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冬の味覚-ニンジン(20090129)

2009-02-22 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
1月26日は旧正月でしたね。
旧暦です。中国では春節といいますよね。
東洋医学の世界では、旧暦というものがけっこう重要なんですよ。
暦のうえではまだ冬、「大寒」です。
一年で一番寒い時期ですから、どうぞお気をつけくださいね。

それでは、冬の野菜シリーズ第二弾、今日はニンジンを取り上げます。

ニンジンって一年中ありますから旬がわからなくなってしまいますが、
実は秋・冬の野菜です。
緑黄色野菜の代表格ですね!

小学校で習ったカロチンもキャロットから来ているというくらい、ベータ・カロチンが多いのです。
このベータ・カロチン、身体の中でビタミンAに変化します。
目の働きを助け、皮膚や粘膜を潤し、美肌効果があります。
特にニンジンの皮の部分に多く含まれますので、皮はむかずにいきましょう。
また、葉っぱにも非常に多いので、利用してみましょう。
なかなか葉付きのものは売っていませんが、見かけたら一度試してください。
カルシウムや鉄分も豊富なんですよ!

ただし、ベータ・カロチンは油溶性なので、生食ではなく
油で炒めたり、煮るときに油を加えると吸収率がアップします。
逆に酢はせっかくのカロチンを破壊しますので、注意しましょう。

お正月の頃に出回る金時人参、普通の西洋人参とは色合いが違います。
あの色はリコピンという色素で、抗ガン作用があると言われています。
もともと人参の原産はインドらしいのですが、
日本に古くからある人参は16世紀頃に中国経由で伝わってきたもの。
今出回っている西洋系のものはもっと後世になってからイラン経由で
ヨーロッパに伝わったものらしいですよ。

このベータ・カロチン、女性にとって嬉しい成分がいっぱいです。
抗酸化作用、老化防止作用です。
ダイエットのために「油抜き」をせず、取り入れていただきたいものです。
生食する場合は、血糖値を下げる作用があるとのことです。
不妊症で血糖の数値が高い方は少しずつ生で常食するといいですね。
血圧が高い方も生ジュースを飲まれるといいです。

実際食べてみると甘い味がしますが、漢方的にみると「甘」と「辛」の両方です。
ちょっとクセがあるので苦手な方もいらっしゃいますよね。
臓腑でいうと肺、脾、肝に入ります。

効能は、健脾化滞といって、胃腸の働きを活発にし、食べ物の停滞を除きます。
気のめぐりもよくする働きがありますよ。

いわゆる鳥目や、ドライアイ、目を酷使して疲れている方は、
人参の炒め物を積極的に食べるようにしましょう。
レバーと一緒に調理すると、より効果的ですよ。
なますなどの酢の物にすると効果がなくなりますので、おすすめはできません。

次回は冬のお野菜シリーズ第三弾、蓮根です。
キンピラやてんぷら、煮物にも大活躍ですよね。
どうぞお楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。


冬の味覚-クワイ(20090122)

2009-02-21 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

寒い冬には煮物が似合います。
冬が旬のお野菜は冬の身体を養ってくれますので、積極的にいただきましょう。

まずは「クロクワイ」です。めずらしいですか?
おせち料理によく使われる食材で、「烏芋」と書きます。
(「シロクワイ」というのもあり、こちらは「慈姑」と書きますよ)
日本で一番出回っているものは「青くわい」という種類だそうです。
塊茎の部分が食用です。

黒くわいの葉っぱは藺草(いぐさ)に似てストロー状です。
そこから”食べられる藺草”ということで”食える藺(い)”→”クワイ”となったそうです。
日本では江戸時代頃から食べられるようになったそうです。
原産地はインド説と中国説があるようです。
広島や埼玉で生産されています。
食感的にはほっこりしてるところが芋っぽいでしょうか。
芽が出ている姿が縁起がいいのでお節には欠かせないですね。
煮るとほっくりして、ちょっぴり甘いような苦味があって、オトナの味です。

苦味があるとはいっても、漢方的にいうと五味では「甘」味に属します。
性質としては「寒」性ですので、清熱作用があり、陰虚体質の方にピッタリです。
身体に熱がこもるタイプの方におすすめします。
「消宿積」といって、体内に食べたものが停滞するのを除く作用がありますので、
食滞が多いとか消化不良の方にも適しています。
臓腑でいうと、肺と腎に効きます。
逆に、胃腸が弱いとか冷えのある方、血行が悪い方には向きません。
他には目や耳にいいみたいですね。
血圧降下作用もありますね。

成分的には野菜にしてはたんぱく質の多さが目立ちます。
でも主はでんぶんです。
アクが強いので、まずはアク抜きを。米のとぎ汁で煮るといいそうですよ。
あるいは水でアクを取りながら2,30分ゆでて、そのまま1時間ほど冷まし、
ざるにあげてから新しい水に浸すというのを2回ほどします。
その後水を切って皮をむくといいんだそうですよ。

クワイのお料理というのも、お節のお煮しめくらいしか思い浮かばない方も
多いかと思いますが、意外なところで「くわいチップス」なんてどうでしょう。
皮をむいてからスライサーでおろし、油で揚げるだけです。
塩をふっていただきます。とってもおいしいんですよ!!

次回は冬のお野菜シリーズ第二弾、人参をとりあげましょう。
お正月に金時ニンジンを食べましたよね!
お楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。


冬の味覚-カニ(20090115)

2009-02-20 [記事URL]

こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
すっかりお正月気分も抜けてきた頃でしょうか。

あなたも年末年始はずいぶんとご馳走をいただかれました?!
冬ならではの味をちょっとじっくり見ていきましょう。

冬の味覚の代表格といえば、いろいろありますけれども、まずは”カニ”から。

焼きガニ、お寿司、鍋、どれもおいしいですよね!

