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秋の味覚-きういふるーつ(20091105)

2009-11-06 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
関西でも木枯らし1号が吹き、北日本では初雪も降りましたね。
本格的な冬もすぐそばです。

今日は甘さと独特のプチプチ感が美味しいキウイフルーツをとりあげます。

私は最初に食べたとき、緑色の果物? というのですごい違和感を感じたのを
覚えています。
今では全然平気ですけどね(^^)

キウイはマタタビ科の植物。中国揚子江沿岸が原産です。
その後ニュージーランドに伝わり、品種改良されて、背回虫に広まりました。
日本でも栽培されています。
トロピカル・フルーツかと思いきや、実は温帯から亜熱帯で栽培可能、
意外と耐寒性があるのです。

ニュージーランド産でゴールデンキウイというのが出回るようになりましたが、
あれは緑色の普通のキウイよりも甘味が強く、酸味が少ないですね。
果肉も黄色っぽいです。
こちらのほうが最近は人気のようです。

キウイはビタミンCの宝庫。
果物のなかでもピカ1です。
1個食べると1日の必要量のほとんどが補えるそうです。
ビタミンCはご存知の通り美容にも免疫強化にもいいですし、
貧血の予防やストレス軽減、抗酸化作用で生活習慣病の予防にもいいです。
発ガン物質の毒性を抑制する働きがあるため、抗ガン作用があると言われます。
血管や粘膜を強くするコラーゲンの生成と維持にも欠かせません。

冷え防止のために生野菜を一切摂らない方はビタミンCが不足がち。
少しずつでもいいので、注意して摂取しましょうね。
ただ、水溶性で、体内に蓄積できないので、毎日摂取しなければいけません。

そして、ビタミンEも抗酸化作用があり、動脈硬化の予防や冷え対策、
ホルモン分泌のバランスを保つのに必要ですよ。
CとEを一緒に摂ると相乗効果でいいのですが、それがキウイの良さですね。

豊富なカリウムは高血圧の予防や、筋肉の働きを良くする働きがあります。
アクチニジンというたんぱく質の分解酵素によって、
お肉と一緒に食べたら肉の消化を促進しますし、果汁に漬けることによって
肉が柔らかくなるという利点があります。
キウイを使ってゼリーをつくると固まらないのは、この酵素のせいです。

また、食物繊維の量も、果物の中ではダントツです。
お腹のお掃除に役立ちますよ。

それでは、漢方的に見ていきましょう。
性質は寒性、収・潤性があります。
臓腑では胃と腎に入ります。
熱を収めて身体を潤し、利尿します。

東洋医学的効能としては、
清熱徐煩、つまり体内の余分な熱を収めて、ストレスを解消します。
利尿通淋、つまり利尿して尿路結石などを排除します。

体質的には、寒性ですので、冷え症の方には向きません。
そうでない方も、摂り過ぎると下痢する恐れがありますよ。
血圧が高かったり、熱っぽい方には最適、
食べすぎで消化不良ぎみの方にもよいでしょう。
その他の方は控えめに食べていただくぶんには問題ないです。
胃腸が弱い方は胃を荒らす原因になるので、
火を加えてジャムにしたり、果汁を温めて飲むのがいいようです。

催乳作用があるので、出産後お乳の出が悪い場合に覚えておくといいですね。

キウイの旬は、ニュージーランド産が4月~12月、国内産は10月~5月。
一年中美味しいキウイが食べれるというわけですね(^^)

熟れてなくて固いキウイは酸っぱくて美味しくありません。
そんなときはリンゴと一緒にビニール袋に入れておくと、
早く食べごろになりますよ。

マタタビ科ですので、栽培すると猫の被害にあうことがあるそうです。
猫を飼っていらっしゃる方はどんな反応をするか、一度実験してみてくださいね。

さて次回は、秋のなると美味しくなってくる鮭をとりあげてみましょう。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-ごぼう(20091029)

2009-11-02 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
紅葉の季節になってまいりました。

今日は代表的な根菜、ゴボウを取り上げてみましょう。
ゴボウはキク科の植物で、血仲介から西部アジアが原産です。
日本へは中国から伝わり、もともと薬草として利用されていて、
食用となったは江戸時代以降なんです。
今ではきんぴらや煮物には欠かせない食材ですね。
最近はゴボウ・サラダも人気です。

旬は初冬頃ですが、初夏には新ゴボウが出回ります。
根っこを食材(野菜)とする地域は意外と少なく、日本と朝鮮半島だけなんですね。
でもヨーロッパでは葉をサラダにして食べるそうなんですよ。
どんな味なんでしょうね!

