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春の味覚-きゃべつ No.1(20100513)

2010-05-13 [記事URL]

こんにちは! はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

季節は初夏。GWの頃と比べるとちょっと冷えてますが、風薫る皐月ですね。

今年は春先の天候不順で春野菜が大きなダメージを受けてしまいました。
おいしいお野菜をもっともっと食べたかったのに、お高くて・・・(ToT)
残念でしたよね。

テレビでも値段高騰ぶりが何度も取り上げられた春キャベツ。
一年中出回るキャベツですが、4,5月は巻きのゆるい新キャベツの最盛期です。
今日は、やわらかくて美味しいキャベツを取り上げますよ。

キャベツは地中海沿岸地方出身のアブラナ科の植物。
さまざまな種類がありますが、ここでは日本で一般に広まっている
結球タイプのものを見ていきますよ。

古くは胃腸を整える薬として食べられていたそうです。なるほど、ですよね。
世界中で愛されている野菜です。
とくに、ドイツのザウアークラウトが有名ですよね!
ちょっと酸味のある漬物です。
日本へは鑑賞用として江戸時代に伝わってきたようですが、
食用として広がることはありませんでした。
明治、大正になってからよく栽培されるようになり、普及していきました。
今では作付面積や生産量がダイコンに次いで第2位の野菜に成長しましたよ。

普通の冬キャベツは生で食べるとシャキシャキとした歯ざわり、
煮ると甘味があって、煮崩れもしにくいですし、
さまざまなお料理にオールラウンドに活躍してくれます。
揚げ物の付け合せでよくついてきますが、食物繊維が豊富で脂肪の吸収を抑え、
ビタミンUが胃腸を守ってくれるので、とっても理にかなった組み合わせです。
ぜひ残さず食べましょうね!

そして、春玉と呼ばれる春キャベツは柔らかさが命。
ぜひとも生食でいただきたいですね。

栄養成分のビタミン類のなかでも群を抜いて多いのはビタミンC。
野菜が少ないヨーロッパの北部では、貴重なビタミンC源だったはずです。
ザウアーウラウトが愛されてきたのはそれなりの理由があったのです。
熱に弱い性質のため、生食の春キャベツに期待大です!

あとビタミンUとKについて。
VUは、胃腸の粘膜を丈夫にし、潰瘍の発生を抑制してくれます。
胃腸薬の「キャベ○○」にもこの薬効が使われているのです。
水溶性なので、千切りにして水に長くさらしてしまうと効果が薄れてしまいます。
アクが取れればいいので、余り長時間水に入れっぱなしはしないでくださいね。
熱にも弱いのでやっぱり生食向けです。

VKは油によく溶けるという性質がありますので、炒め物がいいでしょうか。
ただ、熱には弱いので、ササッと手早く炒めてくださいね。
血液の凝固に関わり、傷口を早くふさぐ効果があります。
そういう面でも、VUとともに潰瘍の予防にいいのですね。
また、VKが不足するとカルシウムの吸収ができにくくなります。
ですから、将来の骨粗しょう症予防のためにも必要な栄養素でしょう。
鼻血が出やすい方も常食してみてはいかがでしょうか。
VDと一緒に摂ると効果倍増です。

とくに外側の葉にはカロチンが豊富です。
体内でVAに変わって、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれますし、
がんの予防にも効果的なんです。
棄てずに利用しましょうね。
よく洗って、火を通して食べるといいですよ。
そして、それ以外の意外な利用法もありますので、
それはまた次回にご紹介しましょうね!

ミネラル類としては、カリウム、リン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが
豊富です。

他に注目したいのはインドールという成分です。
これはがん予防に大きな効果があることがわかってきました。
また、コレステロールの調節にも関わっているそうです。
これもまた水溶性ですよ。

薬効といってもよさそうなくらい、キャベツの栄養価は優秀です。

ストレスの多い方は胃潰瘍の予防にもなりますし、
食べ過ぎて胃腸の調子を崩してしまったときにも、キャベツ!
まさに、現代日本人にピッタリな食材ではないでしょうか。

冬キャベツならロールキャベツなどの煮込みも美味しいですが、
この季節ならやっぱりサラダやお漬物でいただきたいですね。
ザクザク切ってちょっとだけ水にさらし、お好みのドレッシングをかけて。
塩をふって少ししんなりさせ、コールスローなんていかがでしょう。
モリモリ食べれそうですね!

この春先はちょっと高級感さえ漂うようになってしまったキャベツ。
レパートリーを増やし、毎日の食卓をヘルシーにしていきましょう!

次回はキャベツを漢方的に見ていきますよ!
お楽しみに~!!


お米(20100506)

2010-05-06 [記事URL]

こんにちは!

前回の石原先生からバトンを受け取り、今回担当するのは、わたくし、
川上秀人(かわかみ・ひでと)です。

馬場聖鍼堂にて、はりきゅう師として治療をさせていただいています。
どうぞよろしくお願いいたします!

