【FAQ】素朴な質問(20111117)
2011-11-18
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
急に冷え込んできました。
いよいよ紅葉も見頃を迎えますね。
自然界の季節は晩秋から冬へと移っていきます。
今日は日頃いただく、ちょっとしたご質問を集めてみました。
お一人からでもご質問いただくということは、もっとたくさんの方が疑問に思って
いらっしゃるということですから。
まず”鍼(はり)”について。
初めての方からの鍼について一番多い質問は「痛い?」ということなんですが(^_^;)
それ以外でいうと、鍼は「神経を刺激してるんですか?」という点。
確かに、物理的には身体の末端の神経を刺激していますね。
「何かがあたった」「痛い」「うわっなにこれ?」なんて反応があるのですから。
でも、そもそも鍼は東洋医学をベースとしており、西洋医学的な身体の神経系統とは
別の次元で捉えたほうがいいですね。
確かに、鍼灸の専門学校では「○○というツボは運動神経は××、知覚神経は△△」と
覚えるんですが、純粋な東洋医学に基づいた臨床をしている鍼灸師であれば、
そんなことよりもツボの性格や働き、「●●経(絡)」ということのほうが重要です。
ですので、神経に何か命令を送るために鍼を打つわけではありません。
鍼灸師の意識は身体を走る経絡という”気の通り道”やツボの位置・深さにあります。
治療中は、身体が発している声を聴き取るために五感を鋭く働かせていて、
まるで、そんな身体の声と心のなかで対話するかのようなんですよ。
ツボは生きていますからね!
というわけで、鍼は神経ではなく、ツボを刺激しているのです!
では”お灸(きゅう)”について。
「我慢せずに熱くなったら取っていいって聞きましたが、夫から
お灸って熱ぅ~くないとだめなんじゃないかと言われたんですけど?」と
先日尋ねられました。
確かに、熱い熱いお灸もアリです。
わざと大火傷させるようなタイプ(?!)のお灸もあります。
昔からそのようなお灸がメジャーだった地域もありますよね。
背中や腰にケロイド状になった痕がたくさん見られるお年寄りも多いです。
最近ではそういう熱すぎるお灸は人気がなくなり(あたりまえですね)、
ソフトというかマイルドなお灸が主になってきています。
糸のように細いモグサで一瞬「チッ!」と熱い刺激をすることもありますが、
「熱いっ!」って言い終わる間もなく終わります。
「ア!」くらいでしょうか(^_^;)
たいがいは「あったかい」ぐらいの熱を加えて効果を出すようにします。
ほんわりあったかくて気持ちがいいものです。
当然、痕は残りません。
それでもちゃんと効きますよ!
ご自宅でも、くれぐれも火傷するくらい我慢しないようにしてくださいね。
最後に鍼をしたときに「今日はすごく痛い! けど何故?!」というご質問。
確かに、同じ方でも日によって全然感触が違うことがあります。
また、全部のツボが同じではなく、ツボによって差があるのが普通です。
ツボには”吹き溜まり”のように悪いものが溜まることがあります。
たとえば身体に悪いものをたくさん食べてしまったときや、
風邪をひいたときなどです。
そんなときは、鍼を刺すといつもは感じない痛みが出ることがありますよ。
ですので、今日はなんだかいつもと違う! という日は、
なにかしら身体(というより、その特定のツボ)に異常があるということです。
ちょっと生活や身体のことを振り返ってみてもいいかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
次回は岡井先生の担当で【身体づくりで妊娠力アップ】をお送りします。
どうぞお楽しみに!