実はこのカニ、不妊治療をされている方のなかでも、体質によっては
向いている方とそうでない方がいらっしゃいます。

余り食べないほうがいいという人の代表は「冷え症」の方です。
カニの性質は”寒性”です。
つまり身体を冷やすのです。これは加熱調理しても一緒ですよ。
また、胃腸が弱いタイプの方も余りおすすめできません。
どなたでも、下痢しているときや咳が出ているときはだめですよ。
そして、身体に余分な水分が溜まりやすいタイプの方も控えめがいいですね。
これは痰を生じやすいからです。

反対に、食べても大丈夫な方といえば、”陰虚”体質の方ですね。
血圧の高い方なんかけっこういいです。

ただし、血圧を下げるといわれるタウリンという成分は、
主に甲らの部分に含まれています。
これは交感神経を抑制して血圧を降下する作用があるのです。
また、血中のカルシウム濃度を調節しますので、
心筋の収縮力を高めてうっ血性心不全を防ぐ働きがあります。
そして、血中コレステロール値を降下させる作用だってありますよ。
動脈硬化の予防になりますね。
こういう感じでタウリンはとっても優れものなんです。
同じように甲らに豊富な成分でキチン・キトサンというのがあります。
これは体内の有害物質を排泄する働きがあったり、
免疫を高め、抗アレルギー作用もあります。
すごいですね!

ただし、このような作用が期待できる成分は、甲らの部分に含まれるのです。
甲らをそのまま食べるってわけにはいきませんものね・・・。

漢方的に見るとどうでしょう。
カニには「清熱退黄疸」、「補骨生髄」、「活血散オ」といった効能があります。
つまり、肝臓と腎臓に効くということです。
とくに肝臓に熱がこもっている場合によいようです。
あと、骨折などの骨の再生が必要なときにもいいでしょう。

ただしカニには相性の悪いものがあります。
柿や梨、ホウレンソウ、ピーナツとは一緒に食べないでくださいね。
また、食物繊維の多い根菜類と一緒に食べるとカルシウムの吸収が
阻害されるのでよくないでしょう。
「寒性」を抑えるためには、ショウガと一緒に食すといいですよ。

ついつい無言になって必死で食べてしまうカニ。
たらふく食べるより、少しの量で満足するほうが、身体のためにもよいようです。

もう一つ、鍋といえばスッポンもご馳走ですよね。
これもまた肝臓によいとされます。
“陰虚”体質の方にはぜひおすすめします。
カニと同じように、高血圧の方や動脈硬化の予防にはよいでしょう。
その殻には免疫力を高め、血行をよくする作用があります。
そういったところが気になる方は、甲らの粉末を摂ってくださいね。

そして、逆に向かない体質といえば、やっぱりこれも”冷え症”の方です。
胎児に悪影響を与える恐れがあるので、
妊娠している可能性のある方はやめておいたほうがいいでしょう。

漢方的にはどうかというと、「滋陰涼血」という効能があります。
身体を滋養し、血液中にこもった熱をさまします。
熱傾向の方にはよいのですが、反対の方には・・・。

ということですのでね、これもたくさんいただく必要はまったくなさそうです。
ぜひ食材の性質をよく知って、賢く食べてくださいね。

いかがでしたか?
ご馳走って、やっぱりたまにちょっといただくのがよいのですね!

次回は冬のお野菜をとりあげましょう。
これはぜひたっぷり摂っていただきたいものばかりですよ。
お楽しみに。
それでは、また次回お会いしましょう。


冷え最終回(20090108)

2009-02-17 [記事URL]

新年あけましておめでとうございます。
はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 m(__)m

一週お休みをいただきました。
お正月をご自宅でゆったり過ごされましたでしょうか。
ちょっとお正月気分も薄れてきてしまいましたけれども。
今年もステキな年にするために役立つ情報をお届けしていきましょう。
今年はぜひ、”夫婦の年”にしましょう! というお話です。

前回、過度のストレスは冷えの原因にもなりますよ、というお話をしました。
人はさまざまな悩みや不安、心配の種に囲まれて生活しています。
なかには「一晩寝たら忘れる」という奇特な方もいらっしゃいますが、
仕事上のトラブル、職場、家族、親戚、友人知人ご近所などの人間関係、
そして不妊治療自体がストレスの原因になることが多いです。

一時的なストレスなら時間が経てば心身ともに元通りの健康を取り戻すことができます。

ですが、長い期間溜め込んだストレスは身体だけではなく、心の状態にも影響を及ぼすのです。
それが”心の冷え”です。

まだ不妊治療を始めたばっかりのときは「がんばろう!」という気持ちも
大きく、何事も前向きに取り組むことができます。
それが1年過ぎるとどうでしょう?
タイミングをはかっても、毎月人工授精にトライしても、生理がやってきて
落胆し、落ち込み、悲しくて涙が出てくる、という方が出てきます。

体外受精も、一回目はまあお試しの気分で、結果が出なくてもわりと気楽
なんですが、2度目、3度目、と失敗が続くうちに気持ちが荒れてきます。
受精はしても着床できないという方は尚更ですね。

こういうときは、不妊治療をいったんお休みされることをおすすめします。

心が冷えてしまってたら、いくら高度生殖医療を受けてもよい結果は望めません。
焦る気持ちはわかりますが、だからいっそう、「急がば回れ」なんですね。

不妊治療は女性の身体に負担をかけます。
これだけ辛い治療に耐えてるのに! という女性に対して、男性の意識との
ギャップがかなり大きくなっています。

お二人のお子さんのことなのに、女性だけが痛い・苦しい思いをし、
それを訴えると、「だったらもう止めようか」という男性。
夫も妻の身体を気づかってのことだと思います。
ですが、妻としては、そんな簡単に止められるものではないんですよね。

ご夫婦でのコミュニケーションをもっと密にする必要がありますね。
妻が何を求めているのか、夫はもっと深く理解しなければいけないでしょう。
そして、妻も、夫の協力がもっと得られるような歩み寄りが必要でしょう。
当然男性は女性になれないのですから、夫がわからないなりにも
あなたを理解しようと努めているのなら、その努力を受け止めましょう。
お互いに寄り添う気持ちを持たなければ、不妊治療が原因で離婚、
なんて悲劇にも発展してしまうことがあります。