私のテーマは、「自然」。

人は自然の一部、はたまた、人も自然。
みなさんの身体には何十億年分の自然の記憶が受け継がれているんです。
普段はあまり意識することはないですが、本当にすごいことです。

東洋医学ではここを”とっても”大事にしますのでテーマとして選びました。
テーマとしては幅広いので、そのなかから少しでも役立つことをお送りできれば
と思っています!

今回は「お米」についてお話しますね。

日本にとって、日本に暮らす人にとって、素晴らしい穀物です。
栄養の面でとても優れた食物であり、なかでも玄米の良さはいろんな雑誌の
紙面をにぎわせていますので、ここでは栄養面以外のお米の素晴らしさを
お伝えしたいと思います。

今年のゴールデンウィークはまさに五月晴れ。
稲作では、桜の季節が過ぎて、五月(さつき)となると田植えが始まります。

そんな桜も五月もお米に深~いかかわりがあります。
田植えが始まるというだけではありません。

さくら、さつき。ともに始めに”さ”がつきます。

これは一説では穀物の霊を意味すると言われています。

さくらの”くら”は”座”を意味していて、春になると穀霊が宿る花として、
自然の恵みに感謝しつつ豊穣を祈って桜を愛でてきたんです。
すてきな文化だと思いませんか!

さつきは大切なお米の田植えの月だから”さ”つき。

お米は栄養に富んだ水が豊かだったり四季があったり、
それらの日本の風土にすごくあった穀物で、そこに人の手が添えられてきたからこそ
日本で稲作が盛んになり得ました。
さくら、さつき、といった言葉もそれを表してくれています。

そして代々、日本に住む人たちがお米を食べ続けてきたからこそ、
私たちの身体にしっかり取り込まれるようになったんです。

お米って素晴らしい!

どれだけ科学などの文明が発達しても、私たちは自然の一部、
自然そのものですから、自然の恵みがあってはじめて生きていけるんだなぁ
と改めて思います。

最後になりますが、今回のメルマガを読んでいただいたあなたに、
私からちょっとしたお薦めがあります。

それは「食べ物をゆっくりと味わう」ことです。

食事の時にいつもはテレビをつけながら、雑誌・新聞を読みながらと、
“ながら”食事が多くなりがちです。

そこでその”ながら”を一度やめて、ゆっくりと食べ物を味わってみてください。
すごく気持ちが落ち着いたりしますよ。
ご家族と一緒に食事の時はご紹介した桜や五月やお米の話なんかをきっかけに
楽しく味わってみてください。

お休みで天気の良い日は、近くの公園におむすびを持って出かけるのも良いですよ。

逆に時間のないときは、お米だけでもゆっくり味わってみてください。

楽しくリラックスして食事をとると身体がしっかりとその恵みを受け取ってくれます。

東洋医学ではこころとからだは一つなんです。

もちろん栄養バランスは大切です。
でもバランスを大切にするあまり、食事を楽しむことを忘れちゃったりします。
頑張って栄養に配慮した食事を作ったらなおさらです。
楽しくリラックスして食べてみましょう。効果倍増です!

たとえ配慮できなくても、まずは楽しくリラックスして食べてみてください。
身体はきっと喜びますよ!

次回は近藤 琉水先生がお送りいたします。お楽しみに!


経絡ヨガ(20100429)

2010-05-01 [記事URL]

はじめまして! 鍼灸師の石原幸(いしはら・さち)と申します。

馬場聖鍼堂で週5日、日々臨床にあたらせていただいています。

このたび、このメルマガに新たに川上秀人先生とともに加わり、月に一度、
みなさまにメッセージをお届けさせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします!

私がお届けしていきたいテーマは”鍼灸師が考える経絡ヨガ”です。

“ヨガ”はやったことがない方でもご存じだとは思いますが、
‘経絡ヨガ’という言葉は聞きなれない方も大勢いらっしゃるのでは?
ということで、初回の今回は概要を少し説明をさせていただきますね。

経絡というのは、古来中国を中心に発展してきた東洋医学の考え方で、
気血の流れる道のことです。

経絡は全身を通っていて、たくさんのツボをつないでいるのですが、
体を縦(上下)に流れる、この14本のルート(経脈)に着目したヨガです。

この経脈は陰と陽に分けることができ、その名も肺経・大腸経・胃経・・・・
といったように特定の臓腑の支配下にあるんです。
                                    
ですから、特定の経脈が何かの原因で固まったり縮んだりすることで
流れが滞って悪くなり、その経脈に関わる体の不調が表れてしまうと考えます。

私たち鍼灸師はその経絡上のツボへの刺激をして体の不具合の改善を
行なっています。
ツボ刺激によって内臓などの機能が活性化して、本来人間に備わっている
自然治癒力を最大限に引き出しているのです。