ゴボウで一番注目したいのは、やっぱり食物繊維。
野菜のなかでもピカ一です。(可食部100グラム中約6グラム)
タケノコの2倍、セロリの4倍だそうですよ。

便秘解消に効く食物繊維ですが、2種類あるのはご存知でしょうか。
水溶性と不溶性です。
ゴボウに含まれるのは不溶性のセルロースやリグニン。
腸内の老廃物を掃除して便通を整え、便秘の改善に役立ちます。
コレステロールの排泄も促進しますし、腸内の善玉菌の活動を活発にし、
悪玉菌の繁殖を抑えます。

リグニンは抗菌作用があり、腸内の発ガン物質を吸着して排泄するので、
これが大腸ガンの予防に効果があるのです。

ただ、ミネラル類も一緒に排出してしまって吸収しにくくするという
性質もあります。
ミネラルの多い野菜と一緒には余り食べないほうがよさそうです。

アルギニンという成分は性ホルモンの分泌を助けます。
ですから、男性不妊の方には精子を増やし、
女性の方には生理不順を改善する働きがあるのも注目しましょう。
この成分、精がつく、ということで、スタミナドリンクにも入っているんですよ。

さて、次に漢方的に見ていきましょう。
性質は、寒性、降・散作用があります。
臓腑では、肺・胃に入ります。
五味では苦・辛味です。

東洋医学的な効能としては、
解毒利咽、つまり体内の毒素を排出し、のどの腫れや痛みをやわらげます。
疎散風熱透疹、のどから発症した風邪に効き、肺炎になるのを防ぎます。

根っこの野菜は身体をあたためるはずなのに寒性?
これは五味にその理由があります。
「辛味」は発散の力があり、発汗作用があります。
そのため、寒気を追い払い、利尿作用で体内の余分な水分を除き、
気のめぐりをよくするので、身体が温まるのです。

体質的には、やっぱり日ごろから食べすぎてしまう方、微熱があり、血圧が高い方、
気や血のめぐりが悪い方、などに最適です。
食物繊維が豊富、ということは消化がしにくいということですので、
胃腸の弱い虚弱体質の方や、”陰虚”体質の方は控えめにお願いします。

さて、上記のような有効な成分はゴボウの皮の部分に多いのです。
ですので、調理するときは皮をむきすぎないことが大事です。
よくこすり洗いをして泥汚れを落とし、アク抜きもほどほどに。

栄養を重視、そして独特の芳香を残したいならそのまま調理、
味にこだわるなら、アク抜き、という感じです。

私はゴボウのきんぴらが大好きで、ゴマをたっぷり入れて、
最後にゴマ油をひと垂らし。ごはんが進みます!
そして、かき揚げにもゼッタイ欠かせません。
あの歯ざわりがたまりませんよね。
あ~ 食べたくなってきました!!

“ごぼう抜き”っていう言葉がありますが、あれは正確にいうと
とうてい無理なんだそうですよ。
ゴボウは抜くものじゃなくって、掘るものなんですって。
実際、抜こうと思っても、根毛が多くて抜けないそうです。
ですから、よっぽどの力という意味で使うにはいいフレーズですね。

では、これからの季節、風邪の予防にもいいゴボウ、
ホルモン分泌にも一役かうこともわかりましたし、ぜひ活用してみてください。

さて次回は、キウイフルーツをとりあげてみましょう。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


調味料-す(20091022)

2009-10-23 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
キンモクセイも散りだしました。秋晴れが続いています。

今日はお酢がテーマです。
酸っぱいものが好きで、なんにでもお酢をふりかけてしまう、
という方もいらっしゃいますよね。
逆に、苦手な方は梅干は絶対ダメだし、お寿司もねぇ、とおっしゃいます。
好き嫌いがはっきり出る味なのですね。

調味料として必ず各ご家庭に常備されているお酢。
酢酸のほか、アミノ酸、糖類などを含みます。
穀物や果実で酒をつくり、そこに酢酸菌を加えて酢酸発酵させたものです。

歴史的にもとっても古くから存在し、人がお酒を醸造するようになった同時期に
つくられるようになったそうです。
人間が作り出した最古の調味料と言われています。
日本には西暦200~400年頃中国から伝わってきたそうです。
かなり昔から酢の物や酢漬けが食べられていたようですよ。
冷蔵庫もなかったですし、食品が傷むのを防いでくれる酢の力を
経験的に知っていたのでしょう。
ワインの産地ではブドウから作られ、米どころの日本では米酢があり、
その国の代表的なお酒と同じ原料で作られることが多いようです。

酢酸は体内でクエン酸に変化します。
クエン酸は抗酸化作用があり、カルシウムなどの吸収を助ける作用があります。
骨や歯の強化に役立ちますし、イライラを鎮めてくれます。
筋肉に蓄積される疲労物質の乳酸を除いて疲労回復に効果的です。
また、エネルギー代謝を促しますので、自然な形でダイエットにもなります。