赤ちゃんをお腹に宿し、育んで、そして産むのは女性です。
男性は、産んでもらう性です。
役割分担がありますので、そのなかでどうお互いを思いやって
ともに妊娠・出産、そしてその後の育児という事業に携わっていけるか、
これを真剣に考えていただかなくてはいけませんね。

夫が話をきいてくれない、もしくは話をする時間がない、
ということが、どれだけ女性を孤立させ、心を冷やしてしまうか、
将来のお父さんはもっと敏感にならなくてはいけないでしょう。

女性は心が冷えると身体も冷えてしまうのです。
それが、ご夫婦のコミュニケーションのおかげで回避できれば
こんなにすばらしいことはありませんね♪
照れくさいかもしれませんが、男性のみなさん、
妻に「温かい言葉」をかけてますか?
「ありがとう」って言ってますか?

これは不妊治療に限ったことではないかもしれませんが、
ご夫婦がお互いを理解し、思いやり、感謝する気持ちがあれば、
どんなことがあってもお二人で乗り越えていけますね。

そんなステキなご夫婦を診させていただくと、なんだかホッとします。
いいお父さん・お母さんになって、子どもさんも幸せだろうなあって想像できます。
だからこそ、ぜひお子さんを授かってほしいなって思います。

不妊治療もご夫婦の協力で、もっともっと強い絆を築くチャンスとなります。
その絆で、心身ともに温かく、ふんわりとした身体をつくって
妊娠力をつけましょうね!

2009年は”ご夫婦の年”にしましょう♪

これで『冷え』特集はおしまいです。
次回は冬の食材についてお話しましょう。
お楽しみに。

お休み中、ご馳走の食べすぎだった方も多いのではないでしょうか。
軽い運動をぜひ取り入れてくださいね。
それでは、また次回お会いしましょう。


ストレス(20081225)

2009-02-16 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
メリー・クリスマス!!
はなやいだ気分になりますね、やっぱり。

さて、前回は適度な運動も冷え対策に大事ですよ~、というお話でしたね。
不妊に悩むあなたのためのストレッチ体操の本や、
奥谷まゆみさんのオンナヂカラを上げる整体の本など、
試してみたい方にはお貸ししています。ご来院の際にお声をかけてくださいね!

今日はストレスと冷えの関係についてお話しましょう。

そもそも、ストレスによって体調が悪くなるのは実体験に基づいてよくおわかり
いただけてるものと思います。
とくに胃の調子が悪くなりますよね。
キリキリと痛んだり、食欲がなくなったり、胸焼けがしたり。
ほっておくと胃潰瘍にまで発展することだってあります。

ちょっと前に新聞に載っていたのですが、
ストレスって、大昔でいえば、突然猛獣に出あったような状態なんだそうです。
そんなとき、食べ物の消化をやってる場合じゃないので、
交感神経を高ぶらせて、急いで心臓や筋肉に血液を送って逃げないといけない。
でも、逃げてしまえば、ほっと一息。副交感神経にバトンタッチして、
また胃腸に血液を送って消化活動を再開します。

でも、現代のストレスは逃げて終わりにすることができません。
ストレスはずっとかかり続け、交感神経が高ぶり続けます。
そうすると胃がうまく働かず、食べ物が中に残る、というわけです。
そして、胃の不調には「不安」も大きな原因となるそうです。

胃というのは上部と下部の二つに分けられ、上部は食べ物が入ると
ふくらむ部分です。下の部分は食べ物を十二指腸に送り出す働きです。
ストレスがかかると、この上の部分がふくらまなくなるんですって。
ですので、食べ物が入らない→飽満感、というわけです。
なんだか胃がもやもやする、すっきりしない、胃もたれ、胃痛、といった身体症状に
心当たりがある方は要注意です。
飲み過ぎ食べ過ぎによる一過性のものだったらわりとすぐ治りますが、
市販の薬を飲んでも症状が改善しないとか、慢性的になると油断はできません。

けっこうデリケートな胃。
ところが、たかが胃と軽視してはいませんか?
東洋医学的に見ると、人間は食べるもの・飲むものすべて胃が受け入れ、
消化してそこからエネルギーを抽出して”気”の元がつくり出され、
“血”もできる、と考えます。
この胃の働きが健やかであることが、健康のバロメーターなのです。

現代人の生活は時間に追いまくられています。
情報はひっきりなしに入ってきて、効率が優先され、気を抜く暇がありません。
ストレスが皆無という状態はありえませんし、むしろ適度なストレスが
生活に活気をもたらすという利点もあります。
が、過度なストレスにさらされた生活を続けると、心と身体が冷えてしまうのです。

自律神経のバランスをくずし、身体の熱が奪われていきます。
多くのゲストの方々をみていても、過度のストレスがかかっている方は
みなさん低体温になっています。
免疫力も落ち、代謝も悪くなり、妊娠力も落ちてしまうのです。
内側からくる冷えなので、いくら外から温めても芯が冷えています。
全体的に低体温で、排卵もうまくいきません。

精神的にも、仕事のストレスだけでなく、妊娠できないということがストレスになり、
年齢的な焦りや不安なども重なり、どんどん心が冷えていってしまいます。
そのような状態で高度生殖医療を受けても、なかなかよい結果は出ません。

東洋医学では、心と身体は深い関係があると考えます。
「病は気から」です。
不妊治療はゴールが見えないのが苦痛と感じる方が多いですね。
ご自身の心と身体の状態を充分に把握せず、結果を出そうとしても無理があります。
よく「体質改善」といいますが、メンタルな面でも改善する余地はあるでしょう。

焦りや不安、怒り、悲しみ、こういったマイナスな感情は生命エネルギーを
低下させてしまうのですから、そのような心理状態から抜け出すためには
どうしたらよいのかを前向きに考えてみましょう。