こうした鍼灸や各マッサージなどを通して経絡・経穴(ツボ)の効果の有用性は、
いまではみなさんもおぼろげにでもご存知ではないでしょうか。

そこで今後、経絡の性質や関連の病症などを意識し、
経絡へアプローチするヨガのポーズをご紹介して、生活に取り入れて
いただければと思っています。

定期的に鍼治療や専門家のアドバイスを受けつつ、
さらに経絡ヨガのポーズやエッセンスを日常に取り入れることで、
さらなる治療効果が期待できますし、なかなか治療を受けられない時も、
ちょっとしたポーズをとっていただくことで改善の方向に体が動いてくれる
ことでしょう。

実は鍼灸師になるずっと以前からヨガを始めた私ですが、
鍼灸と出会い東洋医学の要素を取り入れるという試みを通して、
この両者は非常に近く似ているもの、いわば動と静の両方から
体を良い方向に導いてくれるものだと感じています。

と、いろいろ語らせていただきましたが、最後にぜひみなさんに取り入れて
いただきたいワンポインドアドバイスをさせていただきますね。

今回は”呼吸法”です。

いきなり経絡的な話ではないように思われるかもしれませんが、
深い関係があるんですよ。
ヨガにおける呼吸法は、普段無意識にしている呼吸ではなく、
意識的に行う呼吸のことです。
空気を取り入れることで、’気’の通り道を浄化し、エネルギーを取り入れる
という意味があるのです。

東洋医学でも呼吸はとても重要。
全身に気血を巡らせる原動力になるのが呼吸なのです。

ヨガには実にさまざまな呼吸法がありますが、日常にぜひ取り入れて
いただきたいのは「腹式呼吸」です。

特に女性は下腹、骨盤腔内に子宮があるため胸で呼吸をしがちですが、
お腹で深く長い呼吸を心がけてみてください。

ヨガには「呼吸の状態は心の状態を表す」という考えがあります。
これは生理学的にも、呼吸法による副交感神経の亢進によって起こる血圧や
心拍数低下が得られることから理解できます。

忙しい現代人は呼吸が浅く早くなりがちですが、逆に言うと深く長い呼吸を
意識的に行うことによって、心の状態を良好に保てる、ということですよね。

長息=長生きとも言います。腹式呼吸で、心と体のバランスを保ち、
健康な毎日をめざしましょう!

次回は川上秀人先生がお送りいたします。お楽しみに!


初夏の味覚-そらまめ No.2(20100422 )

2010-04-22 [記事URL]

みなさま、こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

先週突然メルマガが配信されてきて驚いた方も多かったと思います。
驚かせてしまい、申し訳ありませんでした。

馬場聖鍼堂では昨年末に書籍『幸せを引き寄せる不妊治療~「子宝地図」で
赤ちゃんを授かる!』を出版しました。
ご購入いただいたみなさま、ありがとうございました!

その際のアマゾン・キャンペーンに応募していただいたみなさまに、
特典プレゼントと同時にメルマガの登録にも同意を頂戴しておりましたが、
しばらくメルマガを休刊していた都合で登録が大幅に遅れてしまいました。
お待ちいただいていた方々も、時間の経過ですっかり忘却のかなただったかと
思います。
ようやく先週から再発行と相成りましたので、唐突に登録をさせていただいた
次第です。
急なことで申し訳ありませんでした。

もしご迷惑でしたらこちらで登録解除させていただきますので、
お知らせいただければと思います。
info@harikyuu-seishindou.com
まで、「メルマガ登録解除」とタイトルに記載していただき、
登録のメルアドから送信していただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

もし継続して読んでもいいかなと思われる方は、ぜひよろしくお願いします!
これからはキャスト一同でがんばって継続発行していきますので、
少しでもみなさまのお役に立てますよう願っております。

以前よりずっと登録されてお待ちいただいていた読者のみなさまも、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!!

さぁ、今日のテーマは前回の続き、”そらまめ”です。

まずは漢方的に見ていきましょう。

性質は平(温)、収れん作用があります。
臓腑では、脾胃にはいります。
五味は甘、です。
弱った脾の働きを助け、余分な水分を追い出してくれます。

東洋医学的な効能としては、
健脾利湿、つまり脾を健康にして、むくみや小便不利に効きます。
胃腸の働きを高めるのです。
補中益気、つまりこれも胃腸の機能をよくして食欲不振を解消し、
疲労回復によいのです。

体内に余分な水分が停滞しやすい方に向いていますね。

体質的には、普段から食べすぎで消化不良ぎみの方や、お腹が張る方は
不向きかもしれません。どうぞ控えめにしてください。
なお、アレルギーのモトになりやすいので、妊婦さんは要注意ですよ。