強力な殺菌力がありますので、食品の鮮度を保つのにも一役かいます。
加熱して室内で揮発させると、インフルエンザなどの感染にも予防効果が
あるようです。

それでは漢方的にみていきましょう。
性質は、原料によって違うのですが、代表的な米酢は微温性です。
収作用があります。
臓腑では脾、胃に入ります。
五味では酸、甘、苦です。

東洋医学的な効能としては、
健胃消食、つまり食欲増進し、胃を健やかにします。
活血、つまり血をサラサラにして、めぐりをよくします。
収れん止痢、下痢を止めます。
解毒、魚や肉の毒を解消します。

体質的には、一番向いているのが気がのぼせるタイプ。
次に、脂っこい食事が多くてドロドロ血が気になる、というタイプ。
“陰虚”体質や胃腸が弱い虚弱体質の方も、摂りすぎなければいいでしょう。
控えたほうがいいのは、冷え症の方ですね。

身体が熱っぽくて高血圧の方なんかには最適です。

実は私は酸っぱい味はあまり好きではありません。
でも、なぜか、中華料理にはなんでも酢をジャブジャヌかけて食べます。
脂っこさがとれて、あっさりいただけるんですよね。

最近はお酢ブームのようで、さまざまな種類のお酢が出回っています。
リンゴ酢をはじめ、いろいろな果実酢があります。
薄めてハチミツを加え、サワードリンクにすることもできますね。
疲れたなぁってときに、いかがでしょうか。

また、お掃除にも大活躍ですよ。
ガンコな油汚れも落ちやすくなりますし、殺菌作用もありますから、
お台所掃除にいいですね。

食卓にも、塩や醤油さしと一緒に、小さなビンにお酢を入れて
置いてみてはどうでしょう。
揚げ物や炒め物にひとふりすると、サッパリ・ヘルシーにいただけます。
ぜひ活用してみてください。

さて次回は、根菜のゴボウをとりあげてみましょう。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-なし(20091015)

2009-10-16 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
台風が去って、一気に冷えてきましたね。風邪ひかれてませんか?

今日はもうちょっと時期はずれになった感がありますが、
梨をとりあげてみましょう。
みずみずしく、甘くて、お好きな方も多いのではないでしょうか。

梨の原産地は中国ですが、現在日本で食べられているものは
かなり品質改良されていますので、もともとの梨とはだいぶ違ってきています。
でも、弥生時代から食用にされていましたよ。
江戸時代から栽培されるようになり、明治に入って二十世紀、長十郎などが
台頭してきました。
その後幸水という品種もメジャーになってきました。
有名な産地は千葉、茨城、鳥取、の順番で収穫量が多いです。

和ナシも甘いですが、ちょっと酸味もありますよね。
いっぽう西洋ナシといわれるペアーですか、あれはかなり甘味も強く、
食感も違います。
日本のナシの果肉には石細胞という細胞の壁がぶ厚くなったものが多く含まれ、
独特のシャリシャリした食感を生み出しています。
そして西洋ナシにはそれが少ないんです。
石細胞は食物繊維です。それに、甘味成分のソルビトールは便を柔らかくする
働きがあるので、便秘にはとても効果的。

成分の約90%が水分ですが、意外と栄養成分は豊富です。
ビタミンC、B1、E、カリウム、銅、アスパラギン酸、サポニンなどですね。

アスパラギン酸は血行をよくして血圧を下げます。
アンモニアの排出にも効果があり、疲労回復や内臓強化、美肌に役立ちます。

他にもたんぱく質の分解酵素があります。
韓国では焼肉の漬け込みダレに梨の果汁を入れるそうです。
お肉が柔らかくなるんですね!
そして、食べてからも消化を助けますので、一緒に食べるといいですよ。

まあ、でも一番注目すべきはその利尿作用でしょう。
カリウムが豊富なので、利尿して、血圧を下げます。
梨を食べてすぐにトイレに行きたくなった経験がある方も多いのでは?

では、漢方的に見ていきましょう。
性質は寒性、潤・降作用があります。
臓腑では、肺、胃に入ります。
五味は甘、微酸です。

東洋医学的な効能としては、
生津潤燥、つまり唾液の生成をうながし、乾燥した身体を潤します。
清熱化痰、つまり、熱を冷まし、身体にたまった”痰”を解消してくれます。
この”痰”は気管につまる、あの痰だけではなく、
余分な水分が停滞してできる病理産物のことです。
除消渇、糖尿病の症状を改善してくれます。

体質的には、「寒性」ですので、冷え症の方、冷えるとすぐに
下痢しやすい方はやめておきましょう。
“陰虚”体質で身体の水分が足りなくて熱っぽい方には非常によいです。
その際はナマだけでなく、過熱すると尚いいようです。
血圧の高い方や糖尿病の方には向いています。
のどの渇きをとめるのに、梨を食べてみましょう。
でも、食べ過ぎると冷えてお腹をこわしますから、注意してくださいね!