とにかく、リラックスすることです。
リラックスしたら緊張がゆるみ、胃腸の働きもよくなり、身体があったかくなりますよ。
心と身体をほぐして、ストレスによる冷えから身を守りましょう。

リラックスするには、ちょっとした小道具も役立ちます。
アロマやきれいな絵画、写真、本などを取り入れてみましょう。
当院での治療の時間も、ひたすらリラックスしていただくためにさまざまな工夫をしていますよ。

身体の底力が弱ってしまっている方は、ストレスを発散しようとすると、
余計に弱ってしまうことがあります。
ストレス発散のためにカラオケに行ったり、絶叫マシンに乗ったりすると
さらに疲れてしまった経験はありませんか?
そんな方は、ストレスを発散するのではなく、ストレスをよける方法を
考えてみましょう。すりぬける術を身につけるのです。

難しいですね(^_^;)
でも、そうしないと、いつまでたってもストレスをまともに受けてしまい、
心が冷え切ってしまいます。

次回は心の冷えについて、もう少しお話をすすめていきます。
ご期待ください。

ストレスから身を守るためには、軽い運動が有効だそうです。
有酸素運動ですね。
そして、規則正しい食生活も肝心です。
忘年会で宴会が続くとどうしても不規則になります。
どうか、ほどほどに!

それでは、また来週お会いしましょう。


運動(20081218)

2009-02-14 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

こう寒くては朝もお布団からなかなか出られないし、一回こたつに入ってしまうと
そこから動けなくなってしまいますよね。
寒いのが苦手なあなた、運動不足になっていませんか?!

今日は運動することが温かい身体をつくるコツ、というお話です。
昔からスポーツが苦手で、という方も、大事なことですのでぜひお読みくださいね。

冷え症の方はたくさん着込むことで冷えを排除しようと努力していらっしゃいます。
確かに、下半身を温めることが大事なので、タイツや厚手のソックス、
レッグウォーマー、腹巻などのお世話になるのは当たり前ですよね。

でも、いくら着込んでもお腹がヒヤッとしてる方もいらっしゃいます。
足もキンキンに冷え切って、まるで氷のようです。
そんな方は貼るカイロに頼ったり、高価な足浴機を購入されたりもしています。

確かに、一日1回足湯をすることでかなり冷えがマシになりますね。
お灸も有効です。

では、ちょっと振り返ってみましょう。
あなたは一日にどれだけ歩いていますか?
どこに行くのも車で移動していませんか?
階段よりエスカレーター、エレベーターを使っていませんか?
だって、もともと身体を動かすのは好きじゃないし・・・?

実は、筋肉を動かすことが身体を温めるのには一番手っ取り早いのです!
じっとしていては筋力が衰えていくばかりです。
少しでも動いて筋肉を使うことで身体の内部で熱が発生し、中からあったまります。
そして手足を動かすことで、気や血のめぐりがよくなり、
全身の調子をよくしてくれます。
東洋医学では、手足をよく動かすと脾臓が健やかになる、と考えます。
消化がよくなり、その結果栄養状態もよくなって、健康になれるのです。

妊娠するために子宮や卵巣の血流をよくしたいところですが、
これらの臓器は身体の奥のほうにあるので、外からカイロであたためても、
なかなか熱が伝わらないのです。
他の臓器にしてもそうですね。骨盤の中のほうに収まっている内蔵は、
外からあたためようとしてもなかなかです。

これまでも、冷たいものを飲み食いするとお腹の中が冷えますよ、というお話は
してきました。できるだけ温かいものを食べましょうね。
そして外から冷やさないために、腹巻をして、足もしっかりガードするのは大事なことです。
でも、それだけだと「冷やさない」ことにはなっていますが、
積極的に温めるまではいかないのですね。

ですから、運動です。
内側からあっためることが可能です。
人の身体には心臓や脳といった、とっても温かいところがありますが、
筋肉も動かすことによって非常に大きな熱を発生させる働きがあるのです。
しかも、大きな筋肉を動かすほど熱が出るので、キーボードをたたいて
指先の筋肉を酷使するより、歩くほうがよっぽどあったかいわけです(^_^;)

機能性不妊の方でなかなか卵が成長しないとか、
内膜が薄くて着床できないとか、といった方々は、卵巣や子宮につながる
血流をよくしてあげなければいけませんね。
そのためには、腰につながる足の大きな筋肉を動かしてあげる必要があります。

そして、日常的に運動することで、心肺機能を向上させ、
基礎代謝をよくしたり、免疫力を強めることができるのです。

実際、あるゲストの方は低体温が続き、生理が遅れていましたが、
あるときお知り合いからDVDを借りて「キャンプイン」(懐かしい?)したら
基礎体温が上がってきた! と報告してくださいました。
筋肉痛にはなりましたが、確実に体温上昇につながったのです。

ま、それほど激しい運動でなくてもいいのですが(^_^;)
毎日最低20分間は続けて有酸素運動ができるように心がけてみましょう。

そのためには、歩くのが一番です。
全身の筋肉、とくに足の筋肉をよく使うことができます。

ただし、あまり必死になってウォーキングしないでくださいね。
時間通り、正確に歩くことが至上目的ではありません。
道端の雑草や落ち葉に目を向け、ゆったりとした気持ちで心もほぐれるような
“お散歩”がおすすめです。
できれば温かい日中、太陽にあたりながら、一時間ほどの散歩を楽しんでください。
セカセカと急ぐのではなく、大きく歩幅をとって、歩くことを楽しんでくださいね。
そうすれば、身体だけでなく、疲れた頭もほぐれていきます。
むくみも取れて足もほっそりします。
じっとしていることで身体を歪み、緊張していたところが補正され、
その結果内臓の働きもよくなりますから、消化もよくなりますし、お肌もです!
骨盤のゆがみを治すために整体に行かれる方も多いのですが、
歩くことでかなり改善されますよ。

なにも高い会費を払ってジムでマシンをする必要はありません。
ちょっと遠いところにあるスーパーまで歩いて買い物に行ってみましょう。
でも、荷物が重くなる日はやめてくださいね(^_^;)
車を使わず、どこでも歩いて行く習慣をつけてみましょう。
通勤にはウォーキングシューズをはいて、一駅先まで歩いてみましょう。
会社の中ではエレベータではなく、階段を利用しましょう。
ちょっとした運動を日常生活に取り入れることで、徐々に温かい身体になっていきますよ。

そして、血流をよくするのにもう一つ効果的なのがストレッチです。
特に腰をひねる動作は有効ですね。
ストレッチ体操やヨガなど、なんでもいいのであなたに合った運動法を探してみてください。
最近はDVDなどもでまわっていますし、本を読みながらよりもやりやすいです。

寒いからといって閉じこもっていると、余計に冷えを生んでしまいます。
積極的に動いて、温かい身体づくり、やってみませんか?!