ソラマメの選び方ですが、新鮮さが命です。
水分が失われると、味が落ちるだけでなく、美味しさの主成分である糖やアミノ酸も
減少してしまいます。
ソラマメが美味しいのは「3日だけ」といわれているくらいです。
ですから、できるだけ新鮮なものを求め、買ってきたらできるだけ早く
調理しましょう。
加熱する直前にさやをむくぐらいがいいようです。

さやの色がきれいな緑色で、ツヤがあるものを選んでくださいね。
さやの内部には海綿状のワタがありますが、それが減ってしまって外から押えて
直接中の豆にあたるようなら、
水分がだいぶ少なくなっていますので避けましょう。
さやをむいたものを買うときは、表皮にツヤがあって、みずみずしいものがいいです。
ただ、さやつきのもののほうが断然いいので、できるだけさやつきを
お買い求めくださいね!

ソラマメは青いので、東洋医学では肝臓によい食べ物だと考えることができます。
これは、たんぱく質豊富なところがお酒の肴にピッタリ、というところでも
一致しているのでは? と思います。
また、水分代謝にもよいので、ビールをガブガブ飲むときにもベストでしょうね!
(あんまりそういう飲み方はオススメしておりませんが・・・)

調理方法ですが、ポイントは加熱しすぎないこと。お湯で3~4分が目安です。
塩ゆでにするときは、ちょっと皮に切り込みを入れてください。
塩味が浸透しやすいですし、皮もむきやすくなりますよ。
ゆでたものは冷凍保存ができますので、旬の頃に大量にゆでて冷凍しておけば
長いこと楽しめますね。

ソラマメご飯、エビや鶏肉との炒め物、てんぷら、パスタの具などいかがでしょうか。
きれいな色を活かした使い方がいいですよね。
焼きそらまめにするときは、さやごとグリルで7~9分、表面が焦げるくらい
焼きましょう。
お塩をつけて、どうぞ! ホクホクして、甘くて、これが一番おいしいかも
しれません!

ソラマメ、いかがだったでしょうか。

次回は石原幸(いしはら・さち)先生が執筆します。
どうぞお楽しみに!


初夏の味覚-そらまめ No.1(20100415)

2010-04-17 [記事URL]

みなさま、こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
お久しぶりです~!! いかがお過ごしでしょうか。
すっかり桜も散ってしまいましたが、これからはつつじの季節ですね♪

二ヶ月近くお休みをいただいておりましたが、このたびメルマガを再開
することになりました。
長らくお待ちいただいていた当メルマガ読者のみなさま、ありがとうございます!
再びがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いしますね!!

今日のテーマは”そらまめ”です。2回にわけてお届けしますね。

「空豆」、あるいは「蚕豆」とも書くようですね。(中国では「蚕豆」です)
さやが空に向かってつくのでそういう名前がつきました。
また、さやの形が蚕に似ているのでそういう字があてられたそうですよ。

ソラマメは世界最古の農産物の一つと言われています。
中央アジアあたりが原産地とされていますが、比較的寒い地方が
向いているようです。
中国の辛味噌、豆板醤の原料にもなっているだけあって、
アジアでも古くから親しまれている豆です。
また、中東では名物料理のファラフェルの材料ですし、
世界各地で食用とされています。
ヨーロッパでも新石器時代の遺跡から発見されているそうですよ!
日本には8世紀頃に中国から渡来したそうです。

日本では生食用の大粒種が一般的で、塩ゆでにしたりさやごと焼いたりして、
塩をふって食べるのがおいしいですね。
鮮やかな緑色や、ふっくらした大きな豆が視覚的にもご馳走です。
乾燥豆を揚げたものが「いかり豆」です。
おいしいのでつい食べ過ぎてお腹が張るんですよね・・・(^_^;)

さて、ソラマメの栄養を見ていきましょう。
栄養成分の主だったものとしては、糖質とたんぱく質です。
糖質のなかでもデンプンが多く、あずきのようにあんこの材料になりますよ。
食物繊維も豊富です。

ビタミン(V)類では、B1、B2、Cも含まれます。
なかでも豊富なB2は、皮膚や髪の健康維持に重要です。
VB類は栄養素の燃焼を助け、代謝をよくしますので、肥満防止にも役立ちますよ。
疲労感や倦怠感の解消にも効果があります。
造血ビタミン、葉酸もかなり豊富ですよ!

ミネラル類では、カルシウム、カリウム、鉄分が多いです。
非ヘム鉄なので吸収はよくありませんが、VCや動物性たんぱく質と
一緒に接種すると
吸収がよくなります。
また、亜鉛も多いですね。強壮作用もありますし、お肌のトラブル解消にも
いいでしょう。

ソラマメには血圧を下げる働きがあります。動脈硬化にも効果がありますよ。
便秘には、中のやわらかい実だけでなく、皮ごと食べるといいですね。
水分代謝を促す働きもありますので、むくみが気になる方にいいでしょう。

では、漢方的な情報は次回にお届けすることにしますね。

どうぞお楽しみに!