私は昔から冷え症なものですから、できるだけ食べないようにしています。
それでも毎年親戚から山のように二十世紀ナシが送られてくるので、
少しずついただいているのですが、やっぱり寒々とした気分になりますね。
来年は、梨のジャムでもつくってみようかと思っています。
レモンを入れて、煮込むんです。美味しそうでしょ?

後は、すりおろしてお肉を漬けたり、ドレッシングに混ぜたりしても
いいでしょうね。まろやかな甘味が出そうです。

さて次回は、調味料の一つ、健康によいと注目の酢をとりあげてみましょう。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


こんぶ(20091008)

2009-10-09 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
台風シーズン到来です。

今日は上品なお出しに欠かせない昆布をとりあげてみましょう。
これからの季節、お鍋にも大活躍です。いい味出します。

昆布の産地は北海道が有名です。
やっぱり寒い海がいいようです。
利尻昆布や羅臼昆布は高級品ですよね。

日本では高級品ですが、海外ではかなりぞんざいに扱われているようです。
ロシアでは「海のゴミ」って言われてるそうですし、
だいたい海草類って英語でも「海の雑草」なんて言うくらいです。
それをありがたがって食べてる私たちってけっこう不思議なんだそうですよ。
おいしいのにねぇ! グルタミン酸ですよ、だって。

昆布の栄養を考えると、まずはカロリーが少なく、食物繊維がたっぷりなので
メタボ対策にはもってこいの食材です。
出しだけではなく、まるごと食べれば便秘解消にも役立ちます。
このあたりはみなさん既にご存知ですよね。

日本人は不足しがちといわれるカルシウムも豊富です。
牛乳を飲むよりずっと効果ありです。
強い骨や歯のためにも、こまめに摂りたいですね。
カルシウムの隠れた力として、精神安定の作用があります。
足りなくなってくると、イライラしたり、短気になって損をします。
そんなに一気には蓄積できないので、毎日コツコツと補給しましょう。

ヨウ素(ヨード)という成分は含有量、食品中トップです。
これは甲状腺ホルモンのモトになる成分で、海草類に豊富です。
甲状腺ホルモンというのは、3大栄養素の代謝を促進する働きがあり、
基礎代謝を上げるためにも大切なホルモンなんですよ。
ただし、甲状腺機能亢進症や逆に橋本病などの持病がある方は、
摂取を制限されることがありますので、ドクターの指示に従ってくださいね。

他にもアルギン酸という水溶性食物繊維の一種は、血圧を下げる働きがあるのです。
コレステロールや腸内の有害物質も排出してくれますよ。
もう一つ多糖類の一種のフコダインは胃腸の炎症や潰瘍の予防・修復に役立ち、
ガンの発生・進行を抑えます。

では、漢方的に見ていきましょう。
性質は寒性、潤・降作用があります。
臓腑では、肝、腎、胃に入ります。
五味は塩からみです。
ということは、とくに腎の薬になるんですね!

東洋医学的な効能としては、
化痰軟堅、つまり痰をきり、堅くなった腫瘍などもやわらげてくれます。
清熱利水消腫、つまり体内にこもった余分な熱をさまし、
利尿によってむくみを取ります。

体質的には、冷え症の方や胃腸の虚弱な方には不向きなんですが、
普段から食べすぎで便秘がちな方や、
“陰虚”体質の方、気がのぼりやすい方に向いています。

豊富な栄養素をしっかりいただくためには、
出しをとるときは表面を洗わないこと、アクを取りすぎないこと。
そして、油で炒めるとヨードの吸収を高めることができます。

沖縄は昆布の消費量がとても多いのですが、
食べ方としては、油で炒める調理法が一般的だそうです。
これはヨードを摂取するのに非常に効率がよく、
また、よく加熱することでアルギン酸もめいっぱい利用できるんです。
細切りの昆布を炒めた一品。おいしくて後を引きます。
長寿で有名な沖縄。
その原因は昆布なのかもしれませんよ。

我が家では出しに使った昆布をためておき(冷凍保存)、
ある程度たまったら細く切って山椒の実を入れて佃煮にします。
安上がりですし、グルタミン酸のおかげか、おいしくできますよ。
他にも、カボチャと一緒に煮たり、大量のピーマンと甘辛く煮たり、
細切り昆布は食卓で大活躍です。

不妊症の克服には欠かせない腎の補強のために、
ぜひ昆布を活用してくださいね!

さて次回は、秋の果物の代表の一つ、梨です。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-しいたけ(20091001)

2009-10-02 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
ちょっとぐずついたお天気が続いています。お元気でしょうか?

