【不妊カウンセリング】不安を手放す(20110825)
2011-08-26
こんにちは。はりきゅう師の近藤琉水です(^^)
なんだか急に季節が変わりましたが、みなさまお変わりないでしょうか?
これからしばらくは夏・秋を行ったり来たりですね。
体調をしっかりキープしていきましょうね。
さて、不妊治療に取り組んでいらっしゃるみなさんが抱えるお悩みを
少しでも軽くできるように、今日も一緒に考えていきましょう。
まずは、”手放す”ことから。
不妊治療専門の鍼灸院ですから、当院にお問い合わせいただく方はほぼ100%
妊娠を目指していらっしゃいます。
とはいっても、はじける笑顔で意気揚々とドアを開けて来院される方は
あまりいらっしゃいません。
「子づくり励んでますっ!!(`0´)ノ」 というより、
「がんばってるけどできない・・・(T_T)」 という方ばかりなのですね。
「そろそろ子ども欲しいなぁ」と思ったのと同時に鍼灸院に来られる方は
まずいらっしゃらないのです。
それは婦人科や不妊専門クリニックでも同じかもしれません。
しばらく自力で挑戦してみて、妊娠する気配がないので不安になって
医療にかかるというのが自然の流れですね。
そして西洋医学的な治療を開始してある程度以上がんばるのですが、
それでも結果が出ない、という方が鍼灸院に来られるのです。
ですので、みなさんに共通するのが抑鬱的というか、不安げな表情です。
これまで費やしてきた時間、お金、肉体的・心理的負担を考えると当然です。
お話をきいていると、これまでのうまくいかなかった体験を思い出して
こらえきれずに涙を流される方も少なくありません。
これだけがんばっているのに、なぜ?!
世の中にはデキ婚だっていっぱいあるのに。
理不尽さに腹が立ったり、自分を責めたりしてしまいます。
だいたい1年から2年間の妊活期間の方が多いのですが、
なかには5年以上の方だってたくさんいらっしゃいます。
体外受精を10回以上とか、流産を何度も何度も繰り返していらっしゃる方も。
いわゆる失敗体験を重ねていくと、これ以上傷つくのを避けるために
予防線を張ってしまいます。
「今回もどうせだめだろう」「どうせ無理だから」というふうに。
少しでも期待するとだめだったときの落胆が大きいので、
できる限り期待せずに治療を続けるのです。
でもそうしていると、だんだん虚しくなってきますし、
「いったいいつまでこんなことやってるんだろう?」という
将来への不安も出てくるんですね。
こうした場合、まずは固く凝り固まってしまった心を解きほぐさないと
いけないのです。
「どうせ無理」と思いこんでしまったら、できるものもできないのですから。
「無理」な結果を自ら呼び寄せてしまうのです。
心と身体は一体です。心が抑鬱状態で冷え切っているのに、
身体だけあったかく、元気な卵が育つわけはないからです。
もちろん体質改善は必要ですが、まずは心の状態を改善していかないと。
といっても、そんなに簡単じゃないんですよね。
でも、安心してください。
今までずっと一人で抱えてきた不安や怒り、悲しみ、悩みを
お一人で我慢して持ち続けていなくてもいいのです。
手放したらいいんです。
知らず知らずのうちにぎゅっと握り締めてしまっている感情を
ただ手をゆるめるように、指のあいだから砂が零れ落ちるように、
スーっと放してみましょう。
それが難しいと感じるならば、誰かに手渡してみるのはどうでしょう。
そのために鍼灸師はいるのだと思ってくださいね。
当院のように、不妊専門の鍼灸院では、鍼灸師はカウンセラーの役割も
担っています。
もちろん心のことばかりでなく、身体のほうもケアできる専門家ですし、
お一人の方のトータルな健康をサポートしていくのが私たちの仕事です。
たくさんのネガティブな記憶や思いを無理して消さなくてもいいのです。
まずは持っている手を離してみてください。
イメージでいいですよ。
いろんなものを後生大事に抱えている手をそっと、はずしてください。
それが難しければ、私に全部預けてください。
手渡してくださいね。
私でなくても、だれか信頼できる人がいたら、その人に渡してしまってください。
頭のなかでイメージできますか?
そういった悩みやしんどい思いは、ずっと一人で持ち続けなくても
いいのですよ。安心してくださいね。
ちょっとでも、ほっと心があたたかくなる感覚があれば大成功です。
無理せずに、”手放す”練習をしてみましょうね。
毎晩眠りにつく前、イメージトレーニングをしてみてください。
できるだけゆったりとした呼吸でやってみましょう。
あなたなら、できますよ!!
次回は食養生についてです。どうぞお楽しみに!