さて、次回はメンタルな部分についてお話していきましょう。
実はストレスだって冷えの原因になるのです。
え? どうして?
どうぞお楽しみに。

というわけで、私もずっとパソコンに向かっていたので、これからお散歩に行ってきます!
それでは、また次号でお会いしましょう!


睡眠(20081211)

2009-02-13 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)

ひょっとしてもう年賀状は書き終わりました?
まだまだこれから、という方も多いと思いますが、出される方はぜひお早めに!
一気にやると肩も凝りますし、疲れますよ~!

さてあなたは、お風呂は晩ごはんの前派ですか? それとも寝る前派?
寒い季節は湯ざめはもちろん、せっかくあったまった身体も寝る時間には冷え冷え、
ということになっていませんか?

お風呂につかることは一日の疲れを取ると同時に身体の芯からあったまって
コリをほぐすために有効です。
そこにアロマなども取り入れると、リラックス効果も高まりますよね。
腰までの半身浴がおすすめですが、上半身が寒いので、古いシャツやトレーナーを
短く切ったものを着て湯船に入るといいですよ。

ところがしっかり温まったはずが、それからゆっくりご飯食べて後片付けして、
用事をすませて、テレビを見て、なんてやっていると、せっかくのお風呂効果も半減です。
冷えが気になるというあなたは、できるだけ寝る前にお風呂タイムを持ってきましょう。
ヌクヌクのままお布団に入れば、すぅ~っと気持ちよく眠れますよ。

というわけで、今日は睡眠についてお話していきましょう。

フルタイムでお仕事をされている方は、残業して帰宅して夕食の支度して食べて、
なんてやってるうちに、寝るのはいつも日付が変わってから、ひどい場合は1時2時、
という方もいらっしゃいます。
専業主婦の方でも、パートナーの方の帰宅が10時、11時、なんてことも多く、
それから一緒にご飯食べて片付けて、お風呂に入って・・・やっぱり就寝は1時頃、
ということになってしまってます。
朝は仕事がある方も、お弁当作りがある方も、ちゃんと早起きしないといけなくて、
結局睡眠時間はいつも5時間くらい。

それでは身体のバランスが崩れるのは当然です!

人にとって寝ている時間だって大事なんです。
一日の疲れを取り、翌日の活力が生まれるのは質のよい睡眠によってです。
人間は寝ているからといって、何にもしてないわけではないんですよ。
自律神経、脳はしっかり働いています。
ホルモン分泌にかかわるところですね。

東洋医学では、一日を陰と陽に二分し、夜は陰の時間、昼は陽の時間とします。
昼間は陽気が活発になるので、しっかり動いて働くのがいいのです。
夜は陰を養う時間ですから、活動していてはいけないのですね。
とくに、12時頃からは腎臓や肝臓などの大事な臓が養われる時間です。
その時間には熟睡していなければ、大事な臓の疲れも取れず、弱っていきます。
ですから、11時頃には寝てください、とお願いしています。
だいたい熟睡状態になるまで1時間ほど必要ですから(個人差はありますが)、
日付が変わる頃には深い睡眠状態になっていてほしいのです。

西洋医学的に見ても、1時2時に寝て6時に起きるという睡眠サイクルでは、
ホルモンバランスが崩れてしまうのは明らかです。
自律神経がくるうと、身体を温める機能が弱まり、冷えやすくなるのです。
実は睡眠不足が冷えを招いているのですね。

また、夕食が遅くて、どっさり食べてすぐ寝てしまう方も多いですね。
消化するために身体は寝ていられません。
一晩中かかって食べたものを消化するのですから、消化活動にエネルギーが取られ、
身体の修復のほうにまわりません。
だから翌朝疲れが取れてなくて、だるいのです。
女性であれば、しっかり睡眠を取った翌朝のお肌と、睡眠不足の朝のお肌は
まったく違うのをよくご存知ですよね。
睡眠で状態が良くなるのは表面のお肌だけではありません。
身体の中身もそっくりそのままあてはまりますよ。

そして、ホルモンといえば!
妊娠を目指しているのですし、女性ホルモンがしっかり分泌されるかどうかは
ものすごく大きいことですよね。

就寝時間が遅かったり、睡眠時間が短かったりすると、体内時計がくるってしまい、
女性のからだのリズムに悪影響を与えます。
そこをしっかり受け止めていただき、残業はできるだけ控え、
とにかく早く睡眠が取れるように努力してみてください。
東洋医学の観点からも、身体の底力である腎や肝の力がつけば、
冷え症も改善しますし、確実に妊娠力がアップしますよ。

「そんなの無理!」と言わずに、どうしたら1時間早く寝ることができるのか
考えてみてくださいね。
もちろん、それなりの覚悟や意識改革が必要かもしれません。
残業しないために早く出勤しないといけなくなるかもしれませんし、
これまでよりもずっと効率的に仕事をしないといけないかもしれません。
疲れて帰ってくる夫を待たずに先に休むために、「申し訳ない」という
気持ちと戦わないといけないかもしれません。

それでも、がんばってほしいです。
なぜなら、睡眠は人の健康にとって、最も大切なことの一つだからです。

なかにはストレスなどから寝つきが悪く、早く寝床に入っても眠れない
という方もいらっしゃいます。
そういった方でも、身体を温め、アロマやハーブの力を借りて
できるだけリラックスしてお布団に入ると、寝やすいですね。
お布団に入ったらあれこれ考えごとをせず、頭をからっぽにしてください。
明日の仕事の段取りはよしましょう!
明日は明日の風が吹く、でしたね・・・。
どうしても眠れない方、漢方薬も試してください。
ぜひ体質に合ったものを飲んでくださいね。

質のよい睡眠をたっぷりとって、体質改善をしていきましょう!