今日は涼しくなると食べたくなるきのこのお話です。
メジャーな椎茸(しいたけ)を取り上げてみましょう。

しいたけは日本で最も栽培量の多いきのこです。
食用にされ始めたのは室町時代にさかのぼります。
でも、しいたけって意外と苦手な人が多いですよね。
干ししいたけは確かに匂いがけっこう強いですが、生しいたけはそうでもないですよね。
きのこ類は低カロリーで、ミネラルや食物繊維も豊富ですから、
ぜひとも頻繁に食卓にあがってほしい食材です。

食物繊維が豊富ということは、整腸作用があり、便秘症の方にはピッタリです。
他にも血圧降下作用や、コレステロール値を下げる働きもあります。
普段から脂っこい食事が多い方は、意識して食べるようにしてくださいね。

レンチナンという成分は、抗ガン作用があるそうです。
そしてエルゴステリンという物質はビタミンDと同じ働きをしてくれるのですが、
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれます。
骨粗しょう症の予防に効果大ですので、毎日少しずつでも食べましょう。

しいたけを干すとエルゴステロールという物質が紫外線にあたって
ビタミンDに変化します。
ですので、生しいたけを買ってきたら、料理する前に天日に少しだけでも
干すんです。
カサの裏を上にしてザルに並べ、数十分でけっこうですので、
日あたりのいいところに置いておきましょう。
それだけでビタミンDたっぷりになりますよ。

干ししいたけを買うと高いですよね。
それに、たいがいの市販品は電気乾燥です。
天日干しのものがいいので、できたらそう記載されているものを求めましょう。
それでも、時間が経つと元に戻ってしまうらしく、
使う前に再度干したほうがよさそうです。
安い生しいたけを買ってきて、自分で干ししいたけにするのが
賢いですよね!

干ししいたけにすると旨味も凝縮され味や香りもよくなります。
戻し汁はいい出汁になりますし、戻したしいたけは煮物には欠かせません。
そうめんのつゆや具にもいいですよね!

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は平(涼)性、降作用があります。
臓腑では、肝、脾、肺に入ります。
五味は甘味になります。

東洋医学的効能は、
清暑熱、つまり夏の暑さを解消し、身体にこもった余分な熱をおさめます。
補脾益気、つまり胃腸の働きを助け、元気をつけてくれます。

体質的に一番向いているのはのぼせやすかったり、高血圧だったりする方。
そして”陰虚”体質の方にもいいですね。
反対に、冷え症の方には余り向きませんので、多食は避けましょう。
胃腸が弱い方も、食物繊維が多いので、食べ過ぎると負担が大きくなって
よくないですね。
少しずつでけっこうですので、不足しがちなカルシウムの吸収を助けるつもりで
食べるようにしてください。

ダイエットが必要な方は多めに、そうではなくて冷え症の方は少なめに。
それぞれの体質に合わせてどうぞ。

おいしい食べ方ですが、お鍋、炒め物や煮物にはもちろん、
カサの形状を利用して、ミンチをのせてハンバーグやミートボールにすると
肉の量が少なくてすみますし、ヘルシーです。

スープや、スパゲティなど、洋風メニューにもいけますよ。

小さいサイズのものは、自分で佃煮を作っておけば、保存もききますし、
お弁当やおにぎりの具に重宝します。
ぜひ挑戦してみてくださいね。

さて次回は、出しつながりで、昆布を取り上げてみましょう。
海の野菜と呼ばれる昆布、はたして、どう身体にいいのでしょう?
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-ぶどう(20090924)

2009-09-25 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
シルバーウィークも終了しました。たっぷり満喫されましたか?

さて、今回取り上げるのは葡萄(ぶどう)です。
種類がたくさんありますが、私はやっぱり巨峰が一番好きですね。
でも庶民的なデラウェアも甘くておいしいですよね。

ブドウの原産は西アジアだそうですが、エジプトでも古くは紀元前4000年頃から
栽培され、ワインが造られていたようです。
日本には平安時代に中国経由で伝わってきましたが、今も産地として有名な山梨県が
最初だそうです。
日本にはもっと古くから自生していたヤマブドウがありますが、
以前ワインを飲んだことがありますけど、これもまたおいしかったですよ。

「ブドウ糖」のブドウは葡萄からきたそうです。
ブドウの糖分は果糖とブドウ糖。
体内ですばやくエネルギー源となり、疲労・体力回復に効果的です。
でも、かなり糖分が多いので、食べすぎには注意が必要ですね。

赤ワインはポリフェノールが多いから身体にイイ! とよく言われますが、
ワインの元のブドウの皮や種に多く含まれているからです。
ですので、生食するときは出してしまう皮や種も一緒に絞って造るワインのほうが
生のブドウより多かったりするんですね。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化を予防する働きがあります。
肉料理と一緒にいただくと効果的です。

また、同じ皮や種に多いアントシアニンも心疾患の予防や視力の向上によいので、
ワインを飲むなら白より赤と覚えておきましょう。

ビタミンPという成分はビタミンCの働きを助け、コラーゲンの合成を促進します。
毛細血管を丈夫にしてくれるので、不足すると出血しやすくなります。
血圧降下作用もありますね。
そして胃酸を抑制する働きもあるようです。

