【出産時の出血と2人目未妊の関係】(20120531)
2012-05-30
こんにちは!2人目未妊治療担当の足立繁久です(^^)
前回のメルマガでは、現代医学のける2人目未妊の原因を紹介しました。
今回はその2人目未妊の原因を東洋医学の視点から解説していきますね。
◆出産時のトラブル
例えば…上のお子さんの分娩時に、多量に出血した。
(一説には700cc以上がこの条件に該当すると言われています)
胎盤の剥離に時間がかかった。
(胎盤の剥離に20分以上かかった場合をいいます)
以上のように、出産・分娩時の出血にかかわるトラブルが
2人目未妊のひとつの原因として挙げられています。
このことを東洋医学で見ると…
血液の消耗が激しい既往歴は、その後の体質に影響するとみています。
これを『血虚(けっきょ)体質』といいます。
血液の量・質ともに、低下してしまった状態を意味します。
出産時の多量の出血、胎盤剥離の問題…
これはどちらも”出血”に関わるアクシデントですね。
■血液の質と量は妊娠するために重要な要素です。
妊娠するためには、良質の血液が多量に必要となります。
質の良い卵子を成熟させるにも、ホルモンの刺激と栄養が必要です。
ホルモンの刺激さえ与えれば、卵子が自動的に成熟して育つのではありません。
卵子・卵巣に栄養と酸素を送るのは…血液です。
また、子宮の内膜を厚くさせて、受精卵を着床しやすくさせるのも
やはり、血液の存在が重要です。
子宮内膜は血管の集まりといって良いほど、血管・血液が密集しています。
その結果、子宮内膜が肥厚して、受精卵が着床するときのためにスタンバイしているのです。
やはり妊娠力を上げるためには”良質な血液の存在”は必要です。
■妊娠・出産によって消耗する血液
それでなくても、妊娠中は長期にわたって、血液を消費し続けてきました。
そして分娩・出産の際は、仮にアクシデントが起こらなくても、
多量に血液を消耗してしまいます。
そういった意味で、2人目未妊にお悩みの方は
すでに血液を多量に失っている…というハンディを持っている…と言えます。
■血液の不足体質をバックアップ!
以上のことから、2人目妊活のためには、
血液のコンディションを調えるケアが必要不可欠と言えます。
これは、日常の養生、睡眠、食事などでも可能ですし
鍼灸治療では、血液の産生を促すツボを使ったケアも可能です。
血液を消耗してしまったこと自体は変えられないことですが
血液が不足気味である体質はしっかりとケアすることで変えることができるんですよ!
次回は池田 由芽先生の担当になります(^^)