さて、次回は運動についてお話していきましょう。
身体を動かせば温まるのは、当然のことですものね!
では、どのように身体によいのか、どういった運動がよいのか、詳しく見ていきましょう。
どうぞお楽しみに。

ところで、朝方になると身体が冷えてくるのが普通です。
早朝にゾクゾクして眠りが妨げられてしまう方、ゆたんぽをして寝ると朝までしっかり
保温してくれます。
私も毎晩お世話になっていますよ~♪

それでは、また次号でお会いしましょう!


食養生-食べ物の性質(20081204)

2009-02-12 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
師走に入りました。
急に気持ちが焦ってきますよね。
あなたは毎日いかがお過ごしでしょうか。

こう寒くては、鍋はもちろんのこと、おでんやシチューなど温かいメニューの
頻度が上がりますよね。
でも、食品そのものに身体を温める、あるいは冷やす性質があるのをあなたはご存知でしたか?

冷え症の方や、不妊治療をされている方は、こういった食品の性質を知ることで
もっと温かく過ごすこともできますし、知らずに身体を冷やしてしまうこともなくなりますよ。

東洋思想では”陰陽”学説というのが基礎にあり、世の中のすべてを
陰性・陽性に振り分けて考えます。
東洋医学でもそうです。
冷え症ということは、身体が陰性に傾いているということなんですね。

医食同源ですから、食べるものも陰性・陽性に分けることができます。
身体を温める性質を持つ食品のことを”陽性”といいます。
逆に、身体を冷やす食品は”陰性”です。
そのどちらでもない食品は”中性”です。
東洋では何事も”中庸”がベストと考えますので、陰と陽、どちらかに
偏ることなく、真中ぐらいがいいわけです。

陰性の身体の人は陽性の食べ物を摂ることでバランスが取れます。
陽性の身体の人は陰性の食べ物を摂ればいいわけですね。

陰性の身体というのは、一般に、筋肉が少なくてて、そのかわりに
脂肪が多いか、または水分が多い身体です。
ぽっちゃり型の方も、ひょろっとした方もいらっしゃいますが、「冷え症」は共通しています。
陽性の身体は、一般にガッシリした方が多いのです。
たいてい「暑がり」さんです。

ここでは、冷え症の方が多いというところから出発しますので、
積極的に摂り入れたい陽性の食べ物について、詳しく見ていきましょう。

まず、冬や、寒い気候の土地(北方)でとれるもの。
硬くて、水分が少ないもの。
成長するのに時間がかかるもの。
塩辛いもの。
色が黒っぽいか、暖色のもの。
地下でできるもの。

こういったものは、身体を温める陽性の食品です。

なかでも強烈に温めるものといえば、ショウガやねぎ、にんにくなどですね。

ゴボウや蓮根などの根菜類、海草類(火を通して)、自然塩、みそや醤油などの
調味料、動物性のもの(とくに羊肉が陽性が強いのですが、豚肉、鳥肉、卵、
ハムやソーセージなどの加工品も、チーズもそうです。赤身の魚、貝類も)、
こういったものは陽性のため、陰性の身体の人にはおすすめです。

貧血のある方は動物性のものを摂るのがいいですね。
一般的には余り動物性たんぱく質はおすすめできないのですが、
貧血の方は特別です! 良質のお肉を、たまには食べましょう。

それでは、陰性の食品なんですが、実はこちらのグループの食品は
現代人が大好きで毎日たくさん食べているものも含まれていますよ。

まず、夏や暑い地方、南方でとれるもの。
やわらかくて、水分が多いもの。
成長が早いもの。
色が白いもの。
地上でできるもの。
科学的に合成されたもの。
(科学肥料で育ったものも含まれます)

とくに冷やす作用が強いのは、白砂糖や合成甘味料、食品添加物です。
人工的なものは陰性と考えてもらったらいいですね。

アイスクリームやスナック菓子、チョコレート、ジュース、精製油。
白米やパン、うどんなど。
香辛料や、コーヒー、アルコール、タバコ(食品じゃなかった(^_^;))もです。

生野菜にドレッシングでサラダ、というのは一見健康的ですが、
とっても身体を冷やすメニューです。

これらを毎日積極的に摂っていて、「冷え症がひどくて・・・」とお嘆きのあなた!
お菓子がやめられなくて、指先がいつも冷たいのは本物の(?)冷え症ではありませんよ。
食生活を改善したら、治ります。
なにも鍼に通う必要はありませんよ。

ちょっと衝撃的でしたか?!

知らず知らずのうちに冷え症になってしまう現代人の食環境。
身体をあたためることで不妊症を克服できるということをしっかり覚えて、
まずは人工的なものを極力避けるようにしてみましょう。

陰性の食品でも、煮ることによって陽性に近づけることができます。
みそや醤油を使ってじっくり煮炊きすることをおすすめします。
だから冬場は鍋や煮込み料理が多いのですね。

ゆっくり食事を楽しむことができる休日の夜には、
コトコト煮込んだおでんやみそ味の鍋などいかがでしょう。
芯からあったまりますよ!