春の味覚-しゅんぎく(20100408)

2010-02-20 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
まだまだ寒い時期は続きますが、暦は春に入っています。
ちょっと気が早いのですが、今日は春の味覚をお届けします。

冬のお鍋にも活躍したシュンギク(春菊)、実は旬は冬から早春にかけてです。
関西では菊菜と呼ばれることが多いのですが、葉が菊に似ているからですね。
独特の香りが苦手という人も多い葉野菜ですが、栄養面で非常に優れていますから、
敬遠せずに是非食べていただきたいですね。

原産地は以外にも地中海沿岸です。
というのも、ヨーロッパではもっぱら観賞用だったのです。
食べているのは日本や中国だけということですよ。
美味しいし、ビタミンが豊富で優秀な野菜なのに、観てるだけではもったいない!

ベータカロチン、ビタミンB2、C、E、カルシウム、カリウム、鉄などを含みます。
ベータカロチンの含有量はほうれん草や小松菜より多く、特にすき焼きなど
肉料理とあわせると、成分が油に溶出するので効果的に栄養素を摂ることができます。
抗酸化作用でガンの予防や老化防止にも役立ち、動脈硬化や高血圧などの
成人病予防、便秘改善、食欲増進などの効果も期待できます。

独特の香り成分は自律神経に作用して、消化吸収力を高めてくれますよ。
痰を切り、セキを鎮める効果もあります。

またその芳香が肉の臭みを消してくれるという効果もあるのです。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は平、昇効果があります。
臓腑では心、肝、肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
清血養心、つまり浄血作用があり、心臓の機能を回復させます。
潤肺消痰、つまり肺の粘膜を潤し、機能を回復、痰を解消します。

体質的には、たくさん食べすぎない限り万能選手です。
芳香が強いため、胃腸がもともと弱い方には負担となるので、控えめに。
食欲増進や胃を健やかにするという効果もあるので、少しなら大丈夫です。

古くから、のぼせを鎮め、抵抗力をつける「食べる風邪薬」として珍重されてきました。
ぜひ風邪予防のために取り入れてみてくださいね。

あの香りからアクも強そうなイメージを受けますが、実はそんなことないのです。
生でも食べれます!
一度、サラダに入れてみてもいいかもしれませんね。
ゆでるときはできるだけ加熱時間を少なく、さっと茹でて冷水に取ります。
水にさらしすぎるとビタミンが流れてしまうので、お早めに。
傷みやすいので、新鮮なうちにいただきましょう。

私は香りの野菜が大好きなので、お鍋には春菊が欠かせません。
他にも好きな食べ方としては、チヂミ!
韓国のお好み焼きのようなものですが、お好み焼きよりもっと薄く焼きます。
ごま油がポイントですね。
ピリカラのたれでいただくと、なんともいえないウマさです(^^♪
ぜひ試してくださいね!

ということで、私の大好きな野菜をお届けしました。

ここで読者のみなさまにお知らせなのですが、
しばらくこのメルマガをお休みさせていただくことになりました。
すでに100号を超えるマガジンとなってきましたが、
これまでがんばって発行してこれたのも読者のみなさまのおかげです。
ご愛読をほんとうに感謝しております。ありがとうございました。
休刊はあくまで個人的な理由ですので、また時期が来たら必ず再開するつもりです。
しばしのお別れですが、次号の発行を待っていてくださいね。

みなさまのご健康を祈っております。
そして、みなさまの夢がかないますように・・・。


ぶたにく(20100211)

2010-02-12 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
バレンタインデーも近づきました。
ご夫婦でも楽しいイベントを企画してくださいね!

さて、今日は豚肉です。
食卓に上がる頻度も高いお肉ですね。
世界的に見るとイスラム圏では食用を禁じられていますが、
日本ではかなり昔から食べられてきた歴史があります。
特に、沖縄や鹿児島では重要な食材となってきました。

豚は1年に20頭以上の子どもを産み、発育も早いのです。
ですから、飼料効率がよいということなんですが、
ブタさんは意外と神経質。ストレスに弱いのです。
だから狭いところにたくさん押し込めて育てるのはよくないそうです。
また、栄養価の高い飼料を与えると発育速度は速くなるけど、
脂肪ばかりでお肉の質はよくないそうです。
逆に、栄養価の低い飼料だと発育は遅くなるけど、おいしい肉質になるそうです。
生産者としては、おいしいお肉を追求すると年間の出荷頭数は減りますが、
最近はブランド豚をよく見かけるようになったように、
付加価値をつけた豚肉が流行りのようですね。

