ナッツの王様-あーもんど(20091224)
2009-12-25
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
冬至も過ぎましたね。
いっときの厳しい寒さもやわらぎ、あたたかいクリスマスとなりました。
今日はナッツの王様、アーモンドです。
最近はいろんなナッツ類が出回るようになりましたが、
ちょっと前まではナッツといえば、ピーナツかアーモンドでした(^_^;)
アーモンド入りチョコレートはかなり前からの定番商品ですよね。
カリッと香ばしく、ピーナツよりハイカラな感じがいいんです(?)
アーモンドはバラ科の植物。原産はアジア西南部です。
現在は主要生産国はアメリカとオーストラリアです。
日本でも小豆島で栽培されていたりはしますが、ほとんどカリフォルニア産です。
おつまみやチョコレートのイメージが強いのですが、
世界中ではさまざまな利用のされ方をしています。
粉末にしたものをお料理に使う国もありますし、お菓子の材料としても。
アーモンド・オイルはお料理のほかに、マッサージなどにも使われます。
脂質が多く、ビタミンEは食品のなかで最も含有率が高く、B2も多いです。
食物繊維やミネラル類も多く、優れた健康食品だといわれています。
その効用は紀元前から認められており、旧約聖書のなかにも記述があるほどです。
ビタミンEは活性酸素による体脂肪や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、
老化予防の効果が高いのです。
悪玉コレステロールの酸化を抑制してくれますし、心臓病や糖尿病などの
生活習慣病にかかるリスクを低下してくれるのです。
アーモンドに含まれる脂質の7割はオレイン酸で、
善玉コレステロールを維持したまま、悪玉コレステロールだけを抑制する働きが
あります。
脂肪が多いので敬遠しがちだった方も、食べすぎない限りは見直しても
いいのではないでしょうか?
食物繊維も多いので整腸作用があり、有害物質や余分な脂肪分の吸収を
抑制する働きがあるので、デトックス効果も期待できます。
ミネラルとしては、カルシウム、鉄、リン、カリウム、マグネシウム、亜鉛などを
バランスよく含みます。
サプリに頼るよりは、小腹が減ったときにお菓子よりもアーモンドを口にすれば
ミネラル補給もできて一石二鳥ですね。
他にも、アーモンドの種皮に含まれるフラボノイド(ポリフェノールの一種)は
ビタミンEと一緒に摂取した場合、コレステロールの抗酸化作用が高まるそうです。
ナイアシン(ニコチン酸)も豊富なので、美肌効果や、二日酔いの予防にも
よいのです。
お酒のおつまみにされるのはワケがあったのですね(^^)
それでは漢方的に見ていきましょう。
性質は平、潤・降作用があります。
臓腑は心、肝、大腸に入ります。
東洋医学的な効能としては、
潤腸通便、腸の粘膜を潤して、便通をよくします。
美顔、若返りですね。
補気強骨、気を補い、骨を丈夫にします。
体質的には、少量を食べることが前提として、
“陰虚”体質の方、血行がよくない方に向いています。
栄養豊富なんですが、たくさん食べると消化しにくく、
胃腸が弱い方や、消化不良がある方には向きません。
少しであれば、老人から妊婦さん、子どもまで、幅広く食べてOKです。
1日10粒以内を守って、毎日のおやつにどうぞ!
たくさん食べると胃もたれしますよ~。
(もちろん、たくさん食べると肥満の原因になります!)
ご注意いただきたいのは、市販のアーモンドは油で揚げてあるため、
アーモンドに含まれる脂質よりもそっちの油のほうが気になります。
素焼きしてあるものが手に入れば、そのほうがいいですね。
生のアーモンドを1日2粒食べるといいって聞いたことがあります。
味付けで塩分が強いものも多いので、ご注意くださいね。
また、アーモンドの脂肪酸は酸化しやすく、古くなると発がん性があるので
できるだけ新しいものを食べましょう。
さて、アーモンドをそのままカリカリ食べる以外の利用法ですが、
ダイスやスライスになったものはけっこう利用価値が高いです。
揚げ衣にしたり、和え物(ゴマ和えの代わりに)、サラダにパラパラっと。
粉末はクリームやケーキなどお菓子の材料に欠かせませんよね。
上品でまったりとしたコクが出ます。
ぜひ自家製クリスマス・ケーキで試してみてくださいね。
では、次回はブロッコリーを取り上げます。
彩りだけでなく、けっこう栄養価も優れています。
どうぞお楽しみに!
また次回お会いしましょう。