さて、次回は睡眠についてお話していきましょう。
冷えと睡眠とがどう関係しているのか?!
どうぞお楽しみに。

ちょっと補足ですが、水分のとりすぎには注意が必要です。
身体を浄化できると、1日2リットルもミネラル・ウォーターを
飲んでる方がいらっしゃいますが、そんなことをしていたら冷えるのは
あたりまえです! むくんだり、消化不良になるのも当然です。
飲むなら温かい飲み物を適度に、少量取りましょうね。

それでは、また次号でお会いしましょう!


冷え3(20081127)

2009-02-11 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
3連休も終わり、いよいよ年末に向けてまっしぐら、という感じですねぇ。

忘年会の予定も気になってきますが、今日は食生活の面からの冷え対策について
お話していきましょう。
まずは理想的な食生活のありかたについてです。

ひょっとしてあなたは便秘症ではありませんか?
お通じがよくなるよう、毎朝ヨーグルトを食べていませんか。
食物繊維の豊富なシリアルに牛乳やヨーグルトをかけたものを朝食にされてる方も
多いのですが、冬はとくに腸が冷えてしまうのでよくないのです。
乳製品は東洋人の胃腸にはあまり合わないというお話を以前しましたが、
牛乳に比べてヨーグルトでお腹がグルグルするということは少ないと思いますけれども
やはり常食しないほうがいいですね。

ヨーグルトは発酵食品ですから、同じ効果を期待するなら、
日本には発酵食品がたくさんありますね。
みそ、醤油、お漬物、納豆、こういったものを常に摂っていると、
腸の環境が整いますし、身体もあったまります。
これらニッポン代表の発酵食品を確実に摂取するためにも、朝食は和食がいいですね!
朝からしっかりごはんを食べると、一日のエネルギーになりますし、
便通もよくなりますよ。

それでは、食事の時間はどうでしょう?
毎食バラバラの時間になっていませんか?
忙しい毎日を送っていると、食事が不規則になりがちですね。
おおまかにでけっこうですので、3食の時間を決めておくほうがいいですね。
1食抜けたり、遅くなったりすると、お腹がすき過ぎてから食べることになり、
噛まずに急いで飲み込んでしまったりしてませんか?
それでは胃腸に負担がかかりますし、しっかり栄養がとれません。
とくに夜遅い食事はだめですよ!
寝つきも悪くなりますし、質のよい睡眠が取れなくなります。
ひいては、疲れが取れず、翌日に持ち越してしまいます。
ホルモンの分泌にも影響してきますから、妊娠を目指している方は
お腹がすいていても早く寝るようにしてみましょう。
そのほうが絶対翌朝の体調がいいはずです。

そもそもお腹がすいて寝れないというのは胃に熱がこもっている証拠です。
そこにまた食物を入れてしまうと、火に油を注いでしまいます。
我慢して寝るようにしていくと、落ち着いてきますよ。

また、ファーストフードなどの外食や、お惣菜に頼っていませんか。
共働きの主婦にとってはスーパーのお惣菜は救世主ですが、よくよく選んでくださいね。
見た目はよくても、質の面ではどうでしょう?
脂がいっぱいではありませんか?
お肉ばかりで野菜が足りなくなってませんか?
味付けが濃すぎませんか?
休日にまとめ買いした食材を下処理して、冷凍庫を駆使して
なるべく安全なものを口に入れるようにしてくださいね。

あなたの身体をつくるのはあなたの口に入る食べ物です。
あなたの身体の中に赤ちゃんが宿るのですから。
無頓着にせず、一回一回の食事を大切にしていきましょう。
食べるものに感謝し、つくってくれた人に感謝し、
命のもとをありがたく味わっていただきたいものですね。
片手間の、栄養補給だけの食事と比べて、そっちのほうが身体にいいと思いますよね!

有機(オーガニック)の食材も出回るようになってきていますが、
安全性はもちろんのこと、栄養面でもこちらのほうがずっと優れています。
ビタミンやミネラルなど、ちょっと調べれば食材の成分はすぐわかりますが、
最近ではこういったデータが信用できない食材も多いのです。
やせた土地で農薬を多用したものや、熟さないうちに収穫されたものなどは
栄養成分を測ってみるとデータの数値を満たしていないことが多いのです。
「○○を1本食べたから今日の××の栄養素は足りてるはず」と思いきや、
全然足りなかったりするかもしれないのです。

なにより、生命エネルギーが足りないのです。
人間の身体を形づくるのは栄養素だけではありません。
“地の気”といって、私たちは食べ物を通して大地のエネルギーを
いただいて生きているのですね。
インスタント食品やファーストフード、人工的な作物などにはこの「地の気」がありません。
できるだけ新鮮な、オーガニックなものを求めてください。
「地の気」たっぷりな食べ物を摂ることで、力強く、温かい身体になります。
オーガニックな食品はなんといっても美味しいですしね♪
根菜類を食べ比べてみてくださいね。

さて、次回は実際に身体を冷やす/温める食品について
もっとお話していきましょう。どうぞお楽しみに。

そろそろ暖房の活躍する季節ですね。
おうちの中が乾燥しがちになりますから、加湿を心がけてくださいね。
加湿器がなくても、濡らしたバスタオルを部屋に干すとか、
どうしてもノドがやられてしまう方は、おうちの中でもマスクをしていると
いいですよ。今は呼吸がしやすい形状のマスクもありますし。
風邪の予防になりますしね。
お試しあれ!

それでは、また次号でお会いしましょう!


冷え2(20081120)

2009-02-09 [記事URL]

こんにちは、はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
寒波到来で一気に寒くなってきましたが、お元気でしょうか?

