシリーズです。

西洋医学的な治療をメインに不妊治療をすすめていらっしゃる方が多いなか、
自力でタイミングをはかるなど、なんとか自然に妊娠することを目指して
おられる方もいらっしゃいますね。
まだ一度もクリニックにかかられたことがない、あるいは、
通院していたけれども現在はお休みされている方も。
その間鍼灸治療や漢方薬、整体など、代替医療を続けていらっしゃる方も。

「やっぱり専門のクリニックに行ったほうがいいんですか?」というご質問は
よくいただきます。

一度もかかられたことがない方には、まずは不妊専門クリニックで
スクリーニング検査を一通り受けていただくことをおすすめします。
ご夫婦そろって、ですね。
ただ検査を受けたらもちろんその先の治療の流れが設定されますから、
そのときにどうするかを、あらかじめ考えておかれるといいですね。

まずはタイミング療法からいくのか、その後の人工授精や体外受精に進む
意志があるのか、ですね。
年齢が高い方になると、検査の後すぐに体外受精をすすめられることもあります。
なんとなく予約を取って検査を受けてしまうと、気づいたらいつのまにか
治療のサイクルに突入してしまっているかもしれません。
そのへんはご注意ください。

そして、検査の結果次第なのですが、とくにこれといって問題がなかった場合、
クリニックでの治療はせずに自力でまたがんばってみるという手もあります。
もちろん、多少の問題が見つかったとしてもです。

いろんな可能性を念のため考えておいて、まずはスクリーニングテストを受け、
問題点の有無、あったとしたらどこが問題なのか、どの程度なのかを
把握するのが検査を受ける目的です。

これまでわからなかった問題点が明らかになり、信頼できるドクターとの
出会いがあれば、そのまま治療に進むのも順当な流れですね。
その際は予算やスケジュールについても前もって考えておく必要があります。
そしてもともと受けておられた鍼灸治療をそのまま継続していただくことも
もちろん可能です。
お互いに得意不得意分野がありますから、補完しあって、より早く結果を
出せるように努力していきましょう。

もしこれといった指摘がない場合でも、排卵誘発剤を使ったタイミング療法を
勧められることが多いので、そこはご夫婦の意志をしっかり持っていてください。
自然派思考の方であれば、体質改善をはかって自然妊娠を目指す道も
まだ残されているのですから。

というわけで鍼灸治療を開始され、順調に体調もよくなってこられたとしましょう。
しっかり治療すればだいたい半年から1年でかなり身体は上向きになるものです。
その段階で、そのままさらに自然妊娠を目指すか、クリニックの治療併用に
切り替えるか、それぞれの方向性を選択していただければと思います。
女性の年齢を考慮して、ある程度体調がアップしたら西洋医学的治療も
取り入れるというのが早く夢をかなえる秘訣です。

のんびりマイペース型の方は急がずに、赤ちゃんが自然と来てくれるのを
待ちましょうか。

クリニックの治療に疲れてしまったとき、しばらく休むのは身体にとっても
心にとってもよいことです。
年齢的な焦りもあるでしょうが、身動きとれなくなるほどの多大なストレスの
ほうが害は大きいのですから。
お休み中に、心身のリラックスをはかり、妊娠力をアップしていくために
東洋医学に集中してみるのも効果的ですよ。
そして、お体の状態を診て、準備が整ったらまた再開すればよいのです。

クリニックにかかるタイミングは、
1.まずは最初の段階(ご夫婦そろっての検査目的)
2.その後の治療を選択
3.心身の準備ができたら治療開始

という3つがあります。
1から2、あるいは1から3の順番で進むことも、
1だけで終ることも可能です。

1の検査をまったく受けない方で、ご夫婦のどちらかにとても大きな問題が
潜んでいることがあります。
卵管が完全につまっているとか、男性の無精子症などが考えられますね。
ですので、1は必ず通っていただきたい関門です。
そうすれば時間の節約になるケースが多々あるからです。

そろそろ赤ちゃん欲しいけど、なかなかできないなぁと悩まれているカップルに、
参考にしていただければと思います。

それでは、次回は岡井先生が担当する
【身体づくりで妊娠力アップ】シリーズです。お楽しみに!