他にもカリウムや鉄が多く、とくに干しブドウになると生よりもずっと多くなり
ますから高血圧や貧血の方にはいいですよ。

その他、亜鉛や銅、マグネシウム、カルシウムなどミネラルが豊富ですが、
コレステロールはゼロ、ということで毎日少しずつ食べたいですね。

それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は平、潤作用があります。
臓腑では肺、脾、肝、腎に入ります。
五味は甘、酸です。

東洋医学的効能は、
止渇除煩、つまりのどの渇きを止め、イライラをおさめてくれます。
益気養血、気血両方を補ってくれます。
滋補肝腎、肝臓と腎臓を潤し養ってくれます。
ほかにも利尿作用や安胎作用があります。

体質的にはほとんどすべての人にOKです。
“陰虚”体質の方でも大丈夫ですね。
ただし、糖分が多いぶん、食べすぎるともちろんよくはありません。
胃が弱い方には、巨峰などよりマスカットのほうがいいですよ。

脂質が少なく、食物繊維も豊富なので、ちょっと小腹がすいたとき、
お菓子の代わりにレーズンをつまんでみてはどうでしょう。
甘味もしっかりありますし、鉄分補給のつもりで、いいおやつになりますよ。
ナッツ類も合わせると尚いいですね(^^)

さて次回は、きのこがおいしくなる季節、しいたけを取り上げてみます。
どうぞお楽しみに。

また次回お会いしましょう。


たまご(20090917)

2009-09-18 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
なんだか寒くなってきましたね。
しっかりお風呂で温まるようにしましょうね!

今日取り上げますのは、いつでも冷蔵庫に入っている卵です。
このありふれた食材を一度しっかりと見ていきましょう。
卵、玉子、タマゴ、といいますが、今日は鶏卵に限定してお届けします。

玉子(お料理関係ではこう書くそうです)は良質の動物性たんぱく質を豊富に含み、
特に卵黄にはビタミンやミネラルも多く、世界的にも動物性たんぱく源としては
一番一般的な食材でしょう。
ベジタリアンだって玉子(無精卵)はOKという方も多いのです。
動物を傷つけずに入手できるからですね。

歴史的にも古代ギリシャ時代から利用されてきたようです。
日本では安土桃山時代に伝わり、ずっと病人や子どもの栄養食だったのですが、
一般に広まったのは明治時代以降です。

玉子は「完全食品」と呼ばれ、中身は卵白と卵黄にわかれます。
人間の身体にとって必要な栄養素をまんべんなく含んでいますよ。
というのも、ニワトリの子、ヒヨコが成長するために必要な西洋成分がすべて
入っているからなんですね。
といっても、ワレワレはヒヨコじゃないので、これだけでは生きていけません。
人間にとって一番栄養価が高く、消化しやすいのは母乳だそうです。
でも私たちはオトナなので、安価で手に入れやすい食材を上手に利用していきましょう。

栄養面ですが、玉子には人間の体内では合成できない必須アミノ酸(9種類)
すべてがバランスよく含まれ、消化吸収が抜群です。
疲労回復効果もあり、内臓の働きを活性化してくれます。

ビタミンといえば、ビタミンC以外はほとんどすべてが揃っているくらいです。
とくにビタミンB群ですね。
B2は糖質、脂質、たんぱく質(三大栄養素)の代謝に関わり、
「発育のビタミン」とも呼ばれるくらいです。
抗酸化作用があり、老化、動脈硬化、ガンの予防に有効です。
玉子の他動物性食品を摂っていたら不足することはまずないのですが、
お酒をよく飲む方はB2の吸収が妨害されてしまうので、注意が必要ですよ。

レシチンは黄身に多く含まれ、コレステロールの排出にかかわります。
脂肪肝の改善や脳の働きを活発にするという働きもあります。
動脈硬化の予防にもいいですね。

また、意外かもしれませんが鉄分も豊富なんです。
とくに黄身にはヘム鉄という非常に吸収率の高い鉄分が含まれており、
野菜や穀物だけでは足りない鉄分を補うことができます。

卵白は生よりよく加熱して固くなったほうが吸収がいいです。
リゾチームという成分は有害なウィルスを溶かして免疫力を上げるという
効果があるので、風邪薬にも入っていますから、
昔からある風邪をひいたら卵酒という習慣はとっても理にかなっているのですね。

いっぽう卵黄はどろっとしたくらいがベストで、半熟卵にして食べるのが
一番よいようです。
温泉卵はちょっと凝固度が足りないので、胃腸が弱い方はやめておいた
ほうが無難でしょう。

それでは漢方的に見て行きましょう。
玉子は卵黄と卵白で働きがちょっと違うと考えます。
黄身の性質は温性、白身は微寒性です。
どちらも潤作用があり、
臓腑では肺、脾胃、大腸に入ります。
五味は甘味です。
東洋医学的な効能は、
安五臓、つまり五臓を補い、その機能を高めます。
養血安胎、血を養い、胎児の安定を促します。
止痢、下痢を止めます。

体質としては、卵白が冷え症の方には少し不向きなところはありますが、
ほとんどすべての体質の方にOKです。
とくに虚弱体質で下痢することが多い方は少しずつ常食されるのがいいでしょう。
普段から食べすぎの方は控えめに!