豚肉は優れたたんぱく質とビタミンB1の宝庫です。
沖縄県は長寿で有名ですが、豚肉の消費量がとても多いことも原因と
考えられています。
必須アミノ酸のバランスがよくて、収効率が優れています。
脂肪もオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が多く、
コレステロールも少ないそうです。

豚肉は他のお肉に比べてビタミンB1が数倍も多く含まれています。
(牛肉の数十倍だそうです!)
加熱しても壊れにくく、吸収効率もよいのです。
VB1は糖質をエネルギーに変えるために必要で、不足すると疲れやすくなります。
また、集中力が低下したり、イライラや怒りっぽくなったりします。

ただ、食べ過ぎると疲労物質の乳酸がたまってしまうので逆効果です。
豚肉をガッツリ食べたいときは、クエン酸たっぷりのレモンなどをかけて
食べるようにするといいですね。

他にも細胞の再生や成長を促進するビタミンB2や、
活性酸素を除去して老化やガン化は防ぐビタミンEなども。

豚肉は鳴き声以外捨てるところがないといわれます。
さまざまな部位がありますが、それぞれ栄養分の含有量が違います。
ビタミンB1が一番多いのはヒレ肉です。
モモ肉はナイアシンが多いそうです。
皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、冷え症改善にも効果がありますね。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は平、潤作用があります。
臓腑では脾胃、腎に入ります。
腎臓によいお肉ですので、未妊治療にはピッタリと言えるでしょう。

東洋医学的な効能としては、
滋陰潤燥、身体を潤し、機能を回復させます。
止消渇、糖尿病に効果があります。
通便、便秘に効きます。
潤肌、お肌を潤します。

このお肉は体内に熱をこもらせにくく、熱っぽい方や高血圧の方でも
大丈夫です。
とくに”陰虚”体質の方にはおすすめです。
でも食べ過ぎるとやっぱりいけませんね。
普段から食べすぎで消化不良の方は控えましょう。

医食同源の中華料理では欠かせない食材ですが、
タマネギやネギ、にんにくなどと合わせることが多いのです。
こうすると、ビタミンB1の吸収率が高まり、疲労回復や体力増強の効果が
高まります。
スタミナをつけるのはピッタリですね。

沖縄では豚肉と昆布をよく食べるので、これが高血圧予防や
コレステロール値の低下に役立っているようです。

私はけっこう豚足とかミミが好きで、沖縄料理屋さんが大好きです。
コラーゲンたっぷりで、お肌がツルツルになりますね。
もちろん、普通のお肉も、旨味がいっぱいで、牛肉より断然好きです。
安上がりでいいですねぇ~!!

では、次回は春菊をとりあげます。
ちょっとクセがありますが、それがかえって好きな方も多いですね。
どうぞお楽しみに!


冬の味覚-みかん(20100204)

2010-02-09 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
節分も終わりいよいよ今日は立春です。
なんだか、少し嬉しいですね(^^)

今日はみかんを取り上げてみましょう。
ちょっと時期ハズレになってきています。
この冬もたくさんみかんのお世話になったでしょうか?
「こたつにみかん」は日本の冬の風物詩ですね。

普通に「みかん」と私たちが呼んでいる果物は、ウンシュウミカンのこと。
原産地はインド東北部だそうですが、中国でも古くから栽培されていました。
日本では、15,6世紀頃に有田(現在の和歌山県)に移植されてから広まりました。
現在でも、和歌山、愛媛、静岡がみかんの産地として超有名です。
昨今はさまざまな種類のかんきつ類が出回り、
1980年代にはアメリカのオレンジも輸入が自由化され、みかん栽培は危機に。
現在は海外への輸出が盛んになってきたようです。
ニッポンのみかんも世界へ羽ばたいています。

皮をむくのが簡単で、お値段も手ごろ、甘くておいしい、ということで
人気の高いフルーツです。
漢方では甘い実よりも皮のほうが使われます。
まだ青い果皮は「青皮」、熟した果皮は「陳皮」です。

よく知られていることですが、みかんはビタミンCが豊富。
2~3個食べれば1日の必要量を満たしてくれるほどです。
ただし、1度にたくさん食べてもすぐに排出されてしまうので
余り意味はありません。
どうせなら3回に分けて食べるとか、みかんに頼らず、
さまざまな食品からビタミンを摂るようにしたほうがいいですね。
ビタミンCは風邪の予防や抗酸化作用、抗老化作用、疲労解消、
毛細血管を丈夫にする働きなどがあります。
とくに果肉の袋や白い筋の部分にはヘスペリジンという成分があり、
これが毛細血管の強化や血圧降下、中性脂肪を減らす働きがあるので、
ぜひ余りキレイに剥かずに一緒に食べましょうね。

