【経絡ヨガ】心の落ち着きを取り戻す心包経のポーズ(20110210)
2011-02-11
こんにちは 鍼灸師の石原幸です。
立春が過ぎ暦の上では春。
朝晩の気温差の激しさに加え、インフルエンザや飛び交う花粉・・・
何かと体調にこたえる日々がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか!?
これから暖かい季節に向けて次第に陽気が増して行くこの時期、
冬の間に溜め込んだエネルギーを徐々に発散するのが季節に適った養生法です。
ストレスを溜めずに心穏やかに過ごし、適度な運動をしましょう!
さて今回は前回の『自律神経を調える任脈と督脈のポーズ』で紹介した
ネコのポーズをアレンジして、心包経にアプローチしていくポーズをご紹介します。
心包経は胸の中心から始まります。
下ってお臍、下腹部に行くルート、上って脇の下に行くルートがあります。
脇の下からは腕の内側(柔らかい部分の中央)→手首内側の中央→
手のひらの中央→中指に至ります。
心包とは聞きなれない言葉ですが、心臓を助ける働きをしているところと
考えていただけばいいでしょう。
この経絡の流れが滞ってしまうと、心臓部が痛んだり動悸が起ったりします。
また胸のつかえや苦しさ、脇の下の腫れ、腕のしびれ、手のひらのほてりなどを
感じることもあり、精神面では不安定になりがちです。
ドキドキして落ち着きがなくなってしまったり、人知れず恐怖感に襲われたり・・・
焦るような出来事があり頭の中が真っ白になるなど、
うにも平常心が取り戻せない事は誰にでもある経験かもしれません。
そんな状態のときは身体を動かし、この気脈の流れを調えるのが一番です。
心身共に落ち着つきを取り戻しましょう。
<心の落ち着きを取り戻す心包経のポーズ>
1・四つん這いになりネコのポーズを取ります。
(ネコのポーズ・詳しくはコチラ→http://www.youtube.com/watch?v=YsOXDRA8mUQ)
2・手のひらを外側に180度回転させ両方の指先が膝の方向に向くようにします。
3・ネコのポーズの要領で深く息を吐きながら背中を丸め、
吸いながら背中を反らします。
※手首に痛みを感じる方は腰を落とし、手首にかかる負荷を軽減します。
写真での説明はコチラをご覧ください→http://www.youtube.com/watch?v=UNAZCtxkH6Q
いかがでしたか?
常に深い呼吸を意識しながら行うことで、より良い効果が得られます。
では次回は近藤琉水先生がお届けします。お楽しみに!