玉子はコレステロールが高いから食べないほうがいい、という方も多いのですが、
実は玉子にはレシチンが含まれているので、これがコレステロールを
除去してくれるのです。
玉子を食べるとコレステロール値が下がるし、動脈硬化や狭心症などの
予防にもなってしまうのですね。
ですので、ちょっとは食べてみましょうよ。
もちろん、高脂血症やコレステロール調整ができない体質のもいらっしゃいますので
一度にたくさん食べるのはやめておきましょう。

みなさんはどんな調理法がお好きですか?
私は出し巻きが好きですねぇ。
お弁当の甘~い卵焼きも懐かしいですが、うす味のお上品な出し巻き、いいですねぇ!
トマトとの相性もよく、炒め物やスープにするとおいしいですよね。
調理が簡単なので、朝ご飯のメニューに出番が多いかもしれません。
明日の朝は具だくさんのスペイン風オムレツなんかいかがでしょう?

今朝親戚からもらったぶどうを食べたら、とっても新鮮でおいしかったです。
次回はブドウを取り上げますね。

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-あずき(20090910)

2009-09-15 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
朝晩の秋と日中の夏が共存しているような毎日ですね。

今日は小豆ですよ。お好きな方も多いのではないでしょうか。
もっとも「あんこ」になったほうが人気高そうですよね。
和菓子でしか出番がなさそうなイメージですが、
女性のからだにとって非常にいい働きをしてくれますので、
積極的にお食事にも取り入れていただきたい食材ですよ。
ただし、不向きな体質の方もいらっしゃる、ということは覚えておいてくださいね。

アズキ(小豆)は東アジア原産のマメ科の植物です。
日本でも縄文時代から親しまれてきている豆類です。
現在は北海道産が一番多いようですが、丹波、備中とあわせて三大産地だそうです。

小豆の栄養成分はでんぷんが35%を占め、
たんぱく質や脂質は少ないため、とっても低カロリーなんです。
それでもアミノ酸のバランスはとてもいいのだそうですよ。
食物繊維も豊富ですので、大腸ガンの予防にも効果がありますし、
便秘解消にもいいですよね。
ビタミンB群が多く、栄養成分の代謝をよくしたり、脳の働きを活性化したり、
疲労回復や精神安定の効果もあるんですよ。
肩こりや筋肉痛、夏バテの方も試していただきたいですね。

そして、注目したいのは鉄分の含有量です。
なんと、大福1個分で、おひたし1食分の二倍以上の鉄分が摂れるんです。
ステキですね♪
といっても、毎日大福を食べるのはよしてくださいよ~(笑)
ゆで小豆にして毎日食べれば、貧血の改善や冷え症の解消にも役立ちます。

また、カリウムも非常に豊富で、体内の余分なナトリウムを排泄し、
高血圧の予防やむくみの予防にたいへん有効です。

小豆の赤い色はアントシアニンという色素で、視力の回復や肝臓昨日の向上に
役立ちますよ。
皮に含まれるサポニンは苦味成分ですが、中性脂肪やコレステロールを
低下させる働きがあり、高脂血症や高血圧の予防に効果があるとされています。
そして高い利尿効果があります。
むくみを取るために利用できますよ。

さて、漢方的に見ていきましょう。
性質は平、降作用があります。
臓腑では、心、小腸に入ります。
東洋医学的な効能は、
利水消腫、つまり利尿作用があり、むくみを解消します。
解毒排膿、身体の内外の毒素を消し、膿を排出させます。
体質的には、胃腸の弱い虚弱体質の方にも、血行が悪い方にも、
高血圧の方にもいいのですが、利尿作用が強いため、
“陰虚”体質の方には余りおすすめしません。
ぽっちゃり型で水分代謝がよくない、という方に特におすすめです。

むくみ取りのレシピです。
1日分約30gの小豆を水600ccで煮て、煮汁を飲みます。
とても効果が高いので、何度もトイレに行くことになりますよ!
夜飲むのはやめておきましょうね。
残った小豆は冷凍保存しておき、量がまとまったら解凍して煮なおし、
おぜんざいにして食べてくださいね。
ぜひお砂糖は控えめに。黒砂糖を使うとコクが出ておいしいです。

小豆の食べ方としては、和菓子やおぜんざい以外だと、お赤飯が一般的。
ビタミンの減少を考えると、実はお赤飯やおかゆのほうがいいんです。
米との相性がとてもよく、一緒に摂取すると一層いいのです。