プロビタミンAの化合物、ベータ・クリプトキサンチンという成分は
強い抗ガン作用があるそうです。
これはみかん色の素、オレンジ色の色素なんですが、
ベータ・カロチンの5倍も抗ガン作用だそうです。
脂肪肝の予防にも役立つそうです。
みかんをたくさん食べ過ぎると皮膚が黄色くなりますが、
これは同じくオレンジ色の色素のカロテノイドの仕業です。
別に病気ではありませんよ。

他にも血管壁を丈夫にするビタミンP、腸内の環境をよくする食物繊維、
そしてシネフィリンという物質などが含まれています。
シネフィリンはウンシュウミカン独特の成分で、風邪予防に非常に有効です。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は微温性、潤、昇作用があります。
臓腑では肺、脾に入ります。

東洋医学的な効能としては、
開胃、食欲増進。
止渇潤肺、のどの渇きを解消し、肺の粘膜を潤します。

果物のなかでは温性になるので、熱っぽい方には向きません。
のぼせやすい方、高血圧の方は控えめにしましょう。
最近のみかんは糖度がかなり高いので、食べ過ぎると
痰が生じやすくなったり、むくみになったりすることがあります。
もともと食べすぎの方も気をつけましょう。
また、セキが出るときはやめておいたほうがいいでしょう。
それ以外は、どんな方でも大丈夫です。

上のほうでも書きましたが、漢方では皮のほうが大事。
無農薬のみかんが手に入ったら、ぜひ皮を干して、手づくりしてみましょう。
日干しして赤茶色になった皮は陳皮といって、胃腸の働きを助け、
気のめぐりをよくします。
痰が多い人にはいいのです。
煮出してお茶代わりに飲むといいですよ。
まだ熟してないみかんの皮は青皮で、とくに肝臓によく効きます。
ストレスのたまっている人なんかいいでしょうね。
こちらも痰や食べすぎの消化不良に効きます。

生食するのが普通ですが、焼きみかんというのもあります。
甘味が際立つのではないでしょうか。
他に、懐かしい冷凍みかんとか、みかん缶とか、いろいろありますが、
やっぱりコタツにミカンでしょうか・・・。
ダンボール買いすると飽きてしまうこともありますので、
果汁をしぼってジュースにするとか、デザートに使うというのもいいですね。
野菜ジュースに入れると甘くておいしくなります。
自然の甘味ですからね。
それでも食べすぎにはご注意を!!

では、次回は豚肉をとりあげます。
漢方では腎臓によいとされる豚です。
どうぞお楽しみに!


冬の味覚-はくさい(20100128)

2010-01-29 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
1月ももうすぐ終わりです。一ヶ月って早いものですね!

今日は冬の代表的な野菜のひとつ、白菜です。
まだ取り上げたことがなかったのに自分でも驚きました。

白菜はアブラナ科の植物。
英語でチャイニーズ・キャベッジという通り、中国原産の野菜です。
日本でも古くからお馴染みかと思いきや、伝来は明治末期で、
全国に広まったのは昭和に入ってからのことです。
くせがなく、さまざまな料理に使える万能選手ですね。

旬は冬で、霜にあたると線維が柔らかくなり、葉の糖分も増えて
おいしくなるそうです。
鍋や漬物には絶対必要ですし、炒め物や煮物にも便利、そのうえ安価で、
何かと出番が多い冬の葉野菜です。

キャベツと似ていますが、キャベツよりも糖質が少なく、カロリーも控えめ。
食物繊維たっぷりなので、体重を気にされる方や便秘がちの方向きでもあります。

栄養価としてはビタミンB6、C、葉酸、ベータ・カロチン、カルシウム、
カリウム、マグネシウム、鉄、などが豊富です。
とく芯の部分のほうが栄養がありますよ。

ビタミンCが多いということは風邪の予防や美容効果が期待できます。
にんじんの約3倍も含まれているんですって。

アブラナ科の野菜に含まれる辛味成分のイソチオシアネートがあり、
これは消化をよくしたり、血栓防止やガンの予防といった作用があります。
また、根っこの部分にはモリブデンという成分が含まれ、発がん性物質の吸収や
蓄積を抑制する働きがあるそうです。
根っこに近い堅い部分も捨ててしまわず、鍋に入れたり、薄く切って食べましょう。

漬物にすると加熱によるビタミンCの損失もなく、多量の塩分摂取による
血圧上昇が気になる方も、白菜のカリウムが塩分を排出してくれるので
過剰摂取を防いでくれます。

精進料理では「養生三宝」といって、大根、豆腐、白菜の3つが貴重な食材と
されています。
中国でも「豆腐と白菜が平安を保つ」と言われ、身体によい組み合わせとされています。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は涼性、降作用があります。
五臓では脾胃、肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
消食下気、消化をうながし、胃腸の働きを整えます。
清血除煩、血を浄化し、気持ちを落ち着かせてくれます。
通便、便秘解消ですね。