最近「あずきカイロ」が流行ってますよね。あなたはご存知でした?
スーパーなどで市販もされているようですが、簡単に手づくりもできますので
冷え症の方は試してみてくださいね。
何度も使えますので、エコですしね。

この「あずきカイロ」には使い捨てカイロにはない良さがあります。
それは、”湿熱”ってところです。
使い捨てカイロだと”乾熱”になるので、使っているとお肌が乾燥してしまいますが、
小豆から出る蒸気でほどよく水分が補われて、お肌がカサカサになりません。
またお肌だけでなく、熱が中まで浸透するので、温まり度も高く、長持ちします。
寝るときに下腹に置いて子宮を温めたり、肩こりがひどい方は2つ作って
両肩に乗せてみたり、いろいろ工夫してみてくださいね。

そうそう、チンすると「おしるこ」の匂いがするそうな・・・(^^)
くれぐれも手づくりするときは木綿の布で作ってくださいね。
化繊だとチンするときに危ないですよ。ご注意ください。

というわけで、便利な冷え対策グッズの紹介でした。

さてさて本題です。
前回、冷えは”立派な”不妊の原因になりますよとお話しましたが、
ということは、冷えが取り除かれれば妊娠も可能になりますよ、
ということになります。
温かくすれば、妊娠率がアップするんです。
もちろん、冷え以外の原因がある方もいらっしゃいます。
でも、他に原因がないのに身体の冷えによって妊娠に至らない方が多いのも
事実なんですね。

妊娠についてだけでなく、身体を冷やすといいことは何もありません。
冷えはさまざまな病気や不調の原因となるのです。
だって、子どもの頃に冬に手がかじかんでボタンがかけられなくなったこと、
なかったですか? 体育の時間の後の着替えがたいへんでしたね。
人間の身体は冷えると機能が悪くなってしまうのです。
逆に、食べすぎなどから熱がありすぎるのも病の原因になります。
こちらのほうもケアしてあげる必要はありますが、これからの寒い季節はとくに
冷え対策が重要になってきますね。
まずは冷えない生活を送ることと、温めることを重点的にやっていきましょう。

先日、治療に来られたゲストの方が今まで冬でもシャワーだけだったけど、
お風呂に入るようになって調子がよくなった気がします、と言われてました。
他にも、身体を浄化するために1日2リットルもミネラル・ウォーターを
飲まれている方とか、毎日ヨーグルトと果物を食べておられる方とか、
気持ち悪いからとうちの中では裸足になる方とか、聞いてるだけで
私は”ムンクの叫び”的な反応をしてしまいそうになるのです。

細かいですが、そういったことを一つひとつ改めていくだけで、
冷えない身体をつくることができますので、あなたにとって”普通の生活”を
ちょっと見直してみてくださいね。

シャワーとお風呂の差というのはわかりやすいですが、
なんで水をたくさん飲んだらだめなの? とか、え? ヨーグルトはダメなの?
とか、わからないことってありますよね。
あなたも、身体にいいと思ってやってることが、逆効果になってるかもしれません。
もしあなたが鍼灸治療を受けておられるのでしたら、はりきゅう師に
きいてみてください。
サプリとか、ダイエットとか、いわゆる健康法などには落とし穴があることも。

もしまだ治療を受けておられないのでしたら、、、
馬場聖鍼堂のサイトから無料診断コーナーで東洋医学的な不妊のチェックも兼ねて、
お問い合わせくださいね。
URLは http://www.e-harikyuu.com/shindan.html です。

日常生活を見直すことで、自ら冷えを呼び込まないようにしていきましょう。

それから、女性ですからお洒落には気合が入るというものですが、
衣服によって冷えてしまうこともあるのです。
ミニスカートや、ローライズのパンツを好まれる方も多いと思いますが、
絶対冷えます。
もっとも、下に毛糸のパンツをはいたり、腹巻をしてたらまだいいのですが、
身体を傾けると素肌が見えてる方、いらっしゃいますよね。
これには私、街なかで「もしもし、お嬢さん!」と声をかけたくなる衝動を
抑えるのに必死です(笑)。
お洒落を楽しむのもステキですが、冷え冷えとした身体ができあがってしまいます。
ぜひ、暖かさとお洒落を両立させてくださいね。

おうちの中でも、冷えはついてまわります。
読書したり、ネットサーフィンをしたり、じっとしているとどうしても血行が
悪くなります。
とくに足元をあたためるような暖房器具を使ったり、スリッパやレッグウォーマー
など、万全な態勢でお願いしますね。
お風呂に入った後も、湯ざめしないうちに、できるだけ早くお布団に入って
くださいね。
なかには先にお風呂に入ってからご飯、という順番のご家庭もあるようです。
習慣を変えるのはなかなか難しいかもしれませんが、
足が冷たくて寝られない! という方はできるだけお風呂は最後がいいですよ。
あるいは、最後にまた足湯をするとか。
お布団に湯たんぽを入れるとか。
工夫が必要ですね。
また、髪を洗ったらすぐに完全に乾かしてくださいね。
いつまでも濡れたままにしておいたらだめですよ~。

衣・食・住という各側面から見直すと、あなたの生活はいかがですか?
冷えない生活をされてますか。
ご自身ではどんなに気をつけていても、職場が寒い方もいらっしゃるんですよね。
お店だと常にドアが開けっぱなしだったり。
そういった場合は、それに見合った冷え対策が必要になってきます。
カイロの出番、かもしれませんね。

充電式カイロ、というものが市販されています。
ちょっと高いと感じられるかもしれませんが、充電して500回も使えるのですから、
お得です。実は私も愛用しています。
さまざまな冷え対策グッズも取り入れて、寒い寒い冬を乗りきりましょう。

あ、でもヌクヌクのお部屋でアイスクリーム、なんてことがありませんように!
釘をさしておきますね(^_^;)

次回は、食事についてです。
冷えを取り除く、理想的な食生活のあり方をあなたと一緒に考えていきましょう。
どうぞお楽しみに。

寒くなってくると乾燥肌が気になりますね。
私も冬になると、かかとがガサガサ、顔も粉がふいてきます(-_-#)
そこで、全身に使える安全なボディローションとして、
馬油(ばーゆ)を使っています。
つけた時は「しっとり」というよりは「べったり」なんですが(^_^;)
朝にはほどよく「しっとり」になってます。
これ一本で髪にも顔にも、手足にも、全身OKなのがいいです。
香料など余計なものが一切入ってませんから、安心ですよ。
お試しあれ!

それでは、また次号でお会いしましょう!


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