小豆の調理には鉄鍋は不向きです。
ステンレスなどの鍋を使い、水洗いしたら水にひたさず、
すぐにひたひたの水加減で煮ましょう。
皮が裂けてしまうのが裂けられますよ。

お料理にするなら、かぼちゃと煮て塩で味付けるいとこ煮。
これを常食すると体質改善に役立ちます。
後はカレーに入れるというのもどうでしょう。
ひき肉とあわせてドライカレーが相性いいようです。
一度試してみてくださいね。

ホウレンソウやレバーとは一緒に食べないほうがいいようです。

むくみ解消に鉄分補給。
女性にとっては非常にありがたい食材です。
ケーキよりは和菓子、そしてお菓子だけじゃなくっておかずにも、
ぜひ摂り入れてみてくださいね!

次回取り上げるのは、身近すぎる食材かもしれません。
季節とも関係ない、卵です。
あらためて、卵をじっくり見てみましょう!

また次回お会いしましょう。


秋の味覚-たこ(20090903)

2009-09-04 [記事URL]

こんにちは。
はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
こおろぎが元気に鳴いていますね。秋の気配です。

今日は蛸(タコ)を取り上げます。
タコは海洋性の軟体動物で、足が8本あります。
普通”足”と言われていますが、実は”触手”、腕なんですね。
英語でも”arm”と言いますよ。
無脊椎動物で、とても強力な筋肉を持っています。
身体の色を変えることができ、危険を感じると墨を吐いて行方をくらます、
なんだか忍者のような生き物です。
襲われたら足を切り離して逃げることもできるんですよ!
でも大丈夫。また足は生えてきます。

海外では余り食用とされていないようですが、ギリシャやイタリアなど
沿岸地方では食べられています。
海に囲まれる日本ではお馴染みの海鮮ですね。
歴史的にも弥生時代の遺跡から蛸壺が出土されているくらいで、
貴重なたんぱく源だったかと思います。
今でも世界のタコ消費量の約六割を日本が占めるそうです。
日本人のタコ好きはすごいですね。
特に関西での消費量はダントツらしく、これはたこ焼き効果かもしれません。
多くはアフリカやモロッコから輸入されていますが、日本近海では、マダコ、
ミズダコ、テナガダコ、イイダコなど60種類以上が水揚げされています。
一年中獲れますが、初秋から冬にかけてが一番おいしい時期です。
低カロリーで高タンパクな食材ですので、ぜひ食べてくださいね!

アミノ酸のなかでもとくにタウリンの含有量が多いのです。
タウリンは血中コレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化の予防になります。
肝臓の働きを助け、解毒作用を強化します。
そして、疲労回復や視力低下の予防などにも効果がありますよ。
また、ベタインという成分も糖の吸収を抑え、血中コレステロール値を下げ、
これもまた糖尿病やその他生活習慣病の予防に役立ちます。
内臓にはビタミン、ミネラルが豊富ですので、内臓ごと食べられるイイダコは
とっても栄養豊富です。

ビタミンB2やナイアシンが多いので、胃腸の働きを高めて代謝をよくしてくれます。
ビタミンEは血行をよくし、冷え症の改善に役立ちます。
また、亜鉛は有害な物質を排出する作用がありますし、不足すると味覚異常などが
起こりますので、欠かすことができないミネラルですよ。
そして、男性にとっては性機能ととても深い関わりがあり、欠乏すると不妊症に
なりますので、積極的に摂取していただきたいですね。

では、漢方的に見ていきましょう。
性質は、寒性、収作用があります。
臓腑では肝、脾に入り、五味はカン(塩からい)です。
東洋医学的な効能としては、養血益気、身体の気血を補います。
疲労回復にいいですね。
また、産後の弱りを助けて乳の出をよくする働きもあります。
(乳房が腫れて痛い場合は向きませんのでご注意ください)

体質としては、寒性ですので、冷え症の方にはよろしくありません。
ただし、ショウガと一緒に食べるといいですよ。
食べ過ぎると消化に悪いですから、胃腸が弱い方は控えめに。
生活習慣病が気になる方にはおすすめです。

タコは加熱すると堅くなってしまいますね。
大根おろしを入れた湯で茹でるとやわらかくなりますよ。
火を止めてからそのまま冷ますといいそうです。
薄くスライスしておろしショウガと一緒にお刺身感覚でいただくと、
やわらかくてとってもおいしいです。
煮付けにするときは大根とショウガをたっぷり入れて煮るといいですね。
ご飯が進みますよ!

ところでタコもイカも墨を持っていますが、イカスミはパスタやパンなどに
利用されていますよね。
でもタコスミは?
実はタコの墨には天敵を麻痺される成分が入っているので、
お料理には使えないんですよ。ご存知でしたか?

では、次回は小豆をとりあげます。
あんこ好きの方、楽しみにしていてくださいね!

また次回お会いしましょう。


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