涼性ですので、冷え症、冷えると下痢しやすい方には余り向きません。
ただし、生姜と一緒に食べると大丈夫ですよ。
胃腸の働きをよくして消化を助け、便通をよくしてくれますので
普段から食べすぎで消化不良だったり、血圧が高い方、”陰虚”体質の方に
よいでしょう。
妊婦さんの便秘にもいいので、おすすめです。

もともと暑さには弱い野菜なので、一年中出回っていますが、旬の冬に食べましょう。

水分が多い野菜なので、炒めるときは強火でサッと。
火を通すとカサが減ってたくさん食べれます。
じっくり煮るとビタミンCはなくなるけど、体内の余分な熱を取ってくれるので、
これもまたいいのです。
鍋のクタクタになった白菜の芯、美味しいですよね。

豚肉との相性がいいので、お鍋や煮物にたっぷり使ってください。
最後にお酢や柑橘系の果汁を入れると、ビタミンCや鉄分の吸収がよくなりますよ。

白菜の見分け方ですが、1玉であれば大きさの割にはずっしり重い、
葉がしっかり巻いているものがいいです。
半分や1/4にされているものは、切り口が盛り上がってないものが新鮮です。

では、次回はみかんをとりあげます。
冬はやっぱり、こたつにみかん、ですよね。
どうぞお楽しみに!


冬の味覚-ふぐ(20100121)

2010-01-22 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
今週は寒さも緩み、ほっと一息でしたね。

今日は高級魚の河豚(ふぐ)をとりあげてみましょう。
お正月にはカニと並んでてっちりは欠かせないという方も多いのではないでしょうか。
養殖ものも出回るようになり、だいぶ庶民の手に届く存在になりつつありますが、
やっぱりまだご馳走ですよね。

フグにもたくさんの種類があるのですが、食用となるのはトラフグやマフグなど。
毒があるため、食品衛生法で食用可能とされているのは22種類です。
素人では判断しにくいので、釣りをされる方はご用心ですね。

このお魚、興奮するとお腹を膨らませます。
「河豚」と書くのは、別にその膨らんだ(肥った?)姿からではなく、
豚のような鳴き声をすることからなんだそうです。
海水魚ですが、汽水や淡水で生息するものもあって、昔の黄河でも
生きていたそうなんですよ。

天然も養殖も、長崎が水揚げ量最多で、消費量は大阪がダントツらしいです。
なんと全国の水揚げ量の約6~7割が、関西人の胃袋に入ってるんだそうですよ!
最近では中国や韓国からも輸入されるようになってきています。
それでもフグといえば下関。ブランドものですかね。
ふぐ毒にあたると死んでしまうので、大阪では「てっぽう」と呼び、
そこから「てっちり」とか「てっさ」という言葉が生まれたそうですよ。
とくにハラワタは食通が「フグは食いたし命は惜しし」とジレンマを感じるほどの
美味らしいです。

フグの毒はテトロドトキシンという成分で、中毒をおこすとかなり致死率が高いのです。
危険ですので、くれぐれも自分で調理しないでくださいね。

フグの身は高たんぱく、低カロリー。ゼラチン質を多く含み、コラーゲンが多いのです。
淡白なんですが、独特のうまみがあり、おいしくてヘルシーなお魚です。
皮の部分は特にコラーゲンが豊富で、食感が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、
美容にはとってもいいのですよ。

コレステロール値を下げ、中性脂肪も下げてくれますので、メタボ対策にもなります。
ただ、そういう向きには、白子は適しませんのでね。
アルギニンという成分が多く、血圧を高める働きがありますよ。

また旨味成分のグルタミン酸やイノシン酸、タウリンが豊富なので、
てっちりの後の雑炊がウマイのはみなさんもご存知の通りです。
他にもグリシンは抗菌作用、リジンは抗体やホルモンなどの合成に欠かせません。
こういった成分のおかげで、フグ独特の旨味や甘味がかもし出されているのです。

他にはビタミンD、B6、B12、ナイアシンなども豊富です。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は、温性、潤作用があります。
臓腑では脾、肝、肺に入ります。

東洋医学的な効能としては、
補脾去湿、消化機能を高め、体内の余分な水分を解消します。

他にも、痔や、さまざまな皮膚疾患にもよいとされています。

体質的には、温性ですので虚弱体質や冷え症の方には滋養があっていいですね。
食べすぎなければ、”陰虚”体質の方にもいいでしょう。
普段から食べすぎや高血圧ぎみの方は控えめに。

高級なトラフグはなかなか手が出ませんが、スーパーで手に入る安めのフグでも、
旨味は十分です。
お鍋以外にも、唐揚げなんかおいしいですよね。
炊き込みご飯やスープなどにすると旨味が出て美味だと思いますよ。

冬の間にぜひ旬のフグをいただいてくださいね。

では、次回は白菜をとりあげます。
冬場は大活躍の葉もの野菜ですね。
どうぞお楽しみに!


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