【食養生】秋の味覚-なす(20110908)

2011-09-08 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
台風12号が大きな被害をもたらしました。
みなさんのお住まいの地域は大丈夫でしたでしょうか。
今年は津波や大雨、洪水と水の難が次々と襲ってきます。
まだまだ台風シーズンは終わりませんので、防災に注意を払いたいですね。
ですが、やはりこの異常気象は人間の身勝手さが引き起こしているように感じます。
人間も自然の一部ということを忘れないでいたいものです。

今日は、旬は夏だけど「秋ナスは嫁に食わすな」と言われる茄子を取り上げます。
秋になるほど美味しくなるから嫁には食べさせないなんて、嫁イジメ?!
いやいや、そんなことはありませんよ~(^o^;)

ナスの原産地はインド。中国経由で日本にも伝来しました。
ナスといえば濃い紫色のちょっと下ぶくれな実を思い浮かべますが、
世界中にはいろんなな品種があり、真っ白やまん丸、大小さまざまありますよ。

日本でもすでに千年以上の栽培の歴史があり、昔から庶民の味として定着しています。
そのため、初夢の縁起物(一富士、二鷹、三茄子)になっていたり、
お盆には霊があの世から戻ってくるときの乗り物になっていたり、
ことわざにも登場したりします。

冒頭の「秋茄子は嫁に食わすな」ですが、茄子は身体を冷やす食べ物ですので、
嫁の身体を心配してのことなのです。
また、夏が旬の茄子なので、秋になってできた実に発芽力が乏しく、
子孫繁栄にはよろしくない、という意味もあるようです。
なるほど、ですね。

とはいえ、「親の小言と茄子の花は千に一つの無駄もない」と言われます。
これは茄子の花が結実する率が非常に高いためにできたことわざなんです。
ということは、夏の間だったらどんどん食べるのがいいわけですね!!

淡白な味なので、どんな味付けにも馴染み、調理法も選びません。
和風料理では、美味しい出汁をよく含んでくれますし、味噌との相性も抜群です。
また、油で調理するのもこってり濃厚になっていけますよね。

栄養学的には、残念ながら、ナスの実の成分はほとんどが水分です。
とはいえ、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多く、皮の部分に含まれる色素
アントシアニンは抗酸化成分「ポリフェノール」を含み、
ガンの予防や、身体の老化を防いでくれます。
また、ナスニンという成分はコレステロール値を降下する働きがあるそうです。
そしてビタミンPという物質はビタミンCの働きを強め、毛細血管を丈夫に
してくれるそうです。
皮を剥かずに一緒に食べるといいのですね。
VPは水溶性のため、味噌汁などで成分が溶け出した汁も一緒にいただくのが
いいみたいです。

ナスのヘタといえば、昔から民間薬(黒焼き)として有名です。
実際に、口内炎や歯茎の腫れに効くそうですよ。
歯磨きに使うと歯槽膿漏の予防にもなります。

それでは東洋医学的に見ていきましょう。
性質としては、寒、降作用があります。
臓腑では、脾、胃、大腸に入ります。

東洋医学的な効能としては、
清熱、つまり余分な熱を取ります。
活血止血、つまり血流をよくし、出血を防ぎます。
消腫止痛、腫れと痛みをおさえます。

体質的には、とにかく身体を冷やすので、冷え症の方はこれからの季節、
やめておきましょう。
ですが、逆に秋になっても熱がこもって夏バテしてる方にはもってこいです。
利尿作用があるので、熱っぽく、のぼせる方には排尿とともに熱を外に
追い出してくれるのでいいのです。

冷え症の方も、生姜を一緒に食べると「寒性」が緩和されるのでいいですね。
焼き茄子に生姜のすりおろし、という食べ方は完璧です。
それでもこれからは食べすぎないように気をつけてくださいね!

というわけで、なぜ今頃になって茄子なのか?! というと、
まだまだ暑さが残っていますので、身体がいつまでも熱っぽくて困る、
という方にぜひ食べていただきたい食材だからなんですよ。

次回は不妊治療にまつわるFAQをお届けしましょう。
どうぞお楽しみに!


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