妊娠力の向上とデトックス(解毒)!
2013-03-14
こんにちは!
2人目不妊治療担当の足立繁久です!
先週から少しずつ寒さも緩んできましたね。
(温度変化はハンパないですが… ^^;)
これから少しずつ春めいてくることだと思われます。
そして・・・春といえば、新しい季節。
『古きを捨てて、新しいものを迎え入れる時期』です。
ということで、今回のメルマガでは体内に蓄積した毒素・老廃物を追い出す!
そんなデトックス食材の特集でいきますね!!
■春の山菜はデトックスに効く!!
先日、当院のブログにも紹介しましたが、
春の山菜は基本的に毒を出す効果があると言われています。
フキ・ワラビ・ゼンマイ・たけのこ…などなど
これは聞いた話ですが、冬眠明けのクマさんがまず最初に口にするのが
このワラビ・ゼンマイ…といった山菜だとか。
何のため…???かというと、冬眠中に体内に蓄積した不要物(毒素)の排出を促すのだそうです。
自然の生き物って、直観力がスゴイんですね~。
そして、これらの食材について薬膳的に調べてみると、次のような効能があります。
◇フキ…痰(水毒)を消し、目を明にする。
◇わらび…水の流れをよくする。
◇ゼンマイ…大小腸の停滞を解除する。
◇たけのこ…痰(水毒)を消し、熱を取る。
以上の効能をまとめてみると・・・
『体の中に毒素が渋滞・蓄積するのを改善してくれる作用』を持っていると言えます。
また”古いもの”や”詰まり”を取り除くことで、新しいものが自然と入ってきます。
文字通り”新陳代謝を促す食材”と言えますね。
■でも・・・妊活にデトックス(解毒)は必要なの?
パッと見たところ、毒素の蓄積と妊娠力については
直接的な関係は見えません。
『毒素があっても無くても、妊娠力には影響ないのでは???』
そんな意見もあるでしょう。
しかし・・・
東洋医学では”妊娠力を担当しているのは腎臓”です。
妊娠力だけではありません。
腎臓は、生殖器系と泌尿器系、両方の仕事を担当しています。
毒が蓄積しないように、毎日 腎臓がガンバって尿から排出しているのです。
見かたを変えると…
毒素の蓄積量が増えれば増えるほど、腎臓の負担が大きくなります。
本来、生殖器系に使うはずだったエネルギー(妊娠力)が減っていくというわけです。
一見、直接的な関連性は無いように見えますが
毒素の蓄積と妊娠力の減少は大いに関係があるのです。
■毎日の食事の重み・・・
現代の日本は過去に類を見ないほどの豊かさです。
毎日3回(以上)食べることができます。
しかし、それだけの食事量が、毎日 胃腸に入っているのです。
その分、少しずつ毒素も体内に蓄積していきます。
毒素が蓄積しないよう、こまめに排出する必要があるのです。
しかし昔と違って、現代日本人にはそのような毒素の概念・感覚が無くなっているため
体の中に毒素は蓄積し放題です。
胃腸などの消化器系、そして腎臓は大忙しです。
そして、気付かないうちに腎臓のチカラも”妊娠力も低下”…
このような不妊パターンもあるのです。
■2人目不妊だと、より食事には注意が必要・・・
2人目不妊の場合、毎日の食事は妊活にとって不利な献立になることが多いです。
家族の好みを重視する傾向になり
結果的に、毒素が蓄積しやすいメニューになることが多いですね。
・味の濃いもの
・脂っこいもの
・生もの
・冷たいもの
・・・等などの飲食物です。
それに、一回の食事量は少なくても、
毎日 積み重ねることで、非常に大きな結果となります。
それが”体質”と呼ばれるものです。
不妊体質を作らないためにも、毎日の食事に少しでも気を配ることは
とても意味が深いのですね。
■和食の発酵食品もイイ仕事しますよ♪
ところで、発酵食品の良さは近年注目されていますが
薬膳的な効能を見ても、それは大いにうなづけます。
特に和風の発酵食品の効能を調べてみると、次のような効き目があります。
◇お漬物・・・食べた物の蓄積・停滞を解除する。
ぬか漬け、ミソ漬け、たくあん、なら漬け…どれも同じ効能があるのだとか。
◇麹(こうじ)・・・消化を促し、魚介類の毒消しに有効だそうです。
※魚介類の食中毒に有効なのではなく、
魚介類を食べ続けることによって”蓄積する不要物”を処理する効能があると考えられます。
◇味噌・・・水や熱の蓄積でできる毒素を消す効果があります。
◇納豆・・・味噌と同じ効果を持ちます。
■あとがき
以上のような”食事によってつくられた体質”は、
現代医学でいうと【原因不明の不妊要因】となります。
だって、日本の食生活を豊かにしている現代食が
体に悪い影響を与えている…なんて、誰も思わないですもんね。
栄養素やカロリーだけではない要素が食べるものにはあると思います。
そういった要素にも意識して、妊娠力を備えた体質作りを当院では行っていますよ(^^)/
次号のメルマガは池田先生です。
お